ライダース・ツーリング Part2 房総半周



2008年4月29日(火)

幕張PAにて。24台が集まる。
バイク屋さんツーリングその2。
実はこの間に1回企画があったが雨で中止となっていた。
だからこれまでフルエントリーだぜぃ!?

昨日夜中まで掛かって仕事終わらせたし。
その甲斐あって!?
ここんとこ雨続きだったのに、朝から快晴!
(天気予報では5月並みの暖かさだと!)

8時。
幕張PA集合。
すでに18台が集まっていた。

結局24台集合。
前回に続いて久しぶりの大型ツーリングだ!
今回も排気量・種類とも混在のマッタリ・ツーリングになりそう!
このマッタリが好きでハマっている。

8時45分
すでに予定を15分過ぎて出発。
次の目的地は市原IC。
しかし千葉方面の高速は常に渋滞していて飛ばせないから集団でマッタリと走る。

9時半
市原ICを降りて直近のコンビニに集合。
30分ほどまったりとしてから出発しようとしたが、Z1000Rさんの調子が悪い。
早速バラし始める社長さん!
ホント!頼りになります!

待つ事1時間・・・・点火コイルの不良が判明した時点でリタイヤ。
う〜ん!残念!
やっぱり旧車はメンテが大変だぁ〜!

社長さん他2名を残してツーリング続行です!

先ずはR297を全線走破する!
正確にはR16からの起点なのでちょっとだけショート。
しっかし、いつも思うのはこれが国道だから驚くわい。(どういう意味や!)

終点である勝浦市の墨名交差点までの約50kmを1時間半掛けて走る。

そのままR128に乗って、行川アイランド跡を過ぎ、鯛の浦を過ぎて20kmほど走った処で、右手にハデなかん板の病院発見!
「おっ!これが噂の亀田総合病院か!」

IT+医療機関で話題になる全国的に知名度の高い総合病院の一つだ。

現在関わっている仕事柄、医療関係の雑誌やニュースでよく聞く名前だったので、なんか嬉しい!

13時
その亀田総合病院から2km程走った処にある「房総美味しいもの屋 藤よし」で昼食タイム!

当然24名などこの時間に一緒できるハズもなし。分散して座る。







これが房総名物の”なめろう”。
なめろうとは房総半島の郷土料理でいわるゆ”たたき”。

アジやイワシなどを味噌・ネギ・ショウガなどであえて叩いた食べ物。
旨いんだなぁ〜これが!

房総名物の”なめろう”を写真に撮ったところで、メインの海鮮丼の写真を忘れていた事に気づく。

隣から「殆ど食べちゃったけど上手い具合に揃っているよ!」
と有り難い申し出・・・・・(泣)

14時
隣にあった潮騒市場でお土産を買う。
迷った挙句に「白魚の塩辛」なる珍味を買ってみる。
今度の週末にでも食べてみよう・・・・。

昼食を終えて走り始めた途端!
約10kmで「道の駅・鴨川オーシャンパーク」に到着。

きっとお土産タイム!だったのだろうけど、もう買っちゃったし・・・・・。

15時
道の駅を出発して、いよいよ房総をグルッと回ろうかという千倉まで来た時の事。
千倉漁港手前の信号で後ろ1/3が千切れた。
どうせ先頭集団は先で待っていてくれるし、まぁ普通にある事だ。

ところがこの時は少しばかり違っていた。
後続の頭2台は、そもそもツーリングが初体験のVTRさんと、ショップのツーリングは初参加のマジェさん。
たまたまではあったが、一般道とはいえペースメーカーがいない状態。

信号が変わると同時にVTRさんが飛び出し、視界も広かった関係から後続も続いてしまった。
しかしすぐに100km/hを超えてしまったので「おい!おい!」と後続はスピードを緩める。


あとから考えてみると、マス・ツーリングの経験が無い場合、道を知らないアセリが先頭に追い付くべきだと思い込んでしまったのだろうか?
停止可能速度を超過したまま、緩い左コーナーでリアブレーキのダンピングを起し、後軸のハイサイドで転倒。

後続は速度を緩めていた関係から、その先で彼が転倒した事に気づかず、マジェさんの急停車でやっと気づいた。

現状を把握した全員が慌てて急停車し、現場に駆けつける。
転倒した彼は運悪く現れた対向車の下に巻き込まれてしまっていた。

足を引っ張り出そうとしたが、うめき声で断念。
車の左前輪のタイヤがパンクして空気が抜けていく音がする。

バイクはというと、そのコーナーアウト側に駐車してあったダンプの下にもぐり込んでしまい、ガソリンが漏れている。

座席に座ったまま呆然としている運転者にニュートラルにしてもらい、全員で押して車をバックさせた。
とにかくヘルメットを脱がそう。
うめく彼に「ガンバレ」と適切なのか判らない言葉を掛けながらメットを脱がし、頭の下にバックを置いた。

目に見える骨折・出血は無さそうだ。
とにかく声を出しているのだから意識はあると思っていい。
しかし頭を打っているかもしれないので、後は救急車に任せるしかない・・・・・と思ったところで、道路の半分を完全に塞いでいる事に気づく。

慌てて当該車輌の後ろ10mまで走って交通整理を始める。
何故自分がそうしているのか?が理解出来ていない状態だった。
恐らくここで二次災害が起きるかもしれない懸念(講習会で習ったファースト・エイド)が、彼に付き添う事よりも優先したのだと思う。
まぁ、これが正しかったのか?は今でも判らないが・・・・。

すぐにもう一人が反対車線を制御してくれて、やっとスムースに流れ始めた。
ここで救急車が到着。
救急隊は怪我人優先なので、しばらくはこのまま交通整理を続ける必要がありそうだ。

しばらくしてパトカーが到着。
しかし何をする訳でもなくうろうろしている。
もういい!
2人でこの交通は仕切ってやる!・・・・って気になってきた。

どのくらい時間が過ぎたのだろうか・・・・・全く記憶に無いが、おそらく30分前後だったと思う。
VTRさんが救急車で搬送され、検証が終わったのか?警察が車輌を脇に移動し、破片を片付けると、やっと両手を肩から下に下げていいのだと気づいた。

タバコがメチャメチャ旨い・・・・・。

一息付いてからバイクを見てみると、ハンドルが折れてタンクが完全に潰れている。
恐ろしい光景だ。

それから警察の事情聴取が始まり、同列だった第一目撃者である初参加のマジェさんが拘束された。
何を隠そう!このマジェさんを誘ったのはこの私だわ・・・・・・済まなかったね。
懲りずにまた一緒に走ってちょうだいな!

VTRさんが収容された病院はナント!さっき感動した亀田総合病院。
え〜!!?
ここから30kmも戻るの???
もっと近場の病院は無いんかい!って思う。

17時半前後
ショップのメカニックさんを残して後続隊も岐路に着く。
この他にも搬送先まで付き添って行った方、先発隊に連絡係りとして走っていった方など、それぞれの関係を生かした行動が印象的でした。

来た道を逆に戻って、R128からR127に乗って富浦ICを目指す。
途中コンビニに寄って小ぶりな解散式。

20時
無事に帰宅。

皆さんお疲れ様でした。
この時間はまだ、社長さん・メカニックさん、それから数名の有志さん達が動き回っていました。
本当にご苦労様でした&お疲れ様でした。

走行距離:336.8km
燃料消費量:16.67L
燃料消費率:19.55km/L(!!!!!!)


後記:

翌日メカニックさんにメール。
VTRさんは、右肋骨・骨盤・右親指の骨折で重症だったようです。
一日も早い快復をお祈り致します。
また一緒に走りましょうね!

そのバイクに起こった事への回想:

CBに乗り始めて初めての講習会での事。(もう8年前になるか・・・)
柏秀樹氏いわく「ニッコリ笑ってフル・ブレーキ」の練習で、目の前で格好良くフル・ブレーキをカマしてやった(?)つもりだった。
しかし柏氏からこんな言葉が・・・・。

「そんな半端なブレーキで止まれると思っているのか?」
「君にはまだこの車輌は扱えない。乗りたければもっと必死で練習しろ」

2つの意味でショックだった。
一つは当然、自分の(スキルが伴わない=訳の判らない)過信を一瞬にして叩き潰された事。
もう一つはその理屈、つまりこうである(↓)

思い切り掛けた(つもりの)ブレーキ制動において、後輪が「ダッダッダッ」と浮いてしまう現象が起きる場合がある。
いわゆるダンピングだが、この主因は「怖くて中途半端なブレーキング」によって引き起こされるジャダー現象だったのだ。

当時は(俺様の!)過激過ぎるブレーキングで起きると信じていたので、
「足をペダルに叩きつけるつもりで思いっきりのブレーキングではスムースにロックする」
の事実は非常に驚きであった。

しかも「スムースにロックする」だけでは決して安定はしない=転倒のリスクを増大させるだけである。
ここで重要なのがフロントブレーキの使い方。いわゆるケツが流れる現象を防ぐ必要がある。
リヤをメインにコンマ数秒の時間差でフロントを抑える事で、やっと安定したロックが出来る・・・・らしい。

パニックとは、それ自体が非日常的行為であり、普段は怖いから絶対にやらない。
しかし緊急時にパニックを起すのは必至な訳だから、日常で非日常を経験しないでどうする!・・・・が柏氏の持論なのだ。

高価なオモチャを大事に抱えた男の子がいきなりビンタを食らった心境だったよ。
今でこそ何となくではあるが感覚を掴めたつもりになっているのは、やはり練習を繰り返し、実際に転倒している経験が、絶対的に必要なのだな!と感じる。

それからもう一つは、先にも書いた「ファースト・エイド」。
つまり初動対応という事だが、事故発生時の各々の分担を素早く行うには、先ず何を行うべきなのか?を把握しておく事・・・・という講習を当時はあくび交じりで聞いていた訳だが、この経験が無かったら実際の現場で自信をもって行動する事が出来ていたかどうか・・・・。

そんな事を回想する時間を過ごしました。

あ〜!練習したい!