露光装置の製作
いやね・・・・最初は同じページに連載していたのよ。
でも何だかバイクとも半導体とも違う別の種類のような気がしてきて・・・・だからこの製作は別枠で掲載する事にしました。
以下はそのページの続きとして掲載していたので、いきなり前説を省略しています。
ところで作成したパターンを基板に焼く話なのだが、最初は太陽光で露光させるつもりだった。
しかし冬の現在は太陽が寂しいのよね・・・・。
しかも日中しか作業出来ないのは、もはやNHK(日本引き篭もり協会)加入か?ってな自分には辛い。
だったら夜中でも現像が出来る露光装置も作っちまえ!
(何かもう・・・・何でもアリになってきたな・・・・)
ってな訳で、先ずはインバータを作る。
でも回路のパターンを作る為に製作する装置の、そのパターンをどうやって作るよ・・・・。
あ〜ぁ・・・なんか面倒になってきたよ・・・・。
って、HPを渡っていて衝撃の事実を知る!
そういえば電球型蛍光灯って交流を直接直流に直してるよな?
正確に言えば直接変換出来る訳が無いのだから、電球の根っこにインバータ回路が有る訳だ!
なんでそんな当たり前の事に気が付かなかったんだろう・・・・。
で、実験用にバラす電球の価格を調べてみたがネットでは800円/個前後。
バラして捨てるには惜しい・・・・・。
で百均に寄ったついでに覗いてみると、電球型蛍光灯が有るではないか!
思わず百円以外は貼ってある価格シールが有るか?確認してしまったよ。
無い・・・・って事は100円!?・・・・・だった!
さっそくバラしに入る。
100円だし・・・ためらい無し・・・・。
なんか壊せそうな隙間にドライバーを突っ込んで見る。
パキンパキンと小気味よい音がしてプラッチックの爪が折れていく。
簡単に取れた。
上部は単に填っているだけらしく、スポッと取れた。
おぃ!おぃ!何だ!?この配線の太さは!
これに100V掛けてるのか?
まぁ・・・8W=0.08A・・・いいのか・・・?
これで本当に稼働するなら、
6W安定器が3千円で売ってる意味ってなんだろう?
翌日、アキバのヨドバシで6Wのプラックライトを819円でゲット。
ピーク波長352nmだから可視光線(>380nm)以下で完全な紫外線ライトだ。
しかしUVAに属する近紫外線だから人体に影響は無い。
コンセントの端切れをマイ・オモチャ箱からゴソゴソと持ってきて、こんなふうに接続してみる。
まぁ、太っいのは気にしなくていいだろう。
同時に購入した10W未満用ソケット(100円/個)に接続。
このインバータには恐らく保護回路は無い。
ってか、電気スタンドと違って、蛍光管とインバータを分離する事は有り得ないのだから保護回路はむしろ不要なハズだ。
例えば蛍光管が寿命を終えたとしてもアーク放電しないだけで、通電している分には問題無いのだと思う。
しかしもし通電しなかったら高圧で一瞬にしてコンデンサがパンクするのではないか?と思われる。
だからあくまでも仮の点灯実験だけど、接点は絶対に離れないように注意しながら、そっと置く。
勇気を振り絞ってコンセントON!
見事!瞬時に点灯した!
こ、この(100円の)インバータ使えるぜぃ!
そりゃ、照明だって消したくなるってもんさ〜ね・・・・。
このまま就寝中の0時〜6時までの6時間、放置プレイするものの全く問題無し。
朝まで部屋を幻想の光で満たしてくれました・・・・!?
蛍光管の温度は触った感触で約40℃で全く問題なし!
ところで紫外線だから光加減が見にくいのは当たり前だが「もっと光々と光らないの?」を知りたくて、一つ大きいインバータで実験してみたくなった。
そこで12W(60W相当)の蛍光ランプを買ってみた。
100円だし・・・・・。
見たところコンデンサの容量が6.8uFから10uFに変わっている他は何の変更も無い。
基板の型番も同じ「D35−H」だし。
残りのコンセントの切れ端をハンダしてから、ワニ口でホルダと結線する。
また気合を入れてコンセントON!
ふ〜む・・・・・。
余り代わり映えがしないぞ・・・・。
100円蛍光ランプ8W用のインバータを含む定格入力電流が0.15Aだから53V使用。
100円蛍光ランプ12W用のインバータを含む定格入力電流が0.21Aだから57V使用。
一方、
東芝製6Wブラックライト管(FL6BLB)の消費電流が0.147Aだから40Vの極間電圧が必要。
東芝製8Wブラックライト管(FL8BLB)の消費電流が0.170Aだから47Vの極間電圧が必要。
う〜む・・・・・。
インバータの消費電力の明記が無いので何とも言えないが単純に引き算すれば6V。
だとすれば46Vあれば良いのだから、やっぱ8W用で必要十分だと言う事だ。
ともかく点灯する事が判ったので早速製作に入ろう。
配線図はこうなる。
っつったって、こんなもんだけど。
最初は単純に直列にしようと思っていた。
しかし就寝中にフッと思い付く。
「あれ?1つの蛍光管が最低でも46V使うんだよな。だとしたら、直列にしたら138V必要じゃん!」
だから並列にするしかないって事を。
また時間が経つと保護回路が無い事を忘れて蛍光管を外してしまうかもしれないので「蛍光管を外す時は必ずコンセントを抜くこと!コンデンサが瞬時に爆発するぞ!」と書いておいた方が良いかもしれない。
材料を買出しに百均へ。
・ケース(100円)
・透明アクリル板(200円)
・木の板(100円)
・キッチンシート(100円)
・蝶番(100円)
・ネジ(100円)
木片は下に敷いて蛍光灯ソケットを木ネジで固定する為。
アクリル板は2mm厚とした。
キッチンシートは全面にアルミを貼って反射効率を上げる目的。
3月7日(日)
今日は朝から雨。
寒暖の差が大きくなってきて、だんだん春が近づいてきますなぁ〜。
早速、板をケースの大きさに合わせて加工する。
ケースの底より1mm大きくしてグッと押し込めばピッタリと納まる。
これが木の特徴だもの。
逆さにしても落ちない加減が無駄な工程を減らすコツ!
3本の蛍光管の距離は、良く使うであろう150*75mmのベーク板の横の長さに、つまり両サイドの蛍光管の中心間の距離を75mmにした。
最初はアルミシートを板に貼りつけようと思ったのだが、ソケットと基板の部分はさすがにヤバイと思い直し、完成後に部分的に貼り付ける事にした。
フタと基板が浮遊しているインバータをどうやって固定するか?
最後までいい考えが思い付かなかったが、配線を纏める又釘を打っていながら、少し大きめの又釘でガードレールを作ればいいんでない?って思った。
少しキツ目に打ち込むとピタリと固定して動かなくなった。
良いねぇ〜。
点灯式!
きれい・・・・・。
さてアクリル板。
百均で何気に買っておいたキリが大活躍。
手揉みで穴開けなんて何十年ぶりだろう・・・。
この「絶対に割れない」速度がなんとも心地よい。
100円だよ・・・いい世の中だ・・・・。
穴を開けた2枚のアクリルを蝶番で固定する。
下のアクリルはケースに固定する予定。
上のアクリルはいわゆるフタで基板を固定する役目。
だからアルミシートを貼りつけて少しでも反射させよう。
実はこの写真は3時間程点灯式(?)を行った後のもの。
今気が付いたのだが、たった3時間でインバータのケースと下の板が日焼けしてる!!
もしかして結構な凶器かもしんない・・・・。
キッチンシートを木の下に敷いて回りを囲む。
蛍光管の間にも敷き詰めて完成。
まぁ、やらないよりいいっしょ?程度と思えば。
蝶番の噛合せが意外に良くてタップネジの頭が突っ返て閉まらない・・・・。
だから例の強力!ネットワーク工事用!両面テープでガッツリと留めた。
ついでに(というか面倒になってきたので)下のアクリルもケースにガッツリと留めてしまった。
なんだ・・・これでいいじゃん・・・・。
実際にはこうして感光基板をのせる。
露光時間は・・・・判らないからブッツケ本番である。
これで露光装置の製作は終了!
さ、戻るべぇ・・・・・・。
製作に掛かった費用
ケース | 100円 |
透明アクリル板 | 200円 |
木の板 | 100円 |
キッチンシート | 100円 |
蝶番 | 100円 |
ネジ | 100円 |
ケース | 100円 |
ブラックライト(3本) | 2,457円 |
蛍光管ソケット(6個) | 600円 |
インバータ(蛍光灯:3個) | 300円 |
配線(3m) | 540円 |
コンセント | 0円 |
合計 | 4,697円 |
|