やっぱりマフラーに手ぇ出しちまったかぁ・・・・



でへぇ!でへぇ!でへへへへへぇ〜〜だ。
買っちったぜぃ!!

昨年の5月に憧れのチタンをたった5ヶ月でハデに潰したのは・・・わたしです・・・・。
あれから1年。
冬まで大人しく謹慎したからついでにゆっくりとこの冬でチタン探そう・・・・なんて思っていた訳。
もちろんターゲットはノジマのチタン。
でもついでにカーボンも追ってみるか。

なぜ冬か?って、
冬は寒い=寒いから誰もバイクに乗らない=誰もバイクに乗らないから出物があっても手を出さない=出物があっても手を出さないから安い!
という当然の理屈があるのさ・・・ふっふっ・・・・。

ところが・・・だ。
冬も終わりに近づいた3月になるまで延々とヤフオク・ウォッチをしていて、やっと気付いたよ。
冬は寒い=寒いから誰もバイクに乗らない=誰もバイクに乗らないから出物がない=出物がないから高くなる!
という当たり前過ぎる理屈が先に存在していた事おぉぉぉ!!!!

・・・なんて1人上手してるほど暇でもないわな・・・・。

とにかく・・・だ。
サイレンサーだけで3万円〜4万円が普通なんだから、前回の一式4万2千円はお買い得だったと改めて思った訳。
でも長年ヤフオク・ウォッチャーやってると、ゆっくりとした小さな波がある価格変動の中に極まれに極端に「速くて深い波」があるって事も先刻承知。
その波を寸前で逃した悔しさといったら・・・・なんて場面はいくらでもある。

チタンは欲しいが出物が無い上に高い。
タマ数はカーボンの方が多いが値段は僅かに低めな程度。
これがこの冬の感想。
だったら「速くて深い波」が発生したら、どっちでもいいか!って気になっている。

そして4月の今日。
例によってウォッチリストに入れてあるカーボン・サイレンサーの動きが鈍い。
残り2時間なのに、おかしい。
今は日曜日の22時。
一番活発に動く時間帯なのに、全体的に動きが鈍い。
今日はウォッチしている絶対数が少ないようだ。
まさにこれが「速くて深い波」の気配って訳。

いつもは見逃すカーボンを1時間追ってみる。
1万円出品から、残り時間:1時間で1万1千円。動かない。
よし!いける!
「自動延長なし」を確認後、59分間追う。動かない。
どうやら既入札者とサシの勝負になりそうだ。
残り30秒。
1万3千円で入れてみる。
たちまち1万3千6百円で更新された。
どうやら2人が指し値のみで入れているようだ。
残り5秒。勝負額を決める。
1万5千円で勝負!

14,100円で落札!

1:メチャメチャ粗悪品で「最低の落札者」扱いされる困った君の所有物
2:メチャメチャラッキーな掘り出し物
のどっちかだな。

でもメールのやりとりも全くスムースで問題なし。
だいたい出品者自ら先に住所を書いてくる場合は、ほぼ100%良心的な相手だと思っていいだろう。
これは期待できるぞ!

翌々日。
到着したサイレンサーを見てバンザーイ!
凹み無し。ガラスコーティング表面にうっすらと3箇所の擦り傷がある程度でした。
外見は「これならカーボンでもいいや!」って思うほど、綺麗なものでしたわい。(巻頭の写真)

まだ装着した訳じゃないから、もしかして内部のグラスウールが全焼・・・なんて可能性もあるけど、経緯からそんな騙しは今回なさそうだ。
いやぁ〜久々に「速くて深い波」に乗ったよ!!

ところで梱包を開ける時に薄々気が付いていたのだが・・・・重い!
やっぱチタンの方がよかったなぁ〜・・・・なんて正直ガッカリしたのですが、先日買ったばかりの体重計で重さを測ってみると、
チタン:1.7kg
カーボン:2.3kg
で600gしか変わらない事が判明。
ま、このくらいならいいでしょ。
前回の総重量が5.5kgだったから6.1kgになっちゃったけど、
純正が22.7kgだから相変わらず16.6kgもの軽量化だもの。

ただ手に入れちゃってから言うのもなんなんだけど、純正マフラーに変えた時のインプレ(以下抜粋)
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なんというか・・・・マフラーの重さが安定に繋がっている感じがする。
走り出しは「重っ!」って重量が、定速走行時や惰性走行時にピタッ!って感じで地面に張り付いている感じがする。
しかもタイヤサイズをノーマルに戻した時の感覚と同じ「おれ(CBの事)は真っ直ぐ進むんだ!ふらついてやるもんか!」と意地になってドカッと直進する、あの感覚だ!
・・・・この重さ・・・・いいかも・・・・加速に関しては確かに鈍っていると感じるのだが、そこは怒涛の1300cc!・・・・ちょっとくらい加速が悪くなっても日常では問題ないし・・・その見返りがこの安定性なら・・・・いいかも・・・・
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も身体で感じただけに捨てがたく・・・・・むやみに変えるのはやめておくつもり。

【装着編】

なぁ〜んて言いながら次の日曜日。
「はやく付けようよ!」と子供に催促される。
そう言われると、おと〜さんだって付けたくなるわい・・・♪
ってな訳で準備開始!
ガスケットの在庫確認を済ませてバッテリー充電開始。

前回の教訓から、今回は手順を追って書いてみましょう!
1:サイレンサー外し
2:タンク外し
3:水抜き
4:ラジエター外し
5:エンジン部分のマフラー緩め(ボルトが外れる寸前まで)
6:下の固定ボルト緩め
7:下に台を置いてドスン
8:マフラー外し
9:ガスケット交換
10:エンジン部分のマフラー取り付け
11:サイレンサー固定
12:ラジエター取り付け
13:水戻し
14:暖気
15:タンク取り付け
16:インプレション
の順番を履行する。

1:サイレンサー外し

左右のサイレンサーを外す。
・下にもぐって集合部分からサイレンサーに繋がっている2本のボルト(合計4本)を外す。
このボルトはトルクスタイプという星型の特殊ボルトなので事前にトルクスレンチを用意しておく必要がある。
またこのボルトは熱による固着の可能性があるのでジワッと、それも渾身の力を込める必要がある。
・タンデムステップに固定してあるサイレンサーのボルトを外す。
この時、サイレンサーは集合パイプに刺さっているだけの状態になるので、万一の落下に備えてボルトはそっと外そう。
最後にサイレンサーを引き抜く。
通常は刺さったまま固着しているので、サイレンサーの後ろを持って上下左右に振りながら、少しずつ後ろへ引き抜いていく。
余り力を入れるとスポッと外れて後ろにひっくりかえるので注意!
もう一つ。相当に重いので、一気には引き抜かず、重さを確認しながらそっと抜くのが肝要!
前回は初めてだったのでプラハンでガンガン叩きながらやっと抜けたが、今回は数回振るだけで簡単に抜けた。

2:タンク外し

タンクは固定ボルト2本を外してスライドさせたあと、
・ガソリンホース2本
・エアホース2本
・電気カプラ1個
を外してから、連結ボルトを引き抜いて外す。
ホースは全てガムテープで塞ぐ事。
特にエアホースは塞がないと後の暖気でアイドリングが安定しない。

3:水抜き

冷却水のドレーンボルトの下にバケツを置いてからボルトを外す。
ラジエタキャップが締まっているのでチョロチョロしか水が出ない。
キャップを緩めると勢いよく出るので注意!
出きったら忘れる前にドレーンボルトを締めておく。 後で水を戻しやすいようにオイル用ジョッキ(もちろん水専用に使っている)に移しておく。

4:ラジエター外し

・ファンのカプラを外して仕切りゴムから抜いておく。
・ラジエター上下のホースを抜く。
・ラジエター下の2本のボルトを外す。
・左上のボルト1本を外す。
この時、ラジエターは右上の一箇所で引っ掛かっているだけの状態なので、両手で支えながら静かにゆっくりと左右から抜く。

コアは大変柔らかく(アルミ)すぐに潰れてしまうので時間を掛けて慎重に扱おう!

5:エンジン部分のマフラー緩め

固着いている場合があるので一気に力を入れてはダメ!
8本のナットにCRCを噴きかけてちょっと待つ。
メガネかソケットでキッチリと噛ましてから、ジワッと力を入れる。
動かないようであれば再度CRCを噴いて待とう!
8mmボルトは人の力で簡単にオーバートルクになるので注意!注意!
一気に力を掛けてボルトが折れてしまったら・・・しかもエンジンブロック内で折れてしまったら・・・怖いわ・・・!
8本のナットを緩めたら、2山ほど残したままにしておく。

6:下の固定ボルト緩め

マフラの集合している部分(エンジンブロックの真下)の固定ボルトを緩める。
左右でボルト・ナットになっているので片側をレンチで固定しておく必要がある。
ナットが外れたらそのままにして一度自分の体制を整える。
このボルトを引き抜いてしまうと、ドスン!と落ちてしまうからだ。

7:下に台を置いてドスン

センスタ使用時には下に20cmほどの空間があるので、このままドスン!と落としてしまうと、エンジン側(排気出口側)の8本の8mmボルトに負担が掛かってしまい、最悪は曲げてしまう。
だからこの空間を出来るだけ埋める台を下に用意する。
オイルトレイや工具箱など何でも良いがクッションになるものだと尚可!
出来れば落下が数センチに納まればOK。

台が用意できたら、出来れば助っ人を頼んで、2人でマフラーを支えながらそっとボルトを抜きたい。
下のボルトを抜くと、マフラー全部の重量が掛かるので慎重に!慎重に!
1人が8mmボルトに負担が掛かっていないか?見ながら、もう1人はすぐにボルトを元に戻せる準備をしておきたい。

8:マフラー外し

ボルトを抜いても負荷が掛かっていない事を確認したら、前に回り、8個のナットを外して、4本のマフラーを1本ずづゆっくりと排気口から外す。
4本のマフラーがエンジンブロックから離れたら、もう一度集合部分を持ち上げて台を外す。
もう全体が外れているので、下に降ろしながら、左右からゆっくりと抜く。

9:ガスケット交換

マフラーを外したら、4個のガスケットを抜く。
完全に潰れて固着しているので、力が必要だが、相手はエンジンブロックなので慎重に!
小さなマイナスドライバーをガスケットとエンジンブロックとの間に差し込み、ゆっくりとこじるとポロッと外れる。
くれぐれもガチャガチャとこじらないように!
ゆっくり慎重に!
エンジンブロックをおしゃかにするくらいならマフラー交換なんてしない方がマシだもの・・・・。

ガスケットが抜けたら、長年のススを払いながら排気口を綺麗に掃除する。
CRCを入り口部分だけにそっと噴いて、ウェスでふき取るだけでもOK!

次に新品のガスケットをはめる。
そっとあてがって見て、きついようならオイルを塗る必要があるが、前回も今回もスポッとはまる大きさだった。
ガスケットは銅なのですぐに曲がったり潰れたりする。細心の注意が必要。
指で押し込めるだけ押し込む。
エンジンブロックのガスケットが納まる部分との間に隙間があるか指で丹念に調べる。
さらに指で押してもまだ隙間が埋まらない場合は、ドライバーなどで軽く叩いて押し込める訳だが、何しろすぐに変形する代物!
大き目のマイナスドライバーの先をウェスで覆い、ガスケットに力が分散するように充てる。
プラハンなどで最小の力でコンコン・・・・と叩いて隙間を確認する。
ちょっとでも力を入れすぎるとガスケットだけが変形してしまうので注意!

10:エンジン部分のマフラー取り付け

久々登場のチタンマフラー!(1年ぶり!)
ヤフオクで「手曲げ風に磨いて色付けします」ってな業者を見つけたが、さすがにもう費用は出せないな!
サイレンサー買うだけでも、そっと・・・そっと・・・隠密に行動しなければ、風向きが悪いもの・・・(反省!)。

1本づつボルトにはめていく。
全部のナットを2山ほど掛けたら一段落。
こっちは何しろ軽いから、ぶら下がった状態でも8mmボルトに負荷は掛からないので安心だ!

それでも集合部分を持ってもらいながら、手で締まるだけナットを締める。
外す時と違って左右のバランスを意識しながら締め込む事が重要!
出来れば、対となるナットのネジ山数を数えながら締め込みたい。

手でもう締まらない状態まで閉めたら、集合部分を上下左右に振ってもらいながら、もう一度締め込み作業を行う。
意外に締まるので均等にゆっくりと。
8本がキッチリ締まれば、もう集合部分も殆ど動かなくなっているハズ。
つまり、後はガスケットを潰す為にレンチが必要なだけであって、ここでグラついているならまだ手での締め込みが必要だと言う事だ。

集合部分まで含めてマフラー全体が動かなくなったら、初めてレンチを取り出す。
今度はもっと慎重に、対のナットを意識しながら、ガスケットを潰していく。

くどいようだが、相手は8mmボルト。
人間の力でどうにでもなってしまう細さだ。
それをレンチで力いっぱい締めたらポキッ!と折れてお終い・・・・・。
もう締め切ったのか?まだガスケットが潰れている最中なのか?感覚を研ぎ澄まそう!

迷ったら緩めでも止めておく事!
緩んだら後からいくらでも締める事は出来るが、締めすぎて壊したらもうお終いだからね・・・・。

11:サイレンサー固定

今回は手順を把握していたから最小のスペースで最短の時間が可能だったが、出来れば広いスペースで作業は行いたい。

工具や取り外した部品につまずいて他のものを壊さない為にも、スペースと時間と気持ちは十分に余裕を持って始めたいものだ。
やむを得ず?こんな狭い処で作業を行う場合は、さらにゆとりを持って!

さて、サイレンサーをスポッ!と挿入!
う〜ん・・・・!かっけぇぇ〜〜!!

スプリングをはめる。
あれ!1本だけスプリングの方が長い!

どうやら前回のチタンより差し込み長が数ミリ長いらしい・・・・。
というか、固体別の問題なんだろうな・・・・。

しかたなくスプリングを加工する事にする。
引っ掛ける部分をペンチとプライヤーで真っ直ぐにしてから、根元の部分を曲げる。
当然、全長は同じなので余った部分を切る・・・・切れない・・・・。
ニッパにプライヤーを噛ませ、さらにプライヤーでプライヤーのネジを締め上げる・・・(訳が判らなくなってきた・・・)

パチン!と切れてちょっと短めのスプリング完成。
ピッタリ!

12:ラジエター取り付け

取り外しの手順の間逆!
でもカプラーだけは最初に仕切りの中に入れておかないと、後で入れるのは大変!
ってか、その前にカプラー接続だけは忘れないように!!(反省!)
タンクのカプラは忘れても燃料計が動かないだけで済むが、このカプラ忘れるとエンジン壊しかねないもんね!
のちの走行テストでは必ず「ファンが回っているか?」を確認しましょう!(反省!反省!)

13:水戻し

ラジエターキャップから抜いた水を入れる。
さらに、こぼれた容量を覚えておいて、その分を足す。
でもリザーブがアッパーまであれば問題なし。

14:暖気

なんでタンク取り付ける前に暖気かって?
だって、冷却水のもれとか不足とか・・・その他もろもろ含めて、トラブルがあった場合、またタンク外すの大変じゃない・・・。
だからタンクからガソリンを注入ボトルに抜いて、その注入ボトルをキャブへつながったホースに差して、エンジンを掛けて見るのさ。

ガソリンは200ccもあればOK。
再度ラジエターキャップを外してエンジンスタート!
ここで初めてサイレンサーの音が聞ける訳だ!
さすがに子供達もドキドキ・・・・!

ボボボボボボ・・・・

け、結構五月蝿い・・・・?
すかさず前回自作したジュース缶の消音機を取り付ける。

でも低音で響くこの音・・・好きだな・・・やっぱりノジマは良いですなぁ!!

さて、タンクを取り付けるか!
と立ち上がった時に大型ドライバーを持っていた事を忘れて、ガガガ!と傷をつけてしまった・・・・。
ああ・・・いきなり傷付けてしまったよ・・・・。

15:タンク取り付け

十分に冷却水が循環している事を確かめ、さらに暖気による異臭・・・・特に、排気漏れ、ガソリン漏れを注意深く確認する。
OKならタンクの取り付けだ。
取り外しの手順の間逆で終了。

【インプレション】

毎回そうだけど、子供達はこの為に手伝っている訳で・・・・。
先ず近所一周を1人で走る。

軽い!
やっぱ軽い!
クラッチの微妙な繋がりに瞬時に反応する。
交差点からの発進で、グワン!グワン!・・・と初心者みたいなスタート。

それにしてもやっぱ・・・・五月蝿い・・・・。
前回のインプレ同様、街中では余り開けられないな・・・・。

試しに1速までシフトダウンしてみる。
バリバリバリ・・・・!?
おまえはミスファイヤリングシステムか!
レース仕様なんて書いてなかったよな・・・!?

減速はブレーキだけにしておこう・・・つまり・・・ゆっくり走ろう・・・・。

最後に子供をのせて一周。
あの鋭い加速に狂喜!(ちょっと教育方針間違えたかも・・・!?)
一周での終了に不満そうだな・・・・。

ところで、カーボン・サイレンサーの骨格金属って何だろう?
エンジンを切るとチタンは5分ほどで触れたが、このサイレンサーも同じだ。
金属部分も触れる。
少なくともステンレスでは無い様なのだが・・・。

ここまで約3時間。
前回の半分の時間で済んだ。

ま、これから楽しみます!