親子でバイク12

【2004/04/24】

数日前にバイク屋さんに遊びに行ったときにトライアルで使っていたという子供用のプロテクターとジェットヘルメットを貰っちゃいました!
どちらも本格的な本物です。
これで交代時の装備する時間がかなり省けるようになりました!



今日はなんだか考え考え走ってます。
途中で降りては自分の足でで登ってみたり降りてみたり。
頭の中でトレースしながらイメージしています。
いい方向ですな!

(←)こんな処でじっと考え込んたりしています。
まぁ、誰も居ないから許されるのですけどね!

実はこのへんでさへ、
下から見ると何でもない高さですが、
実際に上から(目線で)見ると・・・



こんな感じなんですよ・・・・。
子供にとっては結構恐怖なんですわ!

勾配時のアクセル・オン/オフが逆なのを今まで何も言わずに見ていましたが、今日はちょっと直してみます。

登る時に助走を付けてアクセル・オフの状態でそのまま登り終え、降りながらアクセル・オンしているのですが、そろそろ直そうか!

登る時に助走を付けないでゆっくり到達してから、アクセル・オンでパワーで登ります。
頂点でブレーキを掛けてそのままバランスだけでゆっくり降りる練習です。

これが出来れば、意識してスピードをコントロールできるようになり、ジャンプしたければその分だけ助走すればいい訳です。



先ずはこんな谷間でアクセル・ブレーキ・半クラの練習です。

実はこんな(写真で見る)谷間でも、バイク1台がすっぽり入るくらいの深さばあるので結構怖いんです。

登り下りが出来るようになったら、次はブレーキを掛けたまま谷で方向転換して、谷沿いに走る練習です。

このタイヤ1個分の谷の幅で方向を変えるには、殆ど静止状態である必要があります。

つまり降りながら停止出来る状態じゃないと方向は変えられないで登ってしまう訳です。

デモンストレーションで、おと〜さんは1回倒してしまいました・・・・。
・・・なのに何で数回の走行で出来るんじゃぁ!!

やはり子供の吸収力は尋常ではありませんな!!



一方では・・・
ヘルメットが格好イイ・・・・。
プロテクターも渋い・・・。

相変わらず1速でビービーやってたと思ったら向こうの方でエンジン音が変わった!?

あっ!シフトアップしてるぅ!!

さすがに焦れたのか?
前回のコケそう!シフトミス!を克服してシフトアップ成功です!

一度成功するともう自分のモノ。
こんな感じ(→)
でしっかりクラッチ握っています!

2本指なのは、単に残りの2本が届かないから。
この場所だと相当力が必要なのですが、頑張っています!



腕が上がって硬くなっているか?
に見えるのも、単にハンドルが高いから。
殆ど肩と一直線だもの・・・。

やっぱサイズ、デカ!です。
ミニトレかマメタンならちょうどよかったかも?
(どっちも懐かし!)

当時でもMRはミニトレール車の中で一番大柄でしたからね!

でもクラッチ覚えちゃったらもう楽しい!!
すぐに3速まで入れて時速30kmくらいで走ってます。

もう小山よりも直線でスピード出す事に夢中です。
誰も居ないからOKだけど・・・・。



下から見ていると、小山の端っこでちょこっと乗り上げるかに見えていた段差も、こうして上から見てみると、結構果敢に攻めているのが判ります。

本人サイズとしては、挑戦しているんだなぁ・・・・と思い直しましたよ。

「なんでそんな事が出来ない(或いは判らない)んだ!」
なんてイラつく事も日常ではよくあるけど、もしかしたら子供サイズでは一杯一杯の事なのかもしれないね。

いろいろと視点を変えて見てやる事が大事なんだね!
子の親として、親とは?という勉強をしている気がしました。

しっかし、コケないなぁ・・・こいつ・・・。

もうカメラを意識するほど余裕です。
しかし、まだパニック状態に陥った経験がないので、これからですね。

一度だけ発進時に枕木からスタートしてエンストしましたが、コケる前にサッと降りて支えてやんの!!
・・・・足届かないくせに・・・・です。

もう、このすばしっこさと判断には脱帽です・・・。
これも、おか〜さんと大笑いしましたよ!



やっぱり今回も下の子がヒーローだったかぁ!?
と、思いきや!!

やってくれました!
上の子が!!

時間の最後の方で、XR250等の4人の若者が来まして、周回を始めたんですわ。
やはり大人のスピードには恐怖を覚えたのか?最初はすぐに戻ってきてたんです。

しかしコースそのものがトライアル用のショートなもんで、
「後ろから付いていってみ!」
と煽ってみます!

もちろんバカモノ集団だったら相手にしませんが、きちんとモトクロス用の専用スーツを着込んで、挨拶もしてくる連中だったので、安心して混ぜてみたんですよ。

最初はビビッていたものの、そう離されないと見るや、猛然とスピードを上げ始めたんです。
かつてない高速で周回してます。
今までポコンと乗り越えていた小山では後輪が浮き始め、ハンドルで曲がっていたコーナーをバンクしながらクリアしています。

親はというと、最初は大笑いしながら
「このまま熱くなるタイプなのかな?それとも冷静に速度ダウンするタイプなのかな?」と語っていました。

しかし、段々と自分の限界一杯々で走り始めたので、もうそろそろ終わりにしよう・・・と思ったとたん!!

ズザザザァ〜!!!
とコケました。すごいコケ方です。
おそらくコースでのトップスピードである時速40km近くでいきなり横転しました。

おか〜さんと若者が走って行ってくれましたが、おと〜さんはそのままちょっと様子見してます。
しかし、しばらく起き上がらなかったので、頭打の不安がよぎり、歩き始めます。

昔、バイクレースのメカニックをやっていた時に、ライダーが転倒で骨折や頭打した時には、動かさずにそのまま救急車を待つクセがついているので、歩きながら緊急通報の手段を考えます。

しかし、意識はハッキリしていて一安心。
足が痛いと言っているので、骨折時のショックを警戒して、ゆっくりと診断してやります。
「局所的な鋭い痛み」や「指や関節が動かせない」などがあれば要注意なのですが、骨折も靭帯切断も心配なさそうなので二安心。

それでも立ち上がらないので、今度はだんだん腹が立ってきました・・・。
「これがレースだったら、後ろから跳ね飛ばされてるぞ!」
「後ろのヤツはラッキ〜!としか思わないんだからな!」
と、歩かせます。

10分ほど経過して興奮時には気づかない痛みのチェックをしますが問題ないようです。
まだ唇が青くなっているのは、単に転倒した事へのショックだと判断して放っておきます・・・・^^。

チェンジペダルがグニャっと曲がって、もう使えない程ですから、衝撃は相当大きかったようですし、まぁ、なんと言っても初めての大転倒ですから、こんな経験は今までに無い訳で、やっぱり子供にとっては大きなショックなんでしょう。

自分が16歳の時分に公道で初めて事故った時はどうだったっけ・・・・?
な〜んて考えました。(思い出せなかったけど・・・)

「これが公道だったら、アスファルトだったら、きっと救急車で運ばれていたぞ!」
と、今のうちに転倒の怖さ、バイクの怖さを経験出来て良かったんだ!と言う事を教えてやります。

「バイクが非力だから無理してこうなった」
などと他人・他事の責任に転換してしまう前に、
「例へ50ccでも、まだ3千回転以上は回せたし、まだ5速だって残っている。バイクにはまだまだ余力がある訳で、その場の状況によってバイクの能力をコントロールすべき処でこうなったのは、自分の運転技術の未熟さである」
事を繰り返し教えてやります。

しかし病人状態のまま(!?)搬送して今日は終了。
本日の走行距離:36km!!

【当日】
直線での転倒を分析し始めるにはそれから数時間を要しました。
唐突な転倒がどうもシフトチェンジミスによる後輪ロックだったのではないか?
までを探るのにまた数時間を要して話合いました。

次回はシフトダウン時の回転あわせを教える必要があるな。
シフトしながらの一定速走行も練習させるか!
大いなるステップアップですわ!!

【翌日】
ペダルとクラッチレバーを探しにバイク屋さんに行く途中、
「今度乗る時までに直るかな?」
と足を引きずりながらも聞いてくるので、
「もう怖いから止めるんじゃないの?」
と、からかってやります。
「止める訳ないじゃん!」
に、ちょっと成長を喜ぶ一幕でした。

おしまい!