デジカメの話 その3




【2020年5月】

デジカメが壊れた。
いや、撮影は出来るのだが、液晶が写らなくなったのでSDカードを取り出してパソコンに取り込むまで確認出来なくなってしまったのだ。
やっぱこれじゃ壊れたも同じじゃん・・・。

iPhoneがあるから、まぁいっか!・・・と考えていたのだが、スマホは夜間撮影に致命的に弱い事に気がつくまでにそう時間は掛からなかった。
昼間は問題ないのだが、夕暮れ以降はやはり専用のカメラレンズには到底及ばない画質である。

どうしよっかなぁ〜・・・・精々こうしてサイトにアップするだけの撮影だから夜も普通に写るだけでいいんだがなぁ・・・。
そだ!同じTX100Vがヤフオクに無いかな?
探してみたが9年前の機種だけにジャンクしかなかった。

そんな中でTX100Vに近しい機種のW570を見つけた。
しかも1,500円!!
このコロナ騒動でお金を節約しないといけない時勢に1,500円は有り難い!!
迷わず落札。

2日後、プチプチに包まれて定形外封筒で到着。
一応、精密機械なんですけど・・・まぁ・・・殆どロハみたいに安いからねぇ・・・。

左が9年間使ったTX100V。
右が新しい相棒で8年前製造のW570。

外観は2012年製らしい経年で細かな傷や色褪せがある。
まぁ・・・機能さえすれば問題ないと考えよう。

パネル周りやフラッシュなどは共通部品を使ってる。
大きく異なるのがレンズ構成。
ビュッ!と前に出るタイプでスライド式よりもカメラ!って感じ!?

えっ?色?
単に趣味の問題ですがな!

TX100Vの一年後に発売された機種だからスペック的にも遜色は無いと思うのだが?
という事でソニーの生産完了ページから仕様をコピーして比較表を作ってみた。




毎回エクセルを開いて見るのも面倒なので表を画像にして張ってみた。

赤文字が対比したい項目。
ブルーバックが欲しい機能。
ピンクバックが不要だった機能になる。

先ず、欲しかった機能が同程度の画素数だ。
この9年間でTX100Vの画質に不満を持ったことが無かったので同等であることが必須。
サイトにアップするだけなら1,000万画素以上なら全く問題ない。
たまに拡大写真のリンクを張りたいときがあるが、そんな時でも最大ピクセル数が4608×3456あるのでパソコン上で閲覧する限りは何の支障も無い訳だ。

物理レンズ構成群が半分しかないのは何故だろう?
にも関わらず開放値の値が良いのは何故だろう?
単純にレンズの直径の違いのような気がする。
このF2.6が気に入って落札したようなものだもの。

撮影距離が5cmは見落としてた〜!!
電子回路の接写などでは必須だったので失敗したと思ったのだが、考えてみればそんな時こそスマホを使えばよいので今となっては不要であると気が付く。
スマホは最短で5cm程度だが100均で売っている接写レンズをクリップで挟めば1cmまで近づけるので、9年前とは全く環境が異なっているのだ。

ズームは光学しか使わない。
デジタルのダメダメさは未だに変わっていないので4倍から5倍になってちょっとうれしい!

タッチパネルじゃなかったのか〜!!
もうデジカメ操作はタッチパネルのクセが付いてしまっているので自然に液晶に手が伸びてしまう。
シャッターボタンのみで焦点を合わせる必要があるのでフォーカスモードと測光モードをスポットにして単焦点で撮影してみよう。
これは一眼レフ操作だと思えば良いだけだ。

手ブレ補正はあまり恩恵を受けた記憶はない。
そもそも動態を切り取る撮影をあまりしないためだが、日中帯の明るい時間ならばシャッタースピードが上るので必要ないと思われるがあるなら光学が必須。

ISOは今どきどんなコンパクトデジカメでも可変できるのだろうが、やはり夜間帯は手動設定できるのが嬉しい。

記録メディアは在庫を使いたいのでSDカード必須。
記録フォーマットもJPEG必須。

記録サイズは4:3と16:9の選択ができること。
自分のサイトにアップするなら4:3で撮影するが、スライド動画にしてYouTube等にアップする際は16:9で撮影したいからだ。

動画はアクションカメラを使うようになって以降、スマホもデジカメも不要になった。
ただ急に撮りたい時にはスマホで十分だし、デジカメもMP4であれば用意だけはしておきたい。

TX100Vで不要だった機能が唯一、GPSだった。
実はこのGPS機能が欲しくてTX100Vを買ったようなもので、当初は撮影位置を線で結んでは喜んでいた。

例えば数日ツーリングに出た場合に撮影する枚数は5〜6百枚にもなっていた。
どの写真をどこで撮ったのか?覚えている訳がない。
だからGPS記録があれば解決するだろう・・・・と。

しかし実際には殆ど使うことが無かった。
デジタルゆえに画像ファイルには撮影時間も記録されているため・・・というより記憶装置に先着順に記録されるために・・・というよりファイル番号が連番である為に・・・・絶対に順番を間違える事はないのだ。
しかもファイルの撮影時間を追うことで記憶が鮮明に蘇るので、一枚づつ方位を調べる手間が面倒になって止めてしまったのだ。

そして9年後の現在ではアクションカメラとスマホを使って完璧なGPS記録が残せるため、デジカメに負わせる必要は全くなくなったのである。

バッテリーは同型必須!
パチもんも含めると数個の同型バッテリーがあるのでそのまま使う予定。

最後の動作スピードはやられた〜!!
起動時間もタイムラグも倍の時間が掛かるのかぁ〜!!
しかも撮影間隔が3倍以上も掛かるので一発取りしか出来ない。

動態を静止画に落とす時はスマホの連写を使うしかあるまい。

とまぁ、多少のスペックダウンはあったものの1,500円よ!1,500円!
我慢するわさ・・・。

到着したのが丁度夜だったので、高感度ISOのテストをしてみた。

先ずはオートにして暗闇の室内を撮影。
フラッシュは照度と連動に設定してある。

なんとISOが800になってる!
なんだ、これならオートでも十分使えそうだ。

確かにナイタースキーを撮影した時にスマホの画質に愕然として全てを撮り直したときもオートだったな。

次に400に固定して撮影。
オートで800だもの、400では感度不足が明白。
ブレた写真のようになってしまった。

一眼レフカメラはフィルム時代の終焉をもって手放したのだが、それまではフォーカスも含めて全て手動の設定だった。
だからASA400のフィルムなんて持ってるだけで胸躍る時代だったのになぁ!
(簡単に800とか言いたくないんだよなぁ・・・)

それではと最高感度の3200にしてみる。
さすがに拾いすぎてハレーションぽくなってきている。
画質もかなり荒くなり、まるでPhotoShopでコントラストとシャープ掛けまくって失敗した例みたいだ。

この高感度が必要なのは天体撮影くらいなものか?
(コンデジで天体撮る人も居ないだろうが・・・)

結論!
暫くはISOもオートで使ってみよう。

とまぁ、取り敢えずのインプレだったが、やはりカメラを手にすると嬉しいものだ。
これからは出かける際には一緒に連れて行くとしよう。
よろしくね!1,500円!(いや、そこはW570って言ってやれよ!)



おしまい。