ナビ搭載記2



【だって壊れちゃったし・・・・】

ブロードゾーンの「迷わん400」を使って2年半。
雨の日に走ったのがいけなかったのかなぁ・・・・それとも走行中にSDカードを抜いた事が何回かあったけど・・・・あれかぁ?
ま、とにかく・・・だ・・・・動かなくなっちゃったのよ!

先日仕事で奥多摩行かなきゃならなくて、車?電車?の判断を雪模様を睨みながら考えていた。
よし!車だ!ってナビをセットしようとしたら動かない・・・・腹が立ってブン投げたら息絶えた・・・・。
どうせブロードゾーンの会社はもう潰れてマップの更新も出来ない状態だったからもういいや。

でも今月予定のバイク屋さんツーではまた先導の可能性もあるし、やっぱ無いとヤダなぁ。
しゃ〜ない!買っちゃえ!

もう無名会社のは要らない!やっぱゴリラだよな。
で価格COMを見続けること半月。

昨年の9月に出た「NV−LB51D」が最新のようで、2万7千円前後の値は当初からすると1万円ほど下がっているようだ。
よし、買っちゃえ!

【2011年3月5日】

AMAZONから届いた♪
開けてカチャカチャ弄っているうちにやる事が見えてきた。
1:パーキング解除
2:バイクへの取り付け方法
3:5Vへの降圧
この3つを3週間以内に行わなければツーに持っていけない。

1:パーキング解除

なんかパーキングスイッチが入ってないとまともに設定する事すら出来ないらしい。
マニュアルを読んでいくと「パーキング」とは要するに「通電状態であるか否か」を判断しているらしい。
パーキング用ジャックから出た配線はパーキングブレーキを掛けると磁気スイッチによって短絡されて「パーキングブレーキON」と判断するようだ。

・・・・って事は・・・・それって・・・ジャックを最初から短絡させとけばいいだけなんじゃぁ?
と、パーキングブレーキ用の配線のコネクタをゼムクリップでショートさせてみる・・・・解除された・・・・。
何だ?それ?何の為にあるんだ?・・・・これ・・・・あっ、そっか!
「一応メーカーとしては安全について注意を促しましたからね!勝手に解除されてもあたしらは知りませんよ!」って宣言か。

じゃぁ、この付属のジャック壊して半田でショートピン作るか。

パーキング用のケーブルからジャックを切断して、中のプラスチックを取り去る作業に入る。

半田を当て続けると中のプラスチックが溶けて芯が緩くなるので、そこで引っ張り出す。
固まるまでの温度がちょうど適温だと、この様に綺麗にプラスチックがチューブ状に取り出せる。

プラスチックを取り除いた+と−は金属同士だからくっ付けたまま半田を盛る。

プラスチックの全体を溶かすまでに一部焦げて半田と混じってしまうが、まぁ気にしないでおこう。

これで「単にショートさせるだけのピン」の完成。


上がピンを差す前。(→)
パーキングOFFの状態だと何も触れない。

下がピンを差した状態。
全部のメニューが触れるようになる。

・・・・ったく・・・小賢しいよ・・・・。



2:バイクへの取り付け方法

ブロードゾーンの部品と混合させて、今のままの台座が使えないか?と目論んでいる。
だって車の台を取り替えるのは面倒臭いし、第一、バイクの台座は無いので、一から考えなければならない!
これは面倒臭い!

左がゴリラの吸盤型ステー、右がブロードゾーンのステー。
左奥に見えるのが壊れたブロードゾーン。

ジッと眺める・・・・。

ブロードゾーンの背面パネルがそのまま使えないか?
バラしてみた。

何も思い付かなかったので、今度はゴリラ側の台座をバラしてみた。

この2社のボール同士を組み合わせたら結構フレキシブルな構造にならないかしらん?

って事でブロードゾーン側のボールをバラしに掛かる。
結構硬い。最後にはギャザードがプラスチックに溶け込んで固めてあり、しかもボンドでダメ押ししている。

ニッパ+ペンチ+プライヤ+万力攻撃でやっと分離成功。

プライヤでボールがガジガジになっちゃったけど気にしない。
プラスチック爆弾の振動起爆スイッチ作ってんじゃないんで真円である必要ないし。

あれっ!?
ゴリラのボールの横穴とブロードゾーンのボールのボルトって何か雰囲気良くね?

実際には、
ゴリラのボールの横穴:5.4mm
ブロードゾーンのボールのボルト:6.2mm
だったので、ボール盤でゴリラ側を6.0mmまで拡張する。

良いね。
何か見えてきましたな・・・。

だったら、サイドを包んでいた筒も一緒に通して補強としよう。

をっ!応用編っぽいぞ!

で、突き抜けたボルトは・・・・・とっ!

いいねぇ〜!
使えるものは何でも廃物利用しましょう!

結論を言ってしまうと、
元々こうなっている(左)ものを、
横にしただけ!(右)

って事なんだな!(ははっ!)

でもこれが見えたのは、全部バラしてみて初めて気がついたんだよ。

ナビを装着してみるとこんな感じ。

早速、実装テスト。
黄色の部分はブロードゾーンのまま。
赤の部分はゴリラのもの。

なんか良いでねぃかい♪

って事で取り付けは完成!



3:5Vへの降圧

これはブロードゾーンには無かった!!・・・・って事で、参ったよ。

もちろん安定化5V電源の製作なんて電子工作は、3軸加速度センサーに比べれば超簡単だけどさ。
ただ・・・基板作るの・・・面倒くさいなぁ・・・・が今の心境。

あっ!そうだ!
オプションのコンバータ買えばいいんじゃん!

って調べてビックリ!・・・5千円・・・・。
バカじゃね〜の!?
幾ら知らないからって庶民をナメ過ぎてね〜か?>メーカーさんよ!
日本製のコンデンサ使ったって千円は掛からんよ。

って事で300円程度で自作する事にした。
でもその前に一応いろんなHPさらってみて驚いた。

ゲッ!
「シガープラグ⇒USB」が百均で売ってるぅ〜っ!!

つまり・・・・だ。
12Vから5Vへのステップダウンコンバート回路が200円で売っている事が判明。
作るより安いじゃん・・・・じゃ、作らない!
(少しはこのマインドを見習えや!>一級品ズラしてるメーカー!)

早速近くのダイソーに走る!

んで、早速バラしてみた。

モトローラのスイッチング・レギュレータIC「MC34063A」が使われていた。
百均で買いものする度に同じ感想を持つのだが、ホント!費用対効果が良く出来ている。
信じられないくらいに感動するよ。

射出成型の金型製作費用も含めて200円単価だよ。
もう一回・・・・信じられないよ!

早速12Vを掛けてみる。

USBの出力電圧を計測してみると4.86V〜4.88V。
う〜ん・・・・ま、いっか!!
実際に稼動すれば問題なしという事で後で要確認!

ところでこの基板のパターンの太さは、明らかにステップダウンによる熱処理を意識してる。
もう一回いいかな・・・・スゲ〜よ!こいつら!

あれっ?
気が付かなかったけど、このLED三叉だぞ?
って事は2色2回路?
って事は緑は通電という事で・・・・・。

PCから出ているiPHONE用の充電ケーブルを差してみた。

クドイけどさ・・・もう一回いい?
200円で・・・・尊敬させて下さい(敬語)・・・。

さて、それじゃ、12V入力と5V出力を配線して。

概観を元に戻して。
ヒューズを抜いた分だけ配線がし易かったな。
どうせ入力元はバイクのヒューズ後にする予定だからさ。

仕上げの視認テスト。
模擬12Vで稼動確認。
マイナス0.15V程度なら問題なく作動する事をチェック。

ちゃんと入力ステータス&出力ステータスが確認できる。
OK!!


ところで、何気にここまで進んでしまったが、この5V用配線、というよりプラグ付き配線という意味なのだが、付属の100V用アダプタを切断して作ったものだ。

何故なら、
・プラグかAC/DCを買わなければならない。
・でもノッてる今、完成させたい。
・室内からも仮想12Vで使えるじゃん。
からだったのだが、これ(→)見て再び、

バカじゃね〜の!?

になった訳だ。
そんな上等な材質使ってんなら、室内用じゃなくて本番のバイク用に使わせてもらおうじゃね〜か!
って事にしたのだった・・・・ま、確かに配線のφは太くてよさげなんだけどね。

ただ、そうするとコンバータが勿体無いので、
4.0φ/1.7φのプラグを買ってきて室内用にしちゃおっと!!
60円/個くらいだもの。


さぁ、実際に配線だ。
なんか久しぶりにタンク外したな。


ブロードゾーンを配線した時にヒューズとアースをギボシ接続していたようで(忘れてる!)これをそのまま使う事にした。

ダウンコンバータの12V配線にオスのギボシを取り付ける。
・・・・終了・・・・簡単だ!


綺麗に配線すべく、シート下の一部を加工する。
コードが擦れて切断しないようにガードしてから、本体を両面テープで固定する。


ここで配線関係の最終テスト。

メインキーONでスタンバイ状態。(→)

ゴリラに接続すると供給開始。(下の写真)

(あっ!イカン!USBポートを塞がなきゃ!)

視点的にはこんな感じだ。



気がつけば何つ〜事ないんだよ。何でも。
4.0mmのプラグ買わなきゃ・・・とかさ・・・・。
どこにでもあんだよな・・・そんなもん・・・ちゃんと目を見開いて見渡せば。

何故USB充電器を使ったかって、
もともとパソコンが12V&5Vしか扱ってないからであって、
5Vなんつったら超ラッキ〜!な訳じゃん!(6Vとか言われたら困っちゃうし!)

つまりUSB充電のペリフェラルなんて世の中に氾濫しているし。
CDもマウスもカメラも・・・・みんな充電用端子持ってる。

つまりこんな(→)ケーブルどこにでもあるって事だ。
しかもUSBだから両脇の+/−は5Vに決まってんじゃん!

気づくの遅せ〜んだよ!・・・・おれ・・・・。

注意)中心が+/外側が−であるを確認する事!間違うとナビ壊すぞ!

USBから電源取りゃ「室内充電器」なんて概念すら要らね〜じゃん!
どうせ「Gアプリ」の「Google位置情報連動」使ったり、デジカメのGPS情報とも連動させるし。
室内でナビを立ち上げる時は、パソコンも立ち上げっぱなしなハズ!

って事で、充電&室内操作環境完了!

でもまぁ、同じ理屈で、100V充電のUSB機器だって増えてる訳だし。
探せば5Vの充電器なんてどこにでもあったわ。

しっかしこんな内容物を本当に7、500円で売ってんのかね?
百均の尊敬の真逆の意味で「信じられないよ!」

ところでMP3が使える。
って事は”RADIKO”を”RADIKOOL”したファイルが使える!
って事は、2時間番組が115MBだから、1GBで17時間分が聞ける!

なんだ!もうバイク乗る時はiPHONE要らないじゃん!
なんてったって、走行中に操作出来るのがいいじゃん!
iPHONEは停車して胸から取り出さないと操作出来なかったからさ!

例えば、今年の全国MT会場である”伊勢志摩”までは、休憩無しで約6時間だから、往復する間、ず〜っと聞きっぱなしでも、たった1GBしか使わない訳だ。
こりゃ楽しみになってきたぞ!

それじゃSDカードを買おう。
まずこのナビは32GBまでしか認識しないようだ。
つまりSDXCには対応していないのでSDHCまでしか買えない。

しかしデジカメ用にフルHDにも耐えられる書き込み速度は欲しいので、クラス6以上が必須・・・・って何言ってっかなぁ・・・今時クラス20以上なんて常識じゃん!
SUNDISKの16GB(転送45MB/書き込み45MB)のSDSDXP1-016G-J95に決定。
しかしもうこの速度ってクラス45とか言う必要あんのかね?

また、長いヘッドフォンを買うか?ブルートゥースにするか?も思案のしどころだ。

なんて考えていた翌日。
ベースギターとMP3をミキシングしてパソコンに録音する為のミキサーを買ったときに付録で付いていたヘッドフォンを眺める。
プラスチックの部分を踏んで折っちゃってから放置なんだよなぁ〜・・・・オモチャだし・・・。

あれっ!?
このスピーカー使えないか?
もしかしてマジックテープか両面テープでヘルメットに付かないかしらん?
早速バラす。


買ったばっかのヘルメットォ〜〜♪

まだ一回も使ってないヘルメットォ〜〜♪

一応、取説を見ながらパチンパチンとはずしていく。
これはすでに天辺のスポンジを剥がした後だ。

耳のパッドのカバーを外して眺める。

あれ?
この溝の部分にスピーカー入らないかな?(上の写真の@の部分)

と置いてみた。 んでカバーを戻してパッドを取り付けてヘルメットを被ってみる。
そしてパソコンのヘッドフォンの代わりにiTURNESを聞いてみる。

スゲッ!!

耳にも干渉せず、ガサガサ動くことも無く、ヘッドフォンの様に耳に煩わしく無く、耳から数センチ離したスピーカーから聞いているようだ。(そのままじゃん!当たりまえか!)

続いて反対側のAの部分。

本当に単純に置いているだけなんだよ。
接着も圧着も何もしてないんだよ!
スポンジとカバーが絶妙なストッパーになっていて、一度セットすると動く事もないんだよ。
数々の環境が生んだ微妙なバランスなんだな。

コードの取り出しもスポンジ(発砲スチロール)の間を這わせるだけだから楽に配線可能。

最後に天辺のスポンジを装着して、右から左に這った配線を隠す。

この間に挟みこんでパッチンすればOKだ!(→)

全く予想外だったけど、思い付きから完成まで30分。

接着・固定の箇所がただの一箇所も無かった事が要因だ。

たった30分でF1仕様のヘルメットの完成!!

自室にてナビ音声の確認中・・・・・。

息子が「バカじゃね〜の?」とか言いながら撮ってくれた。

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【2011年3月11日】
15時前に「東北地方太平洋沖地震」が発生。
当日は帰宅できずに社内に宿泊。
2日後の現在でも震度3程度の余震が1回/10分程度に発生している状況。
それ以下の震度の地震は1分間隔で発生しています。(2011/03/13 10:00)
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届きました!
ブルートゥースの送信機と受信機。

送信機はバッファローの「BSHSBT02」で定価8,000円を3,900円でゲット。
受信機はロジテックの「LBT−AR200C2L」で定価4,500円を1,950円でゲット。

合計で5,850円と、送信機1個の売価で送受信機を手に入れる事が出来た。
こまめなネットのチェックが必要ですぞ!


先ずは送信機から。

@Ver2.1+EDR対応。
 価格と趣旨により1300kbpsもあればOKだろうと。
ACLASS2対応。
 2.4GHz/FHSSで10mも飛べば問題ないし。
BA2DP対応だがAVRCPには非対応。
 ステレオ対応だが双方向操作不可という訳だが、それはナビ側で行えば良いのでOKとする。
CSCMS−T対応
 これが無いとワンセグが見られないから必須かも。
Eマルチペアリング非対応。
 ペアリングコードは5パターンから自動選択で記憶出来ない。しかし送信機なのでシングルで十分だ。
F連続動作約11時間。
 充電時間は3時間だが充電中の利用は不可。コンセントtoUSBを用意すれば旅先でも安心だ。
G56*29*7/17g

電源ON:(電源OFFの状態から)3秒押しでブルーの点滅。

電源OFF:(電源ONの状態から)3秒押しでレッドの点滅+消灯。

ペアリング:(電源OFFの状態から)6秒押しでブルーの点滅+レッドの点滅から交互の点滅。


次に受信機。

@Ver2.1+EDR対応。
ACLASS2対応。
BA2DP+AVRCP対応。
 とりあえず1組しか持ってないので双方向操作不可という事で。
CSCMS−T対応
Eマルチペアリング対応。
 実は同時にパソコン用にサンワサプライのUSB型も買ってみた。
 ドライバだけで問題なく動いてくれたが受信側ではこれを記憶している。(使わないけど・・・)
F連続動作約8時間。
 充電時間は2時間半で充電中の利用は不可。コンセントtoUSB必須。
G50*29*13/17g
Hクリップが脱着可。
 意外に大きいポイント。iPHONEのヘッドフォンはわざわざバラして外した。

電源ON:(電源OFFの状態から)3秒押しでブルーの点滅。

電源OFF:(電源ONの状態から)3秒押しでレッドの点滅+消灯。

ペアリング:(電源OFFの状態から)8秒押しでブルーの点滅+レッドの点滅から交互の点滅。

【ペアリングについて】

実はこの受信機は1つ大きな欠点を抱えている。
マルチペアリングは有難いのだが、充電接続すると全て抹消されてしまうのだ。
つまり「登録完了⇒絶対充電が必要⇒登録抹消」と、何の意味も持たないのだ。

また、どうしてだか判らないのだが、一度受信側の電源を切ると、再び電源ONしても通信が出来ない。
送信側をON/OFFしても再接続出来ることから、受信側の仕様と思われる。

つまり・・・だ。
バイクから降りて電源を切ってしまうと、その都度ペアリングをしないと通信が出来ない事になる。
なんでだろう?・・・・どこにも書いてないのよね・・・・・。

ま・・・・いいんだけど・・・・安いし便利だし・・・・その都度の操作くらい・・・・気にしない!

素晴らしい音で聞こえる事が判ったので、早速取り付けに入る。

送信機は、風速50m/s(180km/h)程度の風なら、ゴリラ本体にマジックテープで貼り付けても、正面から約30度下方に向かって逃がす分には問題ないと考える。

そこでゴリラと本体背面にマジックテープを両面テープで貼り付ける。

こんな感じか。

いづれにしてもテストしてみにゃ判らんな。

ところで、ここで一つ判明した事。
ナビと音楽(やワンセグ)は同時利用は出来ない!

単純明快な回答として「だってそんなCPU積んでると思う?」って言われると・・・・・なるほど・・・・・納得だ。
よく見る車の高価なナビはHDDタイプが多いから、要はパソコンと同じな訳だ。
しかしこのちっこいナビはどう考えてもポケコンだもんな・・・(感覚古っ!)

昔に比べれば記憶容量と共に処理能力も圧倒的な違いだが、容積が限られている関係でシリコンベースの記憶装置の方がどうしても優ってしまう。

CPUが400MHzという事は13年前に9万円で買ったPenUと同じ能力な訳だ。(現在のパソコンの1/8程度の処理能力か)
これで全国のベクトルデータを抽出しながら作画(ペイント)する作業を無限ループしろ!ってんだから、この仕事任されたら「そのパワーじゃ無理っす!」って言っちゃうかも・・・オレ。

しかも蓄積相手が4GBとか8GBとか、当時だったら128MB(4GBの1/30)でよかったものを、検索&リード作業だけでも30倍以上の範囲を網羅しろ!・・・・・ってんだから・・・・・無理!無理!・・・・ってなるわな・・・。

だからワンセグデータの集約やブラウズ、MP3データのアクセスやスタック管理などは、たいしたリソース・パワーじゃないと判っていても、少しでもナビの作画や音声データのスタックに充てたい!と考えても妥当と判断する。
(尤もアポロ11号は今から42年も前に、このナビの1/50のCPU能力で月に行ってしまったので、書いていながら自分で自分の未熟さに笑ってしまうよ・・・・)

・・・・・という訳で・・・・ま、いっか!
音楽(録音番組)聞くときは、おっそろしく先が長い高速道路の上での話だろうから「後はひたすら走るだけ!」みたいな時にナビ出していてもしょうがないもんね。



【2011年3月20日】

本当は明日ツーリング予定だったのだけれど「東北地方太平洋沖地震」の影響でガソリンが配給制になり、スタンドに2時間並んで3千円(約25リットル)しか入れられない。
これじゃ怖くてツーリングなんて出来ないよ。

しかも車検があと2週間で切れる!って事に今気がついた。(汗)

慌ててバイク屋さんにTELするも、
1:バイク屋さんがガソリン不足で車検場に行けない為に回転休業状態
2:そもそも車検場が開いてない
から、どうやら車検切れを起こしそうな感じ。

それでも一応バイク屋さんに持っていこう!という事で、その前に当然テストしてみる事にした。
音楽もトークもTVもナビ音声も、問題なく聞けたし、音質も悪くない。

が、しかし!致命的欠点が露呈してしまった・・・・ボリュームが小さくて風きり音で聞こえない!

50km/hになるともう風きり音で聞き取れない。
やっぱ耳にねじ込むのとは訳が違うのね。相応の音量が必要なのだと気がつきました。

・・・・こりゃアンプ噛まさなきゃダメだぁ・・・・ん?アンプリファイヤ?・・・そういえば見ていたのだよ・・・前回のダウンコンバータを買った時にこんなんが置いてあったのを!(→)
フッ!フッ!100円だよ。しっかり目でキープしてあったのだよ!・・・・と早速ダイソーに走ったのだった。

しかし購入後よく読んでみたらそれはモノラル専用だった・・・・・・。

う〜ん・・・利用頻度として、
@ナビ音声:モノラル可
A録音ラジオの再生:モノラル可
B音楽:別に両方の耳から聞こえればモノでもいいけど、出来ればステレオだな。
CワンセグTV:モノラル可

からすると、ステレオの左右がちゃんと出力されて、それがマージされたモノラルならOKとしよう!

しかしここまで妥協して、それでもまだ不都合があったら、もう「3Vステレオアンプの工作」の開始だな。
(さすがに100円では製作できないと思うけど・・・・)

おそらく改造の際にはステレオミニプラグorステレオミニジャックが必要になるんじゃないかと・・・。

ついでに買っておきました。(100円だし・・・・)

早速バラしてみる。
開けた途端に細いリード線が千切れてしまった。
どこに繋がってたんだ?・・・って探す事からはじめる。

次に出力側(イヤホン側)のステレオジャックの左右を導通させないと片側しか聞こえなくなってしまうので、プラグ側を改造するしかないか?と思ったのだが、この矢印の部分が該当するようだ。

つまり出力側はもともとステレオなのだがわざわざ殺しているので、ここをショートさせてやれば両耳モノラルの完成だ。

しかしなんでだろう?
ってICのデータシートを調べてみたら、もともと2chのステレオ・アンプ用ICで、わざわざブリッジしてモノラルとして利用されていた。

そこでこのICの事をちゃんと調べてみた。
型番:TDA2822M
製造:STマイクロエレクトロニクス
互換:NJM2073(新日本無線)
電源:1.8V〜15V
出力:ステレオ・パワーアンプ時:1W×2(Vcc=9V,RL=8Ω時、標準値)
出力:モノラル・ブリッジ回路時:2W(Vcc=9V,RL=16Ω時、標準値)
価格:80円(一般バラ売り時)

なるほど!要は「ステレオ<音量」を優先したコンセプトって事だ。

データシートにはステレオ回路とブリッジ回路の両方が掲載されていたので、とりあえず触らずこのまま(モノラルで)配線して、すべてが完全に接続できたのちにステレオ化してみよう。

もう・・・・面倒だから全部配線し直しちゃえ!
2倍の太さのリード線で電池からの配線をハンダし直し。

このバリオームも実測値による最大レベルが決定したら取っ払らってしまおう。
それまでの調整用にとっておく。

それにしてもこうして見ると今度は入力側プラグのリード線が貧弱だ。

って事で、やっぱり役に立った!
100円の延長コード。

ステレオの左右を纏めてハンダ付け。

パッケージを戻して完成!

【インプレッション】
音デカッ!
五月蝿い!
我慢してさらに音量を上げていくと、スピーカーが耐え切れずに音割れし始めた。

ん〜・・・・・何か考えよう・・・・・。

帰宅途中に百均へ。
何やかんやと買い込む。

つまりは・・・・だ。
・アンプを介するのはスピーカーが貧弱な面もあるのでは?
・だったらもっと口径の大きいスピーカーに変えてみては?
・また同じ口径でもその他のスピーカーならどうなのよ?
などと思った訳だ。

ついつい余計なものまで買い込む・・・。
楽しいぞ〜♪

全部バラして取り出す。
もうこの手のプラスチックケースはノリ留めだからドライバでバキバキと剥がしていく。

ヘルメットに仕込んだスピーカーももう一度外して並べてみる。

片方づつ配置して聴き比べてみる事にした。

う〜ん・・・小さい音だとあんまり変化が無いなぁ・・・と、例のボリュームアンプを噛ましてみると。

うっ!
口径の大きい方は全く歪まないぞ!

すげ〜っ!
この圧倒的な違いは何だ・・・・・!?

実はこの2つ、重さが10倍近く違う。
大きい方は強力な磁石によって圧倒的な磁束を生んでいるのだ。

まぁ予想はできたが、小手先のインピーダンスを変える事でアンプレスを望むのは難しいようだ。

その代わり、アンプを噛ませば有効なリスニング環境が整う事が証明された。

ただし、このスピーカーの場合、口径が50mmとデカいのでスペースに余裕がなく、耳と干渉する恐れがある。

厚さもこの通りで、ポンと置くだけ作戦は通用しないようである。


仕方なくヘルメットの耳パットの発泡スチロールを削る事にした。

中心の位置も内側にずらす事で、スポンジにかかってしまう部分も出てきたが、避けるすべもなく、逆にストッパーの役割を担ってもらう事にした。


今回の電線オペレーション(手術!)の一番難しかったポイントは、直径0.16mmの3本の線のうち2本を切断せずに皮膜を剥ぐ事だ。

精神を集中して息を整えながらカッターの刃の切れ味を信じて軽く手先を移動させる。

刃の切れ味が少しでも自分の感覚と異なると失敗に終わる。

もちろん切断してしまった場合は接合が可能だが美しくない。ちょっとした拘り。

【ここまでのインプレッション】

前回のスピーカーは耳との間に3cm程の隙間があったが、今回のは0cmだ。

0cmというのは、耳輪(耳の一番上の外側の縁の部分)から耳介結節(耳の一番後ろの外側の縁の部分)までがうっすらと当たっているか否かの感覚の事で、物理的に圧迫はされていないが耳が捉える空間に余裕がゼロの感じ。

しかしそれでもまだ耳にプラグを入れる感覚とは違い、周囲の音は良く聞き取れる。
ボリュームアンプを噛ましてみるとズンと大きな音になって反響するが、音が割れる事はなくよく聞こえる。
スピーカーが重い為に、ちょっとだけヘルメットが重くなったか?

それよりもまだ磁石の部分の座りが悪く指で触ると動いてしまう。
これは時間をかけて要調整だな。
発泡スチロールの細かい部分はハンダで溶かしながら整形していくか。






【3月27日 ステレオアンプの製作】

さて、前に「TDA2822M」の「モノラル・ブリッジ回路時:2W」がゲインし過ぎ!
って書いたけど、ステレオ時には半分の1W*2になる音を聞いてみたくて、工作に取り掛かる事にした。

先ずは百均で買った現物の回路を図面にしてみる。

次にデータシートを元にPCBEに興して現物と比較してみる。
現物の方がよりゲインさせているようだ。

ここではデータシートに合わせて製作していこうと決定。
これなら手持ちのパーツで作れるな。

オペアンプは勿体無いから外して使おう・・・と100円ショップのパーツを剥ぎ取る!

尤も、オーディオ用HiFiアンプではないので、歪率は期待できない。
しかし「走行中に風に逆らって音楽を聴きたい!」が目的だもの。単純な増幅性能で十分。

図面を見ながらブレッドボードに落としてみる。

電力の2本と入出力のLRG(左右アース)の6本の合計8本の配線が必要なので取り回しに苦労しそうだ。

4.7Ωの抵抗が無かったので10Ωで代用以外は全て手持ちで消化。

う〜ん・・・・ステレオの1Wって結構デカい音なんだなぁ・・・・。
データシートではモノラルの半分の出力になっているはずなのに、これでもゲインし過ぎ!

ま、いいや。
とりあえずこのまま製作して後から考えよう。

基板作るの面倒くさいし、製造一ヶ月未満の新鮮な露光板も在庫してないので、穴あきベーク板でいいや!

バリオームも取っ払っちまったから超シンプルに纏まった。

作業はCATVやYouTubeを見ながら。

このボーカル、メチャメチャ上手い!・・・・こいつらカッケェ〜!
思わず作業を中断して「ハルヒ制覇じゃ!」・・・とベースを抱えてしまう!

などと時間を潰してる暇はなかった・・・・。
元のケースに合わせてカット&収納。

一応完成・・・・で、聴いてみる。

ダメっ!ゲイン幅が気に入らない!

現状で約2500%のゲイン。
何を鳴らしたかったんだよ・・・・・・。

という訳で、入力に10KΩを噛ましてみた。
ほとんど変わらず、約1500%のゲイン。

え〜い!100KΩでどうだ!
約400%のゲインになり、初めてパソコンのボリュームをちゃんと動かせた。

そんじゃ200KΩでどうだ!!
約250%になってやっと納得!

しまった!小さくカットし過ぎた!
抵抗を並べるスペースを探すのに苦労する。

ついでにインプットの配線を廃止して抵抗の足で裏から接続しちゃえ!
って事で表面がちょっとだけスッキリした。

電解コンの頭がつっかえてるのは判ってる。
だけど”ヨイショッ!”って蓋閉めたら膨らんだまま何とか閉まったので、ネジで締め付ける!

可哀想だけど、外で使うものだから雨でショートする事を考えたら仕方が無い。
ま、押さえ付けて壊れたのなら、もう一回ケースも含めて作り直せばいいや!

ってな事で、ナビの搭載記だったハズが最後にはアンプの製作記になってしまったが、どうにか完結となりました。
先週のツーリングで成果を発揮するハズが、予期せぬ災害で長期延期となっていますが、試せる日を楽しみに待ちましょう!

(おしまい!)




【番外編】

数日後の良く晴れた夕刻。
クレバリーにメモリ買いにいったついでに向かいのトルコ人がやってるシシカバブーを食ってたら「あきばお〜」が賑わっていたので久しぶりに入ってみた。

実は今回の一件で充電を必要とするものがドンと増えてしまっていたので「旅先でどうしよ?」などと遥か先の事で悩んでいたりする。
1:デジカメ
2:ナビ
3:Bluetooth送信機
4:Bluetooth受信機
5:au携帯
6:iPhone
いづれにしても旅先で充電しない事には使い物にならないモノばかりだ。

という事でこんなん(AC⇔USB)が欲しかった。(→)
自作しようとマルツパーツに寄って試算してみたが、2千円は掛かりそう。

そしたら”あきばお〜”で4ポートで2A対応のpci製AC充電器が1、299円で売っていた!
iPhoneレベルの端末機器になると2A以上掛けないと充電してくれないのでこの価格で実現させるのは驚異的だ!
即買い!(pciって最近こんなもん作ってたのか・・・)

ついでに携帯の充電USB(100円)、iPhoneの充電/転送USB(140円)も買い!

暇なんで他にも面白いものをと物色していたらiPhoneのBluetooth送信機を1、740円で見っけ!
3千円してたら絶対に買わないものも2千円切ったら買っちゃう!

さっそくパソコンの上部にOAタップを配置し、AC充電環境の完成。
(慎太郎さんばこっち見ちょる!)

パソコン前面のUSBポートもご覧の通り。

近い将来的にUSB3.0が一般化してきたら、ディスクも含めてUSBだらけになるだろうな。