デジカメの話 その2




【2011年8月】

そういえばデジカメって何台目だろう・・・・。
最初のエプソンのCP100(1996年:35万画素)は「デジタルってすげ〜!」って言いながら、そして翌年にはCP500の81万画素にはしゃいでいたんだけど、それから昨日まで現役だったF40FD(2007年:830万画素)までの10年間は他に何を何台使っていたのか?全く憶えてない・・・・・。

ま、とにかくカメラは「写真を撮る道具(撮ったからあとは宜しく!)」から「写真を手軽に収納できる道具(綺麗な画像がワンアクションでHDDに!)」へと進化し「写真情報も収納できる道具(その写真に関する情報を余すことなくお知らせします!)」へと進化し続けている。

FIJIFILMのF40FDは綺麗だし早いし動画も十分楽しんだし、何といっても本体を接続するだけで勝手にカメラからダウンロードしてくれるソフトが嬉しかった。
しかもカメラに残さないのでいつでも空の状態で非常に満足できる一品であった。

唯一「あ〜面倒臭い・・・」と思っていたのは「その写真を何処で撮ったのか?」を日時と被写体と前後関係から推測してパソコンで整理する必要があった事だ。
まぁ、パソコンのソフト上では撮影時間順に並んでいるので旅の記憶があるうちに整理すれば全く問題はなかったし、撮影時間が記録されているだけでも「進歩!」って思った事もあった。

だから「何時何処で何処に向けて」などの情報を扱うのはカメラの役目ではないと思っていたし、それは贅沢というものだと思っていた。
ましてこの数年であっという間に普及をみせたGPS機能など想定もしなかったし、ましてジャイロで方向を算出するなんて、自分が商品企画担当だったら「そんなオーバースペック誰が買うんだよ!?」と却下していたであろう。

考えてみればマイコンチップが手軽に(数千円で)焼けるようになって、それが企業の開発室で試作投資が簡素化されて、ましてプログラムがアセンブラからC言語に進化したりすると爆発的に普及も可能だわな。
世の中の全ての事象のクロックが速くなっているんだから、あとは人間の感覚が追い付かなければならないんだろうな・・・・・などとポケ〜と考えてしまう。

つまりだ。
2011年にはその煩雑と思えた作業をカメラが勝手にやってくれるようになって、しかも1680万画素になって手元にやってきた。
それがこれだ(→)

最後までこれと悩んだ訳は「レンズは大口径のほうがいいさ!」の一点のみ。
ただヨドバシやビッグカメラの詳しいお兄さんと会話しているうちに”HPで扱う範疇での性能差は無い!”って確証を得た。

だったら軽量コンパクトでカバンに入れっぱなしにして、カメラが無くて悔しい思いをした”立会川周辺”や、歩いて何分じゃい!ってな”旧岩崎邸庭園”などを日時も準備も何も心配せずに気分で行動したい!
って思った訳だ。

いづれにしても、前回の竜馬旅では600枚からの画像に対して「これ何撮ったんだよ?憶えてねぇ〜し!」で悩んだ時間を、それ以降無くしたい目的があったのでGPS情報は必須なのよ!

両者ともこの3月発売だから5か月経過した時点で、価格.comの最安値は、
TX100V:24、370円(PCボンバー)
HX−9V:29、980円(PCボンバー)
と大差なかったので、とにかくPCボンバーへ行く。
今日は外気温が36°とかっている中を御徒町から秋葉原に向かって歩く事5分。
その時の気分はだるいの一言だったので即座に「薄い・軽い」に決めた。
んでもって面倒な気分も入っていたので沈みそうな黒より美味しそうな赤を手にしちまった!

さて、有機LTだのタッチパネルだの・・・興味の無い能書きはどうでもいいので省略。

まず解像度を実際に目で確かめる。
16:9で12MのモードにしてPhotoshopで解析・・・・・なんかやってる事がバカらしくなるほど綺麗・・・・もういいや。

次に実際には圧縮+縮小して利用するのだが、フルハイビジョンのプログレッシブ60フレーム動画。
うちのブタネコのドアップを1分間撮ったら300MB・・・・動画用のSDカード用意すべきだな・・・・・。
でも27インチのパソコン画面一杯にブタネコがアクビしてるとちょっと感動。
46インチのTVでも見たくなったがHDMIケーブルが無いので断念。

ぼかしだ3Dだと五月蠅い機能満載の中、ちょっと感動したのは「パノラマモード」
シャッターを押したらそのまま左から右へカメラを移動すると(単位が時間なのか?)パシャっと小っちゃな横に伸びた画像が写る。
何だこりゃ?と良く見ると移動した分の画像を1枚の映像として、ものすごいデカい画像に仕上げて、縮小表示していたのだ。
こりゃすげ〜!!
だって今までは別々に3〜4枚撮ってPhotoshopで合成していたんだもん。
で、それって1枚1枚方向によって露出が違うから全体の色が合わないんだもん。それを合わすのが面倒だったのよ。
モニタで見る限り完全に露光量を調整しているぞ。どうやってるんだろう?不思議だ。でもすげ〜!!

心配したパソコンへの取り込みソフトも今時は当たり前なのか?完全オートマチックで便利。
欲を言えば、カメラからの削除時にメッセージなど要らない。最初からそうしろって言ってるんだから。

そして今回の最大の目玉!GPSです。
わくわくしながらGPSデフォルトでONに設定してメニューからGPSで索敵開始!?
・・・・・あれ?・・・・何も動かない写らない変化しない・・・・何か間違えたか?・・・・・・とりあえずそのまま息を殺して見守る。
およそ2分・・・・・・ピコピコ動き出した・・・・・え〜っ!?おっ・・・遅っ!!・・・・・。

で、事前に聞いた話では、バッテリーを食うのでシャッターを閉めるとGPSも切れるのだとか。
って事は1枚撮る度に2分待て?・・・・・って事か?・・・・つまり、位置情報が欲しかったら撮影する2分前にはスタンバイしとけ??

ダッサイ技術やのぉ〜・・・・天下のソニーともあろうものが、そんなもん5秒でなんとかせ〜や!
だいたい超高速移動でもしない限り、時間差なんか後付でもいいじゃんか!蓋閉めて歩き始め後から書き込んでも遅くねぇ〜べ〜よ!?

まぁ、何だかんだ言いながらテストという事で。(→)

日没前18時:最広角25mm:おまかせオート撮影

で、PMBのマップビューがこれ(↓)

おおっ!
ちゃんと駒形の歩道橋の上から撮影した事が判るぞ!!

しかし2分かぁ・・・・・望んだ機能だけにガッカリだな・・・・・。



動画は60pだとメッチャ綺麗なのだが、如何せん重くて張ることは無理。
Goo!でMP4やAVIにしてみたが見られない位に劣化が激しい。
で、いろいろ試した結果、素直にPMBを使うのが一番と出た。

@PMBで動画を選び、メニューの「活用」→「編集」→「動画編集」で必要なシーンを抜き出す。
A切り出したシーンを結合したい時は「活用」→「編集」→「動画結合」で結合する。
B「活用」→「変換」→「WMVに変換して保存」でWMVを作成する。

このままでOKであれば終了。
ここから編集したい場合は、単にWMVの編集である為、お好きな様に。
約1/10に圧縮しているにも関わらず、60Pで撮った動画も綺麗にリサイズされている。
これは中々たいした技術だ!

640*480のVGAで3Mbpsとなっているので約375KB/secとなる。
10秒の映像で3MB食うのだから、まぁ、悪くはないであろう品質は予想された。

で、実際に切り出した動画がこれ(→)
まずフルハイビジョン環境でプログレッシブ60フレームで撮影すると200MB/minくらいになるので、それを30MB/10secへ編集。
次に640*480で375KB/SのWMVにする。

意外に綺麗ジャン!?・・・・・いや待て!今使ってんのは3CCDのビデオカメラとかじゃなくて・・・・小っこいデジカメだぞ!?
しかも夜間の蛍光灯下で・・・・超綺麗ジャン!!・・・・・ちょっとビックリだぞ!

という訳で、SDカードが許す限りは、60Pでバンバン撮影しても安心してHPに貼り付けられる事が判明!

でだよ・・・SDカードといえばちょっとどうなのよ!?なんだけど。
TX100Vの購入と同時にすぐに使いたかったので、隣のビッグカメラでサンディスクのExtreme SDHC UHS-1 Class10 8GB(SDSDX-008G-J95)を3900円で買ってしまったのだけど、今日アキバのアキバオー2号店に行ったら、キングストンのultimayrX120X Class10 8GBが900円で売っていたのよ。

同じクラス10でもサンディスクは30MB/sに対してキングトンは18M/sだから2倍の金額は許そう。
でも4.3倍の価格差となると・・・・・どうよ?

大体さぁ・・・・ここまで論じといて何なんだけど、TX100Vの取説によると、1920*1080の60Pの転送レートがAVCHD(PS)28Mbpsじゃん。
って事は単純に3.5MB/sじゃん・・・・。
だったら30MB/sだろうが18MB/sだろうが・・・・どっちだってい〜じゃん!!
ってか、クラス4でいいんならサンディスクだって800円で買えるじゃん!!

も〜・・・・いっつもそう・・・・常にオーバースペックを望んで無駄な出費をするのは男の子の宿命なのだよ・・・きっと!!
(横で奥さんが怒ってる訳だよ・・・・)

ま、とにかく・・・・だ。
これで撮りっぱなしOKの撮影準備は整ったので、あとは実際に旅で性能を発揮してもらうだけだな。
乞う!ご期待!