榛名山ツーリング


榛名山頂上のスタート地点



2005年8月19日(金)

今から7年前の1998年4月に深夜アニメで「イニシャルD」ってのがやっていたのね。
コミックは知らなかったんだけど、何気なく録画し始めてからハマってハマって・・・・。
やがて子供達に見せたらもうビデオごと取られてしまって家族で夢中で見ました。
その後、TV版のDVDを全部揃えて・・・・・。
まぁ、今年もGT選手権(改名、SUPER GT)見に行く家族だからさ・・・。


しかし秋名が実在の場所だとは思わなかったのよ。
いちさん倶楽部で「イニDオフやりましょ!」ってな催しがあって、
「うそ?秋名って実際に有るの?」のつぶやきに、例によって、家内が横から、
「榛名走った事ないの?」
(・・・やっぱり、うちのおか〜さんは昔やんちゃしてたのかもしれない・・・事実を知らないまま、はや18年目の夫婦・・・)

それからHPでいろいろと情報を収集してから1年あまり。 予てから「一度は走ってみたい」と願っていた秋名山(榛名山)に行ってみました。

最初は泊まりを考えていたのだけれど、ルートマップとか最近便利なHP検索すると、日帰りできちゃうのよね。
しかも箱根の下道行くのと同じ位の時間だし。

「なんだ。箱根朝練と同じ感覚で朝一に出て昼に帰ってこれるじゃん!」
よたろー師匠に教えてもらったこのプランが気に入ってるもので・・・。
どうせ土日際は混雑して走れないだろうからという事で金曜日に設定です。

5時半。自宅を出発。
外環もそれまでの下もカラカラの状態。
ポルシェが後ろからつついて来るので軽く遊んでやって(!?)いると、次にコテコテとデコレーションしたキューブがしつこく挑んできます・・・面倒くさいので加速で置き去りにして反省させてやります。

上里SAにて給油

時間の割には台数が多かった関越も120km/hで巡航し、燃料の残量から「上里SA」で給油。
「伊香保インターの前のSAってどこですか?」

なんと、地図持ってくるの忘れちゃって、何もガイドなしでツーリングする事になっちゃいました。
だから聞くしかないのよね。

「ここですよ」
えっ!、入って良かった・・・・通過してたらまたリザーブ恐怖を味わう処だったよ・・・。
ただ、PAはこの先に1つあるようなので、そこでビデオをONしましょうかね。

上里SAから20kmほど先の駒寄PAでビデオON!
7時半。渋川伊香保インターを降ります。

地図が無いので、もう看板だけが頼り。
しかし日本は(よほど無名の地を訪れない限り)看板だけで十分旅が可能ですな。
誰にも聞く事なく、看板通りに進んで20分後、町役場前に到着。

8時。走り込み開始。
空いている・・・というか誰も居ない。
地元にとっては、峠!というより、単に榛名山へ通じる道だけなのかもしれない・・・。
(イニDが無ければ走り込む事を目的に訪れる事は無いものなぁ・・)

最初は上りからの開始でもあり、コースを覚えながら走る。
すぐに5連ヘアピンと思える箇所に差し掛かるものの、見慣れないマークが路面に。
その途端にグワングワンと上下する。
そっか!事前の調査で5連ヘアピンは事故防止(暴走防止か?)の為に波面に改装されたんだっけ。
しかし一発目の1個めは見事に跳ねてしまった・・・・。

かなりキツいヘアピンもあり緩急織り交ぜた走りが楽しめそうだが、全体的には中・高速のワインディングだ。
とっても楽しい!
警察主催ライディングスクールの最後のお楽しみでもある高速スラロームみたいだ。
わ〜い!
スラロームの連続だぁ!


しかし走り始めると、やっぱり目の前のコーナーを攻める事に集中してしまい、回りを見ていない。

短いストレートの先に左右にワッと広がった景色に、
「あれ?どこかで見たことあるな?」
って・・・当然ここに来たかったから来たのであって、まさにその情景が広がっていたのですよ。
頂上です。

「ここかぁ〜!!」
あれ?バス停がある・・・・っつーか、ここってバス停じゃん!
だから両側が退避スペースになってるんだ。

アニメではここから先の話がないので、ここでUターンかなんかの感覚で覚えていましたから。
尤も地図を見て知ってはいたんですけど。

実際には「(榛名湖へ向かって)ずっと続く道の途中にたまたまバス停がある」ってな感じですね。

そのまま榛名湖まで行ってみようとも思いましたが、余りにも空いているので、混み始めるまで、出来るだけ本数を稼いでおく事にしました。


さて、改めて回りを見渡すと、
「わっ!給水塔があるよ!」
「で、電話BOXもあるよ!」

このバス停エリアを跨いだ視点は、RED・SUNSに交流戦を申し込まれた視点だぁ!

と感慨しきりです・・・。

しばらく感慨深げに観察しながら、ここまで一気に走ってきた汗も引いた処で、さぁ、待望の下りを始めます!


コーナー毎に番号の立札があったんだけど、何でこのコーナーには無いの?ってな箇所もあり、よく判りません。
でも気にしない事にして、番号を逆に辿って行きましょう。

スタートから緩く右に下るとNo.30コーナー。
上り側に退避スペースがあり、絶好のギャラリーポイントですね。
(逆に言うと四輪ならここでドリフトかまさないと格好悪い?)
120km/hで退避看板あたりからフルブレーキで進入。

No.29コーナーの前のコーナー(なんで番号が無いんだろう?)までフル加速で100km/h。
実際にはちょっと間延びした複合コーナーなので減速しつつNo.29へ。

次の大きな左コーナーもかなりのバンクを必要とします。
80km/hからNo.28へ。
減速しながらNo.27をクリア。
No.26の進入までで110km/h。
CBは2速8千回転で110km/hだから吹け切って、どうしよ?と思ったタイミングなので難しいです。
(3速入れたら減速が間に合わないな)

No.25とNo.24は路面のわる〜いヘアピンです。

No.23までのストレートは一見、真っ直ぐのようですが、左右に緩くカーブしていてトップスピードは出ません。
出しても150km/h程度です。

No.23は奥でかなりのヘアピンになるので要注意!
直前のストレートの速度に慣れると危険です。

No.23〜No.17までは地図上よりもかなりタイトな連続なので速度注意です。
(No.17の前の左コーナーもかなり回りこんでいるのに番号がないな)

ボコンボコンのヘアピン(ビデオより抽出)

No.17で思い切り減速後、No.16までも地図上よりもRがあるので中速を維侍します。

No.15からフル加速しますが、右コーナーのオレンジの看板が見えたら要注意。
ここから5連続ヘアピン(実際には4連続+2連続の6連続ヘアピン)に突入です。
しかしオレンジ看板の内容が「凸凹あり」で判る様に波面の路面です。通常の速度で入ると非常に危険だぁ!

4連続のヘアピンの後、No.11〜No.10まではちょっとスレートがあり、その気になれば100km/hまでは稼げるかもしれませんが、2連続のヘアピンなので危険だな!

まぁ、2秒もあれば100km/hに達するリッターバイクの加速力だからこその話ですが、そのCBでも重量がある故に峠では尻を振りながらのフルブレーキ・加速となってしまう場面が多々あり、苦痛になる事がよくあります。

CBRの様なもっと軽量の(パワーウェイトレシオ1.0なんていう)スーパースポーツタイプだったら、さらに強烈な減速・加速が可能なんだろうなぁ・・・(怖くて駆る気にならないけどね)。

上り方向から(ビデオより抽出)

ヘアピンの数が合わないので「溝走り」の現場に迷いましたが、右コーナーという事で検証してみるとNo.12かNo.10しか無い訳で、
@前のヘアピンから引き続き実況が出来る。
Aレイトブレーキでしか差が出ない。
B正面と山側にギャラリーが陣取れる。
C「くそったれがぁ〜!」と眼下に向かってガードレールを蹴れる。
以上から考えてみるとNo.12が有力なので、3つ目のヘアピンになるハズです。

No.9〜No.7のヘアピンは非常に路面が悪いので十分な減速をしないとズルッといきます。

ゴールを上り方向から見た処(ビデオより抽出)

No.7を立ち上がると、あの有名な(!?)「結末はダブルクラッシュといこうぜ!」コーナー(No.6)までの長いストレートになります。
でもNo.6も結構タイトなので140km/hでやめきましょ。

No.5〜No.4を中速維持でクリアするとNo.3に向けて、ラインをクロスして勝敗を決めたあのコーナーになります。
ただ、実際の左側はガードレールがあって、とても縁石に乗り上げるスペースは無いのね・・・・(ここじゃないのかな?)
ここで頭取っていれば、あとコーナー1個しか無いので確かに勝敗は決まったと言えるかも。

No.2を立ち上がるともうクールダウン領域です。
No.1はゴールでこの先はいきなり町が現れます。

No.1を立ち上がって軽く登った処にある「何とか文学館」の駐車スペースでUターン。
2本目行きます!・・・・となります。



ダウンヒル(52.5MB Stream)


ヒルクライム(55.9MB Stream)
あ〜長かった・・・。
これ書くのにビデオを繰り返し見ながら丸1日費やしてしまったよ・・・・。(間違っていなければいいが・・・)

頂上からゴールまでの車載ビデオです。
両方で100MBとうんざりする大きさですのでストリーミングにしました。
これでも4GB程度のAVIからmpg2(しかも240*180)に圧縮してやっとこの大きさですので音声も入れられませんでした。

注)ストリーミングが再生出来ない場合はリアルのHPから無償版プレーヤーをインストールしてみて下さい。
*)これまで動画をダウンロードできるようにしていましたが、昨今、私のハンドルを語って投稿したり動画アップしたりするバカ者が居たので今はストリーミングのみとしています。

スタートの先(ビデオより抽出)

途中休憩しながらもタイヤのチェック。
前後とも綺麗にサイドが削れていて、う〜ん満足!
しかしヘアピンでのブーツ摺りはもうヤダな、ついに穴が開いちゃったよ・・・・。

荷物用の網を外した時にプラスチックのフックがマフラーの上に乗ったのね。
そしたら焦げくさい臭いと共に溶けはじめました・・・・。
ビックリしたよ。だってノーマルマフラーだよ!?初めての経験です。

上り下り共に6〜7分のコースですが、この上下セットを8本走ってから榛名湖に向かいます。
あのスタート地点から先はどうなっているのか?ワクワクしながら走ります。
先ずは、すんごいロングストレートです。北海道みたいです。(走った事ないけど・・・)

もう速度出す気力も無くって、ポコポコと走ります。
やはり高度が1100mあるせいか、とても気持ちよい空気です。
(今頃気が付いたりする・・・・)


上りアタックの途中で大型トレーラーが前にいて、そこには「馬搬送中」と書いてありました。
「なんでそんな車が?」
の意味が判ったよ。(→)

カランコロンと鈴のねを響かせてのんびり歩く姿は癒されますなぁ・・・。


榛名湖へは渋川からバスが出ているようです。
でも1時間に1本だそうで・・・。


あのアヒル(白鳥?)もしっかり確認したし・・・・。


でかアヒルも発見したし・・・・
しかしデカッ!!

10:30。
休憩所(お土産屋さん)で休憩。
もう後は下って帰るだけと決めている。
しかし店のご主人が昔CBナナハンに乗っていたそうで、話す話す・・・・。

ワカサギ釣りが出来るとは知らなかった。
というか、目の前の湖が凍ってその上を歩けるなんて信じられない!
今度は家族でワカサギ釣りなんていいかもな!

ちなみに榛名山とは下界から上(No.1コーナーから)の全てを言うのであって、湖面にそびえる榛名富士の事ではないそうです。


最後にその榛名富士に感動しつつ、11:00、榛名山を後にしたのでした。
晴天に恵まれよかったな。
またこよっと!!


本日の走行距離:498km
移動時燃費:15.8km(322km) ←信号ダッシュばっかりやってるからだな・・・
アタック時燃費:8.3km(176km) ←マフラーが怒るわけだ・・・
平均燃費:11.8km ←おか〜さんに怒られるわけだ・・・・

おしまい!