親子でバイク3

今回はスロットル担当だぞ!

【2003/06/07】

前回が去年の9月?8ヶ月半ぶりって・・・。
そうか、間に1回来たんだけど、貸切りだったんだ・・・。
でもまぁ、こんなスタンスなんでしょうね。一般人としては・・・。

うちのやり方はバイクを強要しません。その代わり与えもしません。
このバイクだって2人が学校のテストの100点を貯めて、オモチャを買ってもらう代わりに選んだバイクです。
修理後の整備点検も自分たちでやります。
「自分で走りに行きたいと言わない限りは行かないからね」
「自分で整備しないで事故しても自分のせいなんだからね」
その代わり行きたいと言えば行ってあげるし、整備するなら項目と要綱を教えてあげるようにはしています。

普段はファミコンに忙しい子供達もたまに思い出したように乗りたいと言う。
夢中になっている訳ではなくて、あくまでもオモチャの1つなんでしょうね。

前回は貸切りの為に折角車載していったのに断念したものだから、今回は前日に電話で確認です。

車載もタイダウンも自分達で行い(もちろん重たさや不慣れは子供の責任じゃないんで手伝いますが)
11:00到着
先客は1人!
なんかコースが変ってる?
リニューアルしたみたいで、いたる処にトライアル用のセクションが見られます。
ポコポコと走る場所は限られたかな?

一度走り出すと・・・・・
事前点検は以前におと〜さんが説明した項目を自分でメモしたメモ用紙を見ながら進めています。

車重70kgといえば、小学生にとっては自分の倍の重さ。
それが「故障してケガをするのは自分のせいである」事の恐怖が判るのか?オイルからブレーキから慎重に点検しています。

十分に暖機をしてからコースイン。
といってもベンチ前の小旋回できるスペースだけですが・・・・。

慎重な上の子はクラッチミートの練習をしますが上手く出来ません。
5千回転以上じゃないと進まない、パワーバンドの極端に狭いこの旧式バイクじゃ可哀想ですが慣れるしかないもんね。
「5千回転でも1万回転でもクラッチを切れば前には出ない」
が頭では判っていてもエンジンの唸りに恐怖を感じるのでしょう。
どうしてもミートして前に進むと回転を落としてしまいエンスト。
それを10回も20回も繰り返して午前中は終わりです。

ちょっと大きくなったベンチでおにぎりをほおばりピクニック気分。

下の子はまだまだ足が届かないのでおとーさんと一緒に体験。
今回はスロットルを持たせてやって自由に開けさせてやります。
「いくら回転を上げてもクラッチで操作すれば暴走しない」を上の子に教える為にそうしたのですが、7千回転付近でビービーいわせて面白がっている様はまるで暴走族です。
それがクラッチ操作でトロトロ走るもんだから不満顔。

んじゃ!ってんで、クラッチ操作を止めて、回転に伴ってバイクが前に吹っ飛んで、顔が引き攣ってからは、ちゃんとコントロールするようになりました。

上の子の「石橋叩き」にちょっと腹が立って
「コケても死なないから1周して来い!」
にヘルメットの中の目は「もう帰りたい」と訴えています。でも、
「走り出す事も出来ないならもう帰るぞ!」
にムッとしたのか?やっとの事でミート成功!

そのまま10周程走った後、1周毎にクラッチの練習です。
ところが2周目からはコツが判ったのか、何事も無く走り始めます。
それを20周程続けて自信が付くと、汗だくになったヘルメットを脱ぎながら
「バイクって面白いよ!」
だって・・・・。

積極的だし・・・・
今度は自分で勝手にコースの向こう側まで走って行ってしまいました。
なかなか止まりません。
逆に「まだ休憩しないの?」と聞いても「まだ!」と返す始末・・・。

当然の様に下の子がぐずります・・・・。
おと〜さんが下の子を前に乗せて
「じゃぁ、今度は向こうまで行ってみよう」
と走り始めます。

しかしここでハプニングが!!!
スロットルをカパカパ開ける子供に、んじゃぁ行ってみるか!とトライアルセクションの1つである小山をめがけて全開!
さすがの子供も目の前の小山に
「やめようよ!」
と叫びます。おと〜さんも、
(ちょっとヤバイかなぁ〜?)
と思いながらも
(え〜い!行ってしまえ!)
で、前輪が小山に掛かった瞬間に後悔しました。
勾配が急すぎる!
これはモトクロス走行では無理じゃ〜ぁ〜・・・・!!

2人とも真上に向かって空を飛び、空中で後方宙返りという超ウルトラCの難易度のワザを披露したのでした。

バイクが子供の上に落ちて来ないように(バイクを)前方に投げ出しましたが、それを見届けるとそのままドン!っと地面に落ちました。
子供は後方宙返りの姿勢を保ったまま後ろに転がって行きました。

明らかにおと〜さんの判断ミスでした・・・・。
1回くらいコケろ!と言ってはいたものの、それを強要してはいけません!
自分で招いた恐怖以外はトラウマになる可能性があるので、ちょっと心配しましたが
次に乗る時に
「もう乗らない?」
「乗る!あの山に行かないなら!」
にちょっとホッとした次第です。(反省!)

リーンアウトしてるし!
一度バイクで空中回転の恐怖を味わった下の子は、それから強気です。
上の子が1速でビービ−走っているのを見ながら
「自転車より遅せーぞ!」
と野次る始末・・・・。

そう言えばシフトアップ教えてなかったな。
「2速入れてみ?」
始めはビビッていた子供も1回シフトに成功すると、さらに速度を上げて勝手に走り回るようになりました。

またそれを20周程続けて自信が付くと、もっと汗だくになったヘルメットを脱ぎながら
「2速の加速はすごいよ!バイクって最高だね!」
だって・・・・。

合間には管理の方がコースの見回りや掃除に来ていて、
「写真撮っていい?」
とか
「これ!MR!?まだあるんだぁ〜!」
とか和やかな雰囲気です。
コース使用料を缶ジュース1本分しか取らないのに、
「気をつけて頑張ってね!」
と子供に声を掛けて下さる、こんな活動、応援したいです!

子供達もさすがに疲れてきたので15:00終了。
事後点検もしっかりと行い帰路へ。
だいぶ「自分のもの」の感覚が出来てきたかな?

でも
「また来週も来よっかなぁ〜」
に、おと〜さんもおか〜さんも無言でした・・・。
(早くも筋肉痛が・・・・)