クラッチ激近作戦

2006年4月30日

先日新品の純正クラッチに交換したら、えらい握りやすくなったのね。
数年前にジムカーナで曲げたレバーのままだったんでかなり遠かったみたい。
結構感激したんだけど、以前から疑問が。

我がイチサンは一番遠くで繋がるので全部握るのってムダだよなぁ〜・・・・と。
でもワイヤーじゃないから簡単に調整出来ないし?(出来るのかな?)
遠すぎて「実は半クラの状態で繋がってない?とか心配しなくていい?」って、バイク屋さんで見てもらったけど、これで問題無いそうな。

もちろんダイヤル式の調整ネジは一杯まで近くしている状態。
でも、もっと近くならないかなぁ〜・・・とレバーを良く見る。
「このダイヤル・・・・じゃまだよな・・・・とっちゃぇ!」
なんて〜お話。

早速クラッチレバーを外してバラしてみます。
ダイヤルの中心のネジを支えている支柱を6角で外し、ダイヤルをひたすら回します。
が、レバーの支えの空間がギリギリでネジ山を通しません。
無視して回すとネジ山を潰しながら進みます。
ネジ山分くらいクリアランス取れよ!>ホンダ!

調整部分を外した処(→)
バネだけで押し付けている状態です。

純正と比べてみるとストッパーの位置がかなり変わっているのが判りますな。
この角度分だけレバーが手前にくる訳だ。(黄色線参照)

んで、このまま取り付けてみると・・・・・さすがに近すぎだわい・・・・・。
グリップまで2cmくらい。
遊びを考えるとクラッチ切れてないな・・・。
それに感覚がとっても気持ち悪いの。

あとワッシャー3枚分くらい遠くしたい!
(最初の動機からするとなんて贅沢な!)

ちょうどレバーの穴にもぐり込む寸前くらいの位置がいい感じかな?
(←)

このスペースをどうやって確保するか、が問題だな。


同じく純正と比べた処。
撃鉄の ストッパーの位置に注目!

んで、穴ぼこに14mmのナットを入れてみる。
デカイ。純正と同じクリアランスになっちまった。

12mm:ダメ
10mm:ダメ

どうしよ〜・・・。

10mmのボルトを入れてみる。
ボルトの方がタイコを入れても安定するので、取りあえず、
ネジ長20mmを渾身の力で5mmの長さに切断してみる。
(こんな時にわざわざステンレスボルトを選ぶ自分が悪い・・・)

あとは頭を削ってみるか。
って、持っているのはプラモ用のリュータだけ。
やってみる・・・・こりゃ一晩掛かるわい・・・悲しい・・・。

初心に返って鉄ヤスリだ!
一気に削れる。
う〜ん・・・・やっぱ最後は人力だな。

さて、実装してみるとこんな感じになります。

タイコとこのボルトはどこにも接合していないので不安定と言えばそうなのですが、通常はストッパーのスプリングで押さえ付けられているので、このままでも大丈夫でしょう!

強度ですが、純正はネジの先端の1点を支点として、支柱にリングを通していますが、考えてみたら、これもリングのある1点で支えている事になります。

対して、これはボルトと支柱を挟んでいる2点で支えていますので問題ないと判断しました。
尚、2点間は支えが無い状態なので、万一の強度の為に純正の支柱をそのまま入れておきます。

後はグリースで摺動抵抗を減らせばOKかな。
(万一危機的問題があれば教えて下さいませ!)

結果、こうなりました。

純正のおおよその位置と今回の位置を比べてみると、
極端に間隔が狭くなっています。

【インプレッション】

先ずはセンスタのままミートテスト。
1200rpmでタイヤを足で押さ付けて静止させた状態でクラッチを繋ぎます。
クラッチミートには影響が無い様です。

さぁ試乗!

メチャメチャ近い!
一発目は見事エンスト!

たぶん慣れでしょう。
わずかに離した瞬間に繋がる感覚がとっても苦痛です。
(だって遠い仕様のまま5年間乗ってたんだもん!)

クラッチ自体は変えていないのだから半クラの帯域(?)は変わらない訳で、握っている時間が短くなっただけなのですが、やっぱり慣れが必要のようです。

遠い方が安全なのか?いろいろ考えてみましたがその理屈が見出せなかったのでこのまま進めてみる事にしました。

まぁ、遠くしたかったらボルトを入れ替えればいいだけなので、しばらくこれで慣れてみましょう!

おしまい!