1500円で製作するヘッドライト自動消灯機構



ヘッドライトは常時点灯・・・・まぁ、法律なんだから・・・いいけど・・・。
でも自宅の防犯装置解除の時とかさぁ、車庫から出すときとかさぁ、エンジン掛けて走り出すまでとかさぁ・・・・いいじゃん!!
信号や踏み切りで停止している時にエンジン停止させてても問題ないのだから、ライトオフくらいいいじゃん・・・・ねぇ・・・?

【仕様】
ギヤがニュートラル時に消灯する。(ギヤを入れれば自動点灯する)

【方法】
ニュートラルランプ通電時にライト回路をカットする。

【向上点】
1:防犯装置の頻繁なキー操作時のバッテリー負担軽減!
2:信号停車時等のアイドリング時のバッテリー負担軽減!

【弊害点】
1:ローとセカンドの間に一瞬消灯。(ニュートラルランプと同じ動作)
2:夜はなるべくニュートラルに入れない方がいいなぁ。(夜走った事ないけど・・・)


【用意するもの】

1:DC12Vで10A以上のB接点かC接点のリレー1個
要するに、スイッチONでOFFになるリレーか、スイッチONで接点を切り替えるリレーを選ぶ事。
カーショップなどにある普通のリレーはA接点(スイッチONでONになる)なのでダメです!
アキバみたいな処に行けばすぐ見つかります。
右はアキバのガード下で購入したOMRONのMY2(DC12V)

2:ヒューズ
MY2の容量が10Aなので、念のため8Aのヒューズを入れます。

3:ギボシ端子2組
これはこれで立派な改造になってしまう為、このままじゃ車検は通らないわな。
車検時にはこのリレーを迂回する為にギボシ端子を付けておきます。

4:配線コード1m
ニュートラルランプとライトはとっても近いので20cm/本でよいでしょう。
ライト側は容量を考えても2スケアもあれば十分だべぇ・・・。

5:圧着配線分岐タップ2個
ニュートラルランプ側は常にリレーと結線していても問題ないので、圧着配線分岐タップを使って配線しちゃいます。

6:LED+抵抗
乗車中にリレーの動作確認が出来るようにモニタランプとしてLEDを付けます。
視認だけ出来ればいいので眩しくないように10mA程度にする為の抵抗を1kΩとしました。


【考え方】

ニュートラルランプ用の配線の+−にそれぞれ圧着配線分岐タップを噛まして、リレーの電源供給ピン(MY2の場合は13ピンと14ピン)に接続します。

これは正逆ありませんので、どっちでも構いませんが、LEDを噛ます場合は+側と−側は意識しておきましょう。

MY2の場合は電源供給ピンである13ピンと14ピンが導通していないと、9ピンと1ピン、12ピンと4ピンがそれぞれ導通しています。

そして電源供給されると9ピンと5ピン、12ピンと8ピンがそれぞれ導通します。

ですから、9ピンと1ピンにヘッドライトの配線に繋げればニュートラルランプONでライトOFFになる訳です。

さらに反対側の8ピンと12ピンをスイッチとしたLEDによるモニタランプも付けます。

ニュートラルランプそのものがモニタの役目もするのですが、リレーが正常動作しているか?は判らないので、それをLEDで目視する訳です。

【製作】

基板は45mm*40mmと小さいので、買うまでもなくそのへんからひっぺがして、カッターとペンチで成形。(してるかなぁ?)

ヒューズボックスは真面目に半田付けするとして、リレーは足が基板に入らないので、横倒しにして両面テープで止めることにしました。
但し、両面テープといっても、バイクの振動や経年劣化で剥がれてしまっては危険です。
ここで使った両面テープはネットワーク配線等の工事で用いる超強力テープです。
何でそんなもの持ってるか?は置いといて、無い場合はボンドで固定する必要があります。

2sqのコードが無かったのでニュートラル側とLED側は1.25sq、ライト側は3sqを使いました。


LEDは、たぶんハードディスクのランプだと思うんだけど・・・・を使います。
(いろんなオモチャがあるもんで・・・・^^)
眩しいと危険なので拡散タイプがいいでしょう。
念には念を入れて1kΩで徹底的に電流を抑えます。

さっき切った基板の余りを2穴だけ使って固定します。
見える処に置きながら濡れない事が条件ですから、メーターパネルの中側にどっかに穴あけて埋めましょうかね。

後は全接点をエポキシで絶縁します。
極端な話、このまま水に浸けても漏電しない感覚で作業します。


【実装】

パーツリストは新車時に購入したんだけど、整備マニュアルは未だに買ってない。(というか買えてない・・・)

配線をネットでいろいろ調べたけど断念。

適当に弄り回して「薄緑」がプラスかマイナスかの一つだと判ったのだけど、もう一つが判らずじまい。

そこで再び登場!困ったときの0120−112010
ナント!親切にも配線図をFAXしてくれた。(ありがとう!)

細かくて殆ど読めないFAXと格闘の末に、「若葉」(薄緑の線)と「黒/茶」だと判った。
しかも「若葉」がマイナスで「黒/茶」がプラスだった。(普通逆に思うよな!)

念のために「若葉」と「黒/茶」をカプラーから外してリレーに接続してみる。
上手く作動しているようだ。

最初は四輪用の「エレクトロ分岐タップ」を使ったんだけど、どうも接触が良くない。
やっぱり真面目にやろう!うん!
それぞれの線の途中をストリッパーとカッターで剥がして、ハンダ付けし、その上をビニタイで覆う。

この時点でニュートラルのオン/オフをしてみる。
大丈夫。リレーは作動している。

次にライト側。
マイナスを切断し、オス/メスのギボシ端子をハンダ付けしてから圧着ペンチで噛ませる。
経年劣化によるハンダの剥がれを予測して、ここは思い切り圧着しておこう!

基板の配線部分はエポキシで固めてあるので、そのままライトケースへ。
でもさすがにもうパンパンだ!
無理やりライトケースを収めると、ケースの接合部分がちょっと膨らんでしまった。
こりゃ、雨の日は漏水するかもしれんなぁ・・・・。

真面目に考えようか・・・・?
いや、その前にテストだ!(雨の日乗らないし・・・・・)

とにかくテスト。
停車する度に、前の車に映るヘッドライトのオン/オフが楽しい!
(右はヘッドライト装着前のテスト→)

そ・れ・よ・り!
停車する度に消え入りそうだったニュートラルランプがこうこうと光っている!
相当な節電のようだ。嬉しい!

まぁ、今までも手動でオン/オフしていたんだけど、こりゃ便利だわ!
(でも今度はおまわりさん見つけたらクラッチ握りっぱなしか?)
又、万一壊れてもギボシを直結すればよいだけなので安心です。

とっても満足な一品ですわ!

品名価格(たぶん)今回は
OMRON MY2880円880円
ヒューズ20円0円
ヒューズ台100円0円
ギボシ端子2組40円0円
2sqコード1m100円0円
赤LED50円0円
1kΩ抵抗10円0円
基板240円0円
合計1,440円880円