ETC搭載記
最近、高速に乗る機会が多くなったのよ。
んで遅ればせながらなんだけど、四輪のETC搭載車を運転してからというもの、もう戻れませんわな。
だからマイカーに付けてみました。
ワクワクしながらのマイカーETCデビュー当日は大雨・・・・・・余計に手放せませんがな!!
ここ数年におけるマイ・レボリューションといえば電波時計。
記念品としてもらったラジコン・クロックに驚愕して、あっという間に家中の時計が全部電波時計に変わったのは3年程前の事。
あれ以来かな。
ましてバイクで高速に乗りたくない、たった一つにして最大の理由が「料金所が嫌い!」だもの。
1:なんで車の長い行列の後ろで待たなきゃならんのよ!(そりゃ100mならガマンする。しかし10km並ぶか!?)
2:そもそも、ちょっとづつ進むのが嫌い。
3:だからってスリ抜けて(結果列に割り込む形になり)クラクション鳴らされても睨み返す度胸はない。
4:手袋を取らないとお金が掴めない不器用さにイライラ。
5:その結果、後ろにムカつかれても知らん顔出来る度胸はない。
と、考えるだけでウンザリ。
それが一気に解決するなら投資する!絶対する!
【2007年7月16日】
先ずは「ETC、バイク」で検索開始。
TOPにナップスがある。19800円!
えっ?そんなに安いの?バイク用は4万円くらいだって聞いていたのにもうそんなに安くなったのか・・・・と、HPを見てみるとやっぱり落とし穴があるのね。
1:クレジットカードを新規で作る事。
2:ETCカードも新規で作る事。
3:24回の分割でローンを組む事。
これによる障害。
1:カードが出来るまで時間が掛かる。
2:カードの料金が掛かる。
3:2年ローン契約が必要でその金利も掛かる。
4:ローン終了までカードが解約できない。
面倒くさ!
「他に方法は無いんですか?」とTELしてみる。
「ネイキットだとコミコミで4万円掛かりますが、ポイントバックで2000ポイント=16000円分のポイントが戻ってくる方法があります」
格安19800円は手数料や金利で結局2万2千円程掛かってしまう上に時間も掛かる。
だがこの場合の利点は本当に現金が2万2千円程しか掛からない。
一方、ポイントバックの方法だと取り付け時に4万円の現金は掛かるが、16000円分の無料通行が含まれているので、実質は24000円となる訳だ。
ここまで聞いて一旦電話を切り、そのETCマイレージサービス事務局に話を聞いてみる。
平成20年3月31日までに、新規に二輪車用ETC車載器を購入・取付け・セットアップ(再セットアップを除く)し、ETCマイレージサービスにご登録いただいた場合、以下のとおりETCマイレージポイントをプレゼントします。
新規に二輪車用ETC車載器を購入・取付け・セットアップ(再セットアップを除きます。)し、ETCマイレージサービスにご登録いただくと2,000ポイント(16,000円相当の無料通行分)をプレゼント
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まぁ、そういう事らしい。つまり、
「二輪用のETCを購入したら証明番号をあげるから申し込めば16000円分無料通行が出来るようにしますよ」
と言っている訳だ。
直接担当事務局に問い合わせてやっと本当である事を確認したので、では次に、他のバイクパーツショップではどうなっているのか?に進む。
ナップスはHPでとても詳しく書いてあって親切なのだが、如何せん遠い!
一番近いショップでも片道1時間は掛かるので、出来れば近い方がいいわさ。
だって、搭載&ポイントバックまでの手順は、
1:現車でショップに行く。(自分)
2:現車を見ながら取り付け位置を確認し、お互いに合意する。(ショップ&自分)
3:申し込み用紙に記入する。(自分)
4:本体へのROM焼き用データが3日程で取得出来る。(ショップ&事務局)
5:そのデータを書き込む。(ショップ)
6:取り付け準備が出来た旨の連絡をもらい、取り付け日を決める。(ショップ&自分)
7:現車でショップに行く。(自分)
8:取り付けてもらう。(ショップ)
9:搭載完了後に渡される車載器管理番号を事務局に申請する(オンライン登録可)(自分)
10:ETCカードにポイントがセットされ、通行の度に、カードからの引き落としよりもポイントからの引き落としが優先されるようになる。
といった手順で、少なくとも2度は現車でショップに行かなければならないからだ。
しかもバイク用ETCを謳っているHPはナップスしかなく、多分人気が集中しているのであろうが、現時点で80台待ちで、取り付け出来るのは2台/日だそうだ。
つまり今申し込んでも取り付けは最速で40日後である。
だめじゃん!!
早速ライコに電話してみる。
R「ネイキッドなら4万円前後です」
自「それにはポイントバックは含まれていないんですよね?」
R「はい」
自「つまり現金で4万円支払って、後で事務局に申請すれば16000円分無料通行が付くんですよね?」
R「はい」
自「って事は、実質24000円って事ですよね?」
R「はい」
同じジャン!!(HPに書いとけよ!)
だったらライコの方が近くていいや。
実は他にも「○○ホンダ」とか「○○二輪○」とか、いろいろ聞いてみたんだけど、コミコミ価格は45000円・5万円・55000円などバラバラだった。
つまり最安はやっぱりナップスとライコという事になった。
自「ちなみに取り付けまでどのくらいの時間が掛かりますか?」
R「現物があれば、だいたい2週間くらいですかね」
自「現物があれば?」
R「本体自体の入荷が極端に少ないんですよ。在庫が無くなると入荷待ちだけで1ヶ月は掛かるんです」
自「で?今あるの?」
R「調べてみます・・・(しばし沈黙の後)・・・在庫が1個だけあります」
ライコに決定!!
早速ライコへ行く。
電話で話した担当者を訪ねて現車を見てもらう。
てかさ、ノーマルのイチサンだよ?・・・・・見るまでも無く、経験ないんかい!?・・・・・って思わない?
でも、それが違うらしい。
「アンテナは何処につけて欲しい」とか「本体はここ」とか「インジケータはここがいい」など人それぞれでバラバラらしい。
つまりある程度は取り付け位置の要望を聞いてくれるので1台1台問診が必要らしいのだ。
いろいろ話し合った結果、
1:アンテナはミラーに共締めステー+アンテナステーで固定。
2:インジケータはメーター中央に両面テープで固定。(走行中に見える位置が必須らしい)
3:本体はシート下奥にマジックテープで固定しカードの出し入れを行う。
と決めた。
心配なのはミラーを外した時の再調整なのだが、規定値である「上下は水平から20°±10°、左右は前方から±5°」のうち、上下はステーで固定化して引き渡すので、左右だけを自分で再調整すればいいらしい。
まぁ、最初にポンチなどでケガいておけばいい事か?(ケガくとサビるから打刻だな!)
申し込みを済ませ、ステー代+テープ代などが別途掛かる旨の確認を済ませ、手付け・・・というか前金を1万円支払ってこの日はおしまい。
後は取り付け準備OKの連絡を待つのみだ。
【7月19日】
ライコから着信あり。
「用意が出来たから日程を打ち合わせたい」
TEL。
自「土日なんてどうかしらん?」
R「土日でしたら・・・・・来月の下旬ですね・・・」
自「・・・・・あきらめます・・・・平日で一番早い日は?」
R「来週の水曜日ですね!」
自「そこ入れといて!」
R「了解!お待ちしています!」
ってな訳で来週の1日はサボリの日に決定!
【7月25日】
行ってきました!
ETC取り付け&体験走行!
それでは順を追って解説していきましょう!
その前に今回の写真は、ライコのスタッフさんに「HPに掲載する」旨を了解してもらった上でピット内に入れてもらって撮影したものです。
非常に協力的に扱ってもらい、久しく無い「街のバイク屋さんがお客と無駄話をしながら作業を進める光景」を楽しむ事が出来ました。
普段は近寄りがたいイメージのピットですが、こうして事情を話せば間近に接する事が出来るものですなぁ。
先ずは感謝です。
さて、予約時間の12時にに到着。
前回位置決めしておきながらも、この一週間で「こうしたい!あ〜したい!」がありまして、それを伝えた訳です。
自「アンテナはやっぱりメーターケースの前面は無理かね?」
自「インジケータはメーター下に隠すように出来ないかね?」
自「本体はシートの一番奥ではなく出来るだけ前に置けないかね?」
R「やってみましょう。メーターケース内を確認してOKであれば大丈夫ですよ!」
R「本体も実際に位置合わせをしてから確定しましょう!」
R「インジケータも見える処であればOKですから調整してみます」
自「!!」
ってな訳で、12時半、取り付けスタート。
先ずはタンクを外してから配線開始。
フロントの端とリアの端まで配線するんだからそりゃ大変だ。
ここで関心した事。
2〜3本・・・・とはいっても1スケア程度はある・・・・の配線を小さなスパイラルで丁寧に巻いていく。
普段、数十本のネットワークケーブルをドデカいスパイラルで束ねているから、ミニミニサイズのチューブにほのぼの・・・・。
自「(そんな数本のケーブルを)そんなに丁寧に巻くものなんですか?」
R「作業時間(=工数=工賃)の差って、こんな処に表れるんです」
R「安かろう・・・だと、こうは出来ませんから」
・・・・なるほどにゃぁ〜。
仮配置した本体は意外にコンパクト。
この通りマジックアラームの横にスポッと入った。
これで心配していた「パンク修理セット」の置き場やちょっとした小物入れはそのまま確保できた訳だ。
本体はマジックテープで止める。
カードを出し入れする歳に持ち上げる為だったが、この位置ならそんな必要もないかもな。
こんな感じで取り出してカードを入れる。
配線は意外に硬いチューブで覆われていて大きなRが必要。
逆に言えば潰れたり断線したりする心配はなさそうだ。
ETCカードは左右のレールに沿って最後まで押し込む。
本体の蓋の意味は、この接触面を確実に圧迫する為だそうで、パチン!と閉まる。
・・・・というよりパチンと閉める必要がある。
見た目、防水機構なんだけど、万一にも水漏れがあったらETCカードは死んでしまうらしい・・・。
だからやっぱり濡れない場所が必須との事。
インジケータはタコメーター下に付ける。
全体からは隠れた位置で絶好だ。
しかも乗車視線からバッチリ見えるのでグッドである。
今回は高速道路を走る予定なので余計なものは持ってこなかった。
だから写真は携帯の写メ。
これは画素数の問題ではなくシャッターとフォーカスの技術の問題だな。
まぁ、写っているだけいいか・・・・って思おう。
水平から20°って結構平らだよね?
こんな斜面じゃムリ?って思ったらデイトナのステーがギリギリ20°を保ってくれたようです。
でも車の場合はフロントガラスに直付けじゃん?
あの場合って絶対20°じゃないよね?
ってか、20°だったらすんごいスラントノーズになるわな。
って事は、やっぱり心配しなても大丈夫って事だな!
位置を決めてマーキングです。
次にメーター中央の部分にボルトで固定出来るか?の検証を行います。
やはりメーターは全バラしないとダメなようだったが、さすがにプロは早いわ!
基板出して確認するまでに数分だよ。
ペンライトで覗き込んで「空っぽですね。大丈夫です!」さすがだな。
んで、本体の防水の次に心配なのがこのアンテナ。
R「あんまり強い水圧で水を掛けるとやっぱりよくないですね」
自「じゃぁ、洗車しちゃいけないの?」
R「いやいや、そんな程度なら全然問題ありません!」
自「じゃぁ、普通にスポンジで洗剤付けて洗っても大丈夫なんですね?」
R「通常の洗車の範囲なら全く問題ないですよ!」
よいですなぁ〜 ^^;
で、点検が終わったらすぐに元に戻し始めたので「あれ?」
穴開けてボルト挿すんじゃないの?
と見ていたら、元に戻してからドリルの歯で穴を開け始めた。
エアを使わず手動のドリルで。
どうも貫通時に基板を傷めないように・・・らしい。
(あれでどうやってボルトで止めるんだろう・・・)
と思ったら表面からデカいビスで止めるんだ!
なるほど。
ベースの板を取り付けてからさらに、角度を持った板を取り付ける。
ちょうど蝶番のデッカイやつorクリップのデッカイやつだね。
板だけの状態だとなんだか後付け感たっぷりなんだけど、
こうしてアンテナを両面テープで張ると・・・・
あ〜ら不思議!
完全に一体化しています!
質感も合わせようとしているメーカーの努力に感動です!
想像以上に上手くマッチしていてとても美しく見えます。
これ気に入った!
カスタムなんて興味もないくせに「スッゲ〜!オリジナル感!」なんちって・・・・。
んで、最後の仕上げとして、テスターでテスト。
別に”顔は隠して下さい”なんて言われてないんだけど、念のために・・・・個人情報だからさ・・・・。
いろいろな角度からチェックをして異常がなければ完了!
「その機械のアップ下さい!」
がこれ(→)。
緑ランプが付いたらOKだそうな。
ジ〜っと持っていてくれました・・・・^^;
(ホント!協力してくれてありがとです!)
と、ここで重要な注意が一つ。
ゲート通過時に高速での進入は論外だが、アルミトラックのような
「如何にも電波はじき返しそう!」
みたいな大型車の後ろにぴったりと付いて通過するのはやめた方がいいとの事。
まぁ・・・何となく判りますわな・・・・。
で、改めて撮った画像がこれ。
乗車状態からはアンテナが見えません。
一方のインジケータは良く見える構図です。
で、そのインジケータ。
イグニッションONで、赤と緑が交互に点滅して、カードの整合性をチェックします。
その間約3秒。
緑の点灯になれば「カードOK」のサイン。
但し期限切れのカードでも緑になるそうなので、事前にチェックが必要だ!
赤の点灯だったら「そのカードは使えない」状態なのだそうで、
・カード違い
・挿入ミス
・蓋の閉め忘れ
などが考えられるそうな。
もちろん無点灯なら「カードが無いじゃん!」だわな。
こうして作業開始から2時間半。
無事に取り付けと取り扱い説明を受けて、イザ!インターへ!!!
【インプレッション】
そりゃドキドキするわな・・・・怖いもん・・・・。
作業中の会話で、
自「なんで金にモノを言わす大企業が製造に乗り出さないんですかね?」
R「やっぱり万一の時を想定すると車と違ってタダでは済みませんから・・・・いろいろあるんじゃないですかね?」
自「そうするとライダーとしては意地でも日本無線を応援したくなりますね!」
なんて会話があって、ありもしない事故を想定して、着手すらしないゼニ儲け企業なんか入ってきて欲しくないと思いましたよ。
日本無線ガンバレ!
でも最初は怖いのっ!!・・・・ホント!怖いんだから!
で、近づいてきました!!
最初のゲート!
穴の開くほどゲートのバーを見つめながら(開く気配が無かったら急制動の威力見せてやる!って思いながら?)、15km/hでそ〜っと走ってみる。
カシャッ!
開いたよ!
なんか感動だよ!
え〜っと・・・止まらないでいいんだよな・・・そうそう加速ね・・・・・なんてね^^;
今はゲートを通過するのが目的なんで、5kmで降りてまた乗って・・・・を繰り返す。
隣の車がびっくりして、こっちを見てる。
「なんでバイクがETC通ってんだ?」ってこっち見てる・・・・う〜ん!快感!
だんだん自信を持ってきて30km/hに挑戦・・・・。
しかし!それでも不安で・・・・装置の機種が違ってたら実は開かないかも?ってな恐怖を克服するべく・・・・近所の管轄が違うICを6箇所ほど乗り降りして。
ここで気づいた事。
どの管轄のETCレーンもゲートのバーってバイク1台なら楽勝で通れる間隔が開いていますね。
だから、ぶつかって転倒・・・・とか有り得ないな。
確かに、
・カードの入れ忘れ
・カードの有効期限切れ
・装置の故障
などで通過出来ない場合って、現実的に十分に考えられる(自分の場合はバッテリー積み込み時のマイナス結線忘れがありそうな感じがする)から、そこをちゃんと考えてあるんだと思う。
車の車内から見るバーと、剥き出しの生身から見るバーの存在感は全く違うので、あの間隔の設置ならバイクが認識に失敗しても冷静に抜けられるので安心ですよ!
こうして3時間ほど高速道路を乗り降りして(遊び疲れて?)帰宅。
メチャメチャ楽です!!!
やっぱ近年稀に見る秀逸品決定!ですがな!
【おまけ】
帰宅後、早速オンラインでマイレージの申し込み。
これで16000円分タダだぞ〜!
(でも、もう3千円分くらい使っちゃったよ・・・・)
あ〜ツーリングが楽しみ!!
(おしまい)
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