激安バッテリーに手を出してみた
【2012年6月21日】
この3月にエンジンを掛けようとしたらバッテリー上がり。
何で?トリクルは?
どうもトリクル充電が上手く機能していなかったらしい・・・・。
つまり昨年の9月あたりから半年間まったく触らずのまま一冬を越した訳だ。
1万円以上するんだよなぁ・・・なんかもう・・・ヤダ・・・・そのまま3ヶ月放置状態。
これからの管理を考えてみる。
@一ヶ月程度の放置なら車両に搭載したままでトリクルしよう。
A冬を越す時など数ヶ月触らない場合は部屋に持ち込んでトリクルしよう。
で、今どうするか・・・。
予てから巷のウワサになってる激安品を覗いて見る。
FTXとYTXは知っていたが、ZTX、KTX、RTX、MTX、CTX・・・・・。
しかも7千円!でビックリしたのに、4980円・・・3200円・・・2480円・・・えっ?何?それ?
だって、5千円で買えるなら毎年買い換えても安いじゃん!?
そっか、問題は「いきなり死んでも文句言うな!」って事か?・・・・などと、そうした激安品のレビューと2チャンネルを調査開始。
結論としては、
@当たり外れは一流メーカーでもあるが、その確率の桁が違う。体感的に言えば、一級品は確率ゼロ(ほぼそのまま無条件で使用できる)、激安品の確率は運が悪ければいきなりアウト!らしい。
Aでも総評としてはその確率もほとんどなく、2年間平気で使用しているレビューも多数。
という事から「経験してみてもよろしいかも?」的な点数になった。
そこで数多(あまた)あるサイトからアマゾンに絞って、アマゾンが扱っている製品の中から選んでみた。
当然の事ながらYUASAに近い値段の二流品に目が行くのだが、一回りすると「それならもうちょっと頑張ってユアサにしろよ」の答えになってしまうのだった。
どうせ貧乏くじ引く運命なら思い切り激安品に向かってみるか!?
ということでランクを最低に下げて再検討。
2480円とかさすがに???的な内容を見ていて気がついた。
これらは最初から充電済みだったのだ。
ふむ・・・まぁ無い話ではない・・・・が、何時充電したの?を誤魔化そうと思えば出来るな・・・。
少なくとも、鉛の製造年月日を詐欺しても劣化の度合いは比じゃないし。
という事で「ユーザが電解液を注入するタイプで一番安いやつを買ってみよう!」になった。
その結果ビーアールシーが販売しているCTX14−BSを注文する。
3200円だってよ・・・ホントかよ・・・・。
送料込みで4千円以内だよ・・・・もしこれで2年間使えたら、また上場メーカーのバカさ加減を露呈する事になるんだろうな。
もちろん研究費や流通費を計上する事で後発メーカーが有利に働く競争原理は判るけど、それでも3倍の価格差はすでに時流に乗れてない事を示し、それは荒廃の一途を辿る事を意味する。
今のうちに、価格の見直しに走るのか?それとも次世代マテリアルを登場させて売価維持を計るのか?決断の分岐点がすでに見えているのではないだろうか?
2日後。
エラくシンプルな包装で到着。
しかも配達伝票番号の記載なし・・・・まぁ、激安だから文句言わない。
内容物も本物と比べてもそれほど大差なし。
逆にマニュアルも正しい文法の日本語で書かれていてひと安心!?
さっそく注入開始。
液容器の封印しているアルミがやたらに厚く、上から全体重を掛けて、せ〜の!でやっとブスッ!と入った。
液の流入は問題なし。
というよりユアサよりスムースに入っていく。
何もしないでこんな均等な注入は見た事がない。
注入後は電解が進む音も全室で問題なく均等に発生している。
注入直後の電圧測定。
この時点で12.4V以下を示していると「ヤベ!?」ってな事になるのだが、12.83Vは全くの正常値だ。
もしかして使えるかも!?・・・なんか期待させやがる。
マニュアルに目を通していて気がついた。
あれ?注入後は30分置くんだ・・・・今まですぐに密封していたな・・・・よかったのかな?
(このへんのマニュアル見た事なかった・・・)
とりあえず30分放置後、充電開始。
トリクルをそのまま部屋に持ち込んでいるので、一晩(12時間)充電しておこう。
明日の始動が楽しみだ!
夜中に「ジジッ・・・ジジッ・・・」という音で目が覚めた。
どうもバッテリーかららしい・・・と耳を近づけてみると「ジュワジュワジュワ・・・」と沸騰にも似た電解中の音が。
そういえば昔のバッテリーを真水で充電していた時にもこんな音してたなぁ・・・・。
昔はトリクルどころか比重の基準値を超えるとオシャカになるから、30分おきに比重計で計りながら充電したなぁ・・・。
翌日、12時間後。
加給電圧は15.50Vになっていた。
このデイトナのトリクル充電器はトリクルに切り替わるまでは1Aで充電するので15.5Wの消費。
車載する前に充電を止めて1時間待ち。
理由は、一度電流容量を落ち着かせてからセルを回したかったから。
もし不良品だったら、この時間でも放電してセルに影響するハズ。
すぐに車載してしまうと正しい容量なのか?が判断できないから。
結果は13.00VでOK!
使用中はもうちょっと下がるはずなので製品の品質に関してはほぼ問題ないと考えてよいだろう。
ただしこれはこの時点での話しであって、時系列放電がどんな折れ線になるのか?は今のところ全くの未知。
さて、お昼近くになって近所のおばさんたちも騒がしくなってきたから、もうエンジンを掛けても大丈夫だろう。
あれ?ドライバーが入らない・・・・・え?・・・なんだこのボルトは!?
なるほど・・・これが激安の理由なのかぁ??・・・スペアは一杯あるからいいけど!
最初にキャブのチャンバーに溜まっているガソリンを抜く。
だってこのガス・・・1年前のだよね・・・・未だに乾燥してない理由として考えられるのは2点。
@密閉性がバツグン!
Aタンクから洩れてる?
おそらく両方だと思う。
@だけなら外気温(筐体温度)との関係で(以前に緑コケが生えたように)揮発する事は間違いないし、Aで供給されながらニードル弁で塞がれて・・・を繰り返せば、割と長期間でローテーションできるから、結果的には良いのかもしれない。
ただ根本的にタンク内のガソリンが1年前のものなので、全取替えしたいものだ。(どうしたらいいんだろう?)
チャンバーが空の状態でセル10秒。
チョークを引いて元気よく始動!
セル時の電圧は11.00Vまで下がったが新品の電流容量だから全く不安なく回り続ける。
これで始動も問題なくクリア!
始動後の発電は14.38Vとオルタネート系は問題なさそう。
ただちょっとバラつく感がするので、もしかしたらレギュレート系かコイル系の点検が必要かもしれない。
早速試乗、と言ってもバッテリーだから。
信号待ちでエンジン・ストップはもうリード100でも普通にやってる事だから繰り返してみる。
10回ほど繰り返してみたが問題なし。
やっぱり新品だからってのが一番大きいのだが、電流容量に不安を感じない。
これは時間を掛けねばレビューにならないな。
という訳で今後は経過時間毎のレポートになります。
とりあえずは夏場のお出かけと秋の全国ミーティングを乗り切ること。
そして冬はどう保護するか?を考える事にしよう。
とりあえず継続中!
【2012年9月24日】
坂本龍子の墓参りで横須賀へ。
細い路地に入って何度も道を聞くためにエンジンのON/OFF。
「どうもありがとうございました!」
(セル!)キュル・・・・・あれ?
焦ってちょっと時間を空ける。
無事に掛かるが連続してセルを回そうとするとキュル・・・・。
後の予定をキャンセルして帰宅後バイク屋へ。
「このバッテリーもう死んでるよ!」
「何言ってんの?まだ買って3ヶ月だよ!」
「訳の判らんバッテリー買うから」
「・・・・・」
ウソだろ?
まだ3ヶ月だぜ?正確には3ヶ月と3日だぜ!
頭きた。
そのまま古川電池のFTX14−BSを即効でポチッとな。
もう騙されない!
絶対に手を出さない!バカ中国。
目を覚まさせてくれて有難う!バカ中国。
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