チタンマフラーのお掃除!

取り外した直後とバフ研磨終了後。カメラを持つ姿が映りこんでいるのが嬉しい!



丁度昨年(2007年)の今頃か?ヤフオクで「マフラー焼入れします!」ってなオークションがあって、面白そうだからウォッチしてたのよ。
でも実際にはどうなのよ?って思ってた訳。
そしたらせいじさんがそこで頼んでいたようで、そりゃぁもうピッカピカ!で感動した訳。

そして一年後、今年のオフシーズンは出そう!と探したらどこにも無い・・・・・。
昨年メールで金額等を確認していたので、そのメアドに出してみると
「昨年は安すぎて採算が合わなかったので現在は出していませんが、近く2万円位で出します」
との返事。倍じゃん!(しまった!昨年やっときゃよかった・・・・・)

ふ〜ん・・・・そういう事なら・・・・自分でやっちゃる!・・・・・ってな話。

ところで、バフ掛けってどうやるのよ?焼き入れってどうやるのよ?・・・・って前に、そもそもそれらってどういう事なのよ?・・・・からスタート!
(おいおい!いきなり先が思いやられるぜぃ!)

さっそくググッてみる。
2chをメインとして、ざっとこんな感じの会話が出来れば理解していると言えそうだぞ!(↓)

----------------------------バフ掛けの検索結果---------------------------------------------

サイザルは布の塊でできた厚い円盤。真中に大抵12mm穴があってグラインダーにつく。 荒い順にサイザルバフ、堅バフ、ネルバフ、フェルトバフなど種類がある。研磨剤をつけて回転する円盤の側面をあてて使う。電動ドリルにアタッチメントでつけることもできる。
3Mはメーカー名。ベベルはグラインダーにつけるタワシみたいな円盤。ベベルグリーンとかベベルブラウンとか#120〜#400相当で4種類くらいあったはず。こいつがドリルアタッチメントで挟めなくて電動ドリルにつけられないっぽい・・・。平面にかけるにはこいつの形がすごく使いやすそうなんだが・・・。
でもまだ赤棒までしかやってないんでしょ?それをさらに白棒から青棒まで仕上げたら・・・。嫌味なほどピカピカなSRになるか・・・。でも白までくらいならいけるんじゃない?ちょうどいいくらいかも。
アルミフレームとかなら#320か#400から初めて次に#800、#1500まで3回手磨きだな。そこからオフセットフェルトにグレー棒、青棒で鏡面仕上げ。厚いアルマイトとかかかってなければ#400から#1500までそんなに時間かからない。オフセットサイザルも使うことあるけど仕上がり重視するなら使わない。鏡面だけど筋が結構残っちゃってるような似非鏡面はかえって格好悪いしね。
サイザルじゃないとバフのツヤが出ない?なんのこっちゃ?ツヤ出しはフェルトとグレー棒〜青棒の役目でしょ。
サイザルは番手にしたら赤棒と白棒使って#240〜だよ。手作業での下地作りの手順をすっ飛ばせる利点はあるけどサイザル+白でついた目はフェルト+白程度じゃ消えないでしょ。
#240の耐水ペーパーで削れ過ぎてツヤが出ないって・・・その文章を読む限り根本的に勘違いしてるみたいだけど磨きってのはペーパーにせよサイザル、フェルトにせよ何か一個で終わらせるもんじゃなくて、下の番手から徐々に番手を上げて何度も何度も上塗りするように磨いていくものなんだわ。
セオリーとしては#240以下くらいから始めて倍の番手に移行。最終的に鏡面の仕上がりにどこまでこだわるかによるけど#1500か#2000、とことんこだわるなら#3000までかけるの。これはあくまで下地作りであってツヤだしじゃない。そこから仕上げの工程としてフェルトにグレー棒とか青棒をつけてピカピカの鏡面になるように磨いていくわけ。
で、それが大変すぎるから機械の出番になるわけだけど、オフセットサイザルの何がメリットかというとその番手を上げていく過程を付属の研磨剤と併用することで一気にすっ飛ばすことができる点。メーカーによれば赤棒使用時にだいたいペーパー換算で#240相当ってわけ。赤棒で磨いた後白棒で磨くことでもっと上の番手の工程にジャンプ、そのあとはフェルトにグレー棒や青棒をつけて鏡面仕上げ(ツヤだし)
で>>116の最後の行で言ってるのはサイザルに白棒をつけてグラインダで磨く時につく円周状の目(磨き傷)はそのまま仕上げの工程に行ってもフェルトで磨いたくらいじゃ消えずに残ってしまうってことだろう。これはペーパーでも同じで、#400の目を残したまま先に進んだりすると鏡面仕上げにした時に決して消えずにクッキリ筋が残ってしまう。
ベベルは研摩スポンジだから少しくらい押しあてても平気だよ。ホイールくらいの形状なら大丈夫かも。あまり無理するとスポンジが飛び散るけどね。
今ちょっと悩んでる。#2000まで下地処理してからフレームにオフセットフェルト+青棒で磨いて、下地に手間かけたおかげで素人作業にしては相当な鏡面になったけどその青棒のバフ目は最終的に何で消したらいんだろう。ピカールと傷のつかない柔らかい布で消せばいいのかな。
やわらかいバフ+青棒orコンパウンド類でいいと思われ。固めのフェルトでは最終仕上げには不向き。青棒自体は最後まで使えるとハズ。
回転具とフェルトだけで終わると目が残るのは避けられんのでは。それに青棒のカスもパーツクリーナーとかで拭き取らなきゃならないわけで最終的には柔らかい布で磨くことが必要になるでしょ。その時何を使うかだが、今のところ候補は「超超バフクリーム」「ワコーズメタルコンパウンド」「ピカール」を考えてる。
ベベルグリーン → #400 → #800 → #1500 → #2000
→ オフセットフェルト+赤、白、グレー、青棒 → 円盤フェルト+青
→ WAKOSメタルコンパウンド+カット綿
→ MOTHERSマグ&アルミポリッシュ+カット綿
以上です。反対側はやり方を買えて
ベベルグリーン → オフセットサイザル+赤、白
→ オフセットフェルト+白、グレー、青
→ WAKOSメタルコンパウンド+カット綿
→ MOTHERSマグ&アルミポリッシュ+カット綿
これくらいはやらないと鏡面は無理。っていうか、かなりの根性と体力、時間がないと途中で挫折するはず。小さなパーツ1個だけ鏡面にするのだってかなり大変だよ。お金かけないにしても
グラインダー(3000円くらい)
ベベルグリーン(1350円?)
オフセットサイザル(2800円)
オフセットフェルト(2000円くらいだっけ?)
青棒(一番小さいので500円)
白、赤棒はサイザルの付属品を使うとしても、せめてこれくらいはあったほうがいいよ。あると後々ラクだし。色んな物磨きたくなると思うよ。道具はもっとあったほうがいいんだけどね。
似たような研磨工具がたくさんある中で何故このオフセットサイザルが人気なのかと言うと・・・秘密は名前にもなっている「オフセット形状」にあります。10個の小さなサイザル麻がオフセットして貼付けてあり、これにより空冷効果を生みだし回転研摩時の摩擦熱を軽減。鏡面加工時の熱におけるバフ焼けを防止してくれます。今まで何度か試したけどうまくいかない・・なんて悩んでいる人はこれを使うとびっくりすると思いますよ。
・研磨剤付きセット
サイザル本体と2種類の研磨剤のセットです。ピンク色が下地用、白色が仕上げ用です。
もともとこのサイザルを制作している光陽社は研磨剤で有名なメーカーですので、おまけで付いてくるこの研磨剤の評判もものすごく良いです。初めて購入する方はこの研磨剤セットの購入をオススメします。
研磨剤はサイザル2枚分ほどの量が入ってますので、ディスクごとに使い分けるのであれば研磨剤セットとサイザル単品を各1購入するのが良いと思います。
オフセットフエルト単品と研磨剤2種類の入った研磨剤セットの2モデルの販売となります。
研磨剤セットには粗磨き用のグレー棒と仕上げ研摩用の青棒がはいっております。青棒はいわゆる800番仕上げと呼ばれる究極の鏡面が可能です。
オフセットサイザルとうまく組合わせて使えばかなり楽に鏡面加工をやり遂げる事が可能になるとおもいます。
ボッシュの無段階回転数調整式の物です。回転系工具の弱点である摩擦熱による焼けを低回転で使用することにより回避出来ます。
今回は4000回転くらいで試してみました。
赤棒(粗磨き)→白棒(中磨き)→青棒(仕上げ)の順番で磨けば、ピカピカになります。緑色の酸化クロム(Cr2O3)の微粉をステアリン酸や数種の界面活性剤で棒状あるいはブロック状に固めたバフ研磨用の研磨剤である。回転するバフに擦るようにして塗り付けて用いる。

----------------------------焼き入れの検索結果---------------------------------------------

まず綺麗に焼きたければ完全に脱脂する事です
温度が高くなる部分ほど焼け色は青っぽく、薄い。綺麗なグラデーションになるよう、根気とセンスで仕上げる。大切なのは妥協。そうしないと全て削り取る羽目になりかねない。
チタン表面の焼き色は、その部分の温度が何度まで達したかを表しています。ゴールド(黄色)⇒赤⇒赤紫⇒紫⇒紺⇒青⇒水色⇒黄色の順で熱による色変化は起こります。一般走行(高速走行やワインディングでのハイペース含む)でのテール部の温度では、赤や青までの温度には達せず、その手前のゴールド(黄)の状態で色変化は止まってしまいます(Aテールの場合)。ゴールドと言うと聞こえは良いのですが、黄ばんでいる様にも見えるので、より高い温度で発色する青の状態に始めからする事が(変色順序の黄色を通り越させBテールとする・・・が)事実上の黄ばみ防止効果となります。ただし、サーキット走行をした場合には水色以上の色温度に達する場合がありますので、その場合には水色から⇒黄色へと変色します。新たに設定したゴールドリングVrは、サーキット走行をした場合でも2重テールの為、鮮やかなブルーを長い間保つ事が可能ですので、好みに合わせてお選びください。
あとあんま真っ赤にしてやりすぎるとホントに酸化皮膜じゃなくて酸化しちゃうんでボロボロなっちゃうんで注意。
ホームセンターに売っている 1,000円ほどのバーナーで きれいに焼けますよ。
色付けしようとする範囲がまんべんなく 赤くなるまで加熱する必要があるのですが その部分が分厚いと、色ムラが出来やすく きれいに仕上げるのは難しいです。
早速、真っ赤に加熱してみました。透き通るような濃い青色に変化しましたー
温度が高すぎると退色するって知ってました?
綺麗な青色のグラデーションにするには、赤くなる位に一気に焼かないとダメらしいです。
溶接用のバーナーがあれば出来るでしょうね。
でも、歪みが出たり、サイレンサー内部のグラスウールが焼けたりするので、製造後のマフラーを高温で焼くのは良くないらしいですよ。
あの虹色の色は金属にできた酸化膜によるものです。
鉄製のフランパンを新品で使ったことがあれば分かりますが、金属に高温で焼きを入れると表面に虹色の酸化膜ができます。
表面に油分や不純物があると焦げついてしまい、酸化膜ではなくコゲしかつきませんが、そうしたものがなければ参加膜はできます。
エキパイの虹色の焼けも同様です。エンジン近くから色がつきやすいのはそこが温度があがるからです。
色自体は250℃以上で変わります

なるほど。つまり要約すると、
1:バフ=羽布に研磨剤を塗って回転させる事で綺麗にする。
2-1:荒めのバフ=サイザルが最初。しかもオフセット・タイプでないと熱が逃げなくてムラが出る。
2-2:研磨剤は粗目が赤棒、中目が白棒、細目が青棒と呼ばれている。
3-1:仕上げバフ=フェルトでこれもオフセット・タイプが良い。
3-2:研磨剤は2-2と同じ。
4:回転体はグラインダーのような万単位よりは千単位の回転数がよい。具体的には2krpm〜4krpm位。
5:焼き入れ=一気に高温で焼く事で酸化皮膜が出来、それが色になる。
6-1:色は温度によって低温から黄色⇒赤⇒赤紫⇒紫⇒紺⇒青に変化する。
6-2:ただし温度が高すぎるとただの灰色に戻って終了!のようだ。
6-3:しかも、あくまでも酸化皮膜なので焼きすぎると単なる酸化金属になってしまう。
6-4:一発勝負でやり直しは利かないらしい。
6-5:熱量はDAYで売ってるボンベ式のトーチで十分のようだ。
7:上記を踏まえて、練習&実験しといたほうが身のため。
となる。

そこで、具体的に用意するもの。

1:回転体
   ちょうどいいボール盤があるんだな。うちには。
   5段変速でMAX3000rpm。丁度いいや!
2:オフセット・サイザル
   ただしグラインダー用だろうからボール盤チャックへの変換治具が必要だな。
3:オフセット・フェルト
   2:と同じ
4:研磨剤。赤棒・白棒・青棒を揃えよう。
5:念の為、ピカールも用意しておこう。

ここまでが研磨工程。この時点で鏡面仕上げになっているハズ!?
そしてここから焼き入れ工程。

6:ボンベ用トーチ。温度は1000℃もあれば十分。連続使用は20分も耐えられればOKだろう。
7:テスト用チタン素材。出来ればφ60パイプが良かったが、調べてみたら、高っ!!!
   そりゃそうだよな。チタンだもの。しかたがないから、ワッシャー等で我慢するか・・・・。
   あっ!いい事考えた!ヤフオクでジャンクのチタンマフラーをゲットすればいいんじゃん!
   そうすりゃパイプでの実践テストも出来るし、そのまま廃棄すればいいし・・・・これだ!

おっと!いけない。
8:EXガスケット、LLC・・・・。

こんなとこだな。次に手順を整理しよう。

1:ボール盤にオフセット・サイザルをセットして赤棒で研磨してみる。
2:白棒で研磨。
3:青棒で研磨。
4:オフセット・フェルトに変更して赤棒で研磨してみる。
5:白棒で研磨。
6:青棒で研磨。
7:ピカールで研磨。
8:トーチを使ってテスト素材で実験。
9:トーチで焼いてみる。

手順としては単純だな・・・要は腕って事か・・・・・。
作業が単純であればある程、その仕上がりは技能に左右されるものだもんなぁ・・・・。


【2008年12月30日】

大掃除も終わっちゃったし・・・・
家庭内は(愛も含めて)どこも修理するとこ無いし・・・・暇だっ!

まだ工具や治具買ってないけど紙ヤスリで試し・・・・いってみる?

4−2−1の1のとこで試してみよう。
当然、サイレンサー寄りの裏側だな。

水ペーパーの80番でガーッやってみた。
結構綺麗になるな。

しかしサイレンサー接合部のカーボン痕でさえ満足に取れない。
やっぱグラインダーレベルの削りじゃないとダメか?
まぁ、気にしないで続けてみよう。

#80、#100をそれぞれ10分間程度。

#240〜#800をそれぞれ5分間程度で。

表面のシットリ加減が順番に心地よくなってくるのが指に伝わる。
これがたまらんのよね!金属って!

1000番で意外に苦戦。
荒が消えない。
900番が必要かも。

でもこれって研磨剤の「棒」で言うと何が相当するんだろう?
DAYのアドバイザーに聞いたほうがいいかもしんない!?

#1000で表面が一気に明るくなる。
#1500で光沢が出てきた。

しかし!
全く鏡面になる気配は無い!

チタン恐るべし!・・・・かもしんない。

この状態では全く鏡面していない。
まるでステンレスだ。

とりあえずワコーズのメタル・コンパウンドで磨き出す。
10回程繰り返すとわずかに反射像が写りだす。

ダメだ!
もともと表面のサビや腐食を削り出す役目だから、
やっぱ下地がシッカリしていないと無理なようだ。

試しにピカールで続けてみる。
10回程繰り返したがやはりNG!
完全にステンレスになっちまった!

う〜ん・・・・・やっぱファンデーションがキモですな!

ペーパー掛けの時間を×10にすればいいのかもしれないが・・・
約一時間でこれだけだもんな・・・・・。
親指痛くなっちゃったし・・・・もうやだっ!

まぁ・・・ここまでで、研磨による可能性は見出せた訳だから・・・
この作業はやっぱ機械に頼ろう。


【12月31日】

昨日ヤスリ攻撃していて、内部のカーボンが服に付いて往生したのね。
「よし!カーボンも取っちゃえ!」って事で、早速ググる。
よく判らん・・・・・で、早々にライコにTEL。

「あのさぁ〜、マフラーのカーボン取りたいんだよね」
「車種はなんですか?」
「CB1300なんだけど」
「あ〜!こんにちは。ノジマでしたっけ?」
・・・・・だから身内じゃねっ!っつーの。

そして教えてくれたのがこのサンエスエンジニアリングの「メタルクリーン・α」
かなり強力なんで使用は注意との事。
「チタンは大丈夫なの?」
「ちょっと調べてみます」とメーカーHPで確認してくれた。
「(特筆が無いので)大丈夫だと思いますよ」


今日は大晦日。
でもライコは関係なくやってるんだ・・・・嬉しいよ。
どれどれ?
一袋(600g)を水20Lに溶かして12時間以内で取り出す事・・・・か。
現在16時だから水で時間調節するか。

翌朝の8時くらいに取り出すとしたら16時間後。
だから16/12*20=27リットル。
まぁ、強烈なカーボン落とし攻撃!をしたい訳ではなく、そこそこ落ちればいいのだから、30Lとしておくか。

最初にカーボンの状態を記録しておこう。
数枚撮ったがボケてしまってこの一枚だけしか得られなかった・・・。


マフラーを分割したら、押入れに服を仕舞ってあるビニールのケースを取り出す。

”また何か始めた・・・・”の冷たい視線を感じながら。
(大丈夫!愛は修理しなくてもいい・・・・ハズ・・・)

風呂場に移動して水を30L入れて浸漬具合を確認。

せっかく風呂場なんだから、排水してから60℃にして10L入れたら一袋をバサッと放り込む。
そのあとで20Lをプラス。

掻き混ぜてみるとヌルッとしている。

ちょっと熱過ぎたかなぁ?
もしかしたら数時間でOKかもしれない?
寝る前に確認してみよう。


ところで(暇なんで!)帰りにD2に寄ってみた。
サイザルを探してみるが、ありそうにも無い。
(←)しかしこんなものを見つけた。

積層バフ?
説明を読んでみると、金属磨きの順番が、
積層バフ⇒サイザルバフ⇒堅バフ⇒仕上げバフ
となっている。
え?サイザルより強力なバフがあるの?

さっき行ったライコのおにいさん曰く。
「僕もサイレンサー挑戦してるんですけど、チタンはサイザルでもビクともしませんよ」
などと言っていたし、「何かいい方法があったら教えて下さいよ」と逆に言われてしまった。

よっしゃ!これ使ってみるか。870円也。
同時にボール盤用治具も。450円也。

開封して裏を見たらB=80とある。#80の事か?
ふ〜ん・・・逆にサイザルって#80より細かい訳か。
昨日もペーパーで#80から始めたんだからこれで丁度いいんじゃない?

どうもこの商品シリーズは、
1:積層バフ(研磨剤なし)
2:サイザルバフ(+サイザー?)
3:堅バフ(+ライム)
4:フェルトバフ(+青棒)
という順番で研磨するらしい。

「メタルクリーン・α」責め4時間後。
ハッ!と気が付いて、カーボンサイレンサーもドプッ!と漬けてみる。(←しかしあとでエライ事になる羽目に!)
納まりが付くようにパイプを動かすと、5mm〜1cm角のカーボンが一斉にヒラヒラと舞う。
パイプの口を掴むとヌルッとカーボンが手に付いて、剥離が進行しているのが良く判る。
こりゃ期待できるぞ!


「メタルクリーン・α」責め6時間後。(→)

溶け出したカーボンで底が見えない状態に。

あと2時間で今年もお終い。
さすがに真冬の夜だもの。
水温は10℃前後。

後から調べたらカーボン落としは80℃が最適らしいので、やはりこのまま明日まで漬け置く事にしよう。

サイレンサーのカーボンファイバーに触ってみると表面がヌメッとしてる。
まさかこのまま表皮が落ちる事にはならないよな?・・・汚れ落としだもんな・・・・様子見。

なんか容器がどんどん膨れてるぞ!?
もとに戻るのかしらん?
(怒られるじゃん!)

【2009年1月1日】

新年明けましておめでとっ!
・・・・ってさ・・・・こうしてカーボン剥離を観察しながら、年を明かしてしまってもいいんだろうか・・・?
只今、元日の夜中1時。

「メタルクリーン・α」責め9時間後。(→)

より濃くなってサイレンサーが見えなくなっている。


9時

「メタルクリーン・α」責め15時間が経過したところで終了。

振りながらお湯で濯ぐ事4回。
1cm角のカーボンがドサッと出てくる。
排水溝が詰まる程大量のカーボンが出てきた。
そのカーボンも指では拾えない。
何故ならば触った瞬間に溶けて指に着いてしまうから。

ブラシで擦るというより触れるだけで金属地肌が出てくる。
でもガンコな処もあるようで、指では落ちない処も・・・・ま、いいか・・・・。

さて困った事。
サイレンサーが異常に重くなってる!測ってみると3.5kgあった。
グラスウールがたっぷりと水を含んでいるようだ。しかしまぁ、それは予想していたし、ザァーッと水が流れ出て来ると思ってたのだが、意外にチョロチョロとしか出てこない。
う〜ん・・・・サイレンサーのドブ漬けは止めた方がよかったかなぁ・・・・。
とりあえず、20畳用のガス・ファンヒーターで熱を素通りさせてみる。


13時

積層バフで研ぎ出してみる。

最初は全く勝手が判らず、加減も知らないので適当に当てていた。
ちょっとでも力が掛かると火花が飛び散る。
しかし10分もやっていると、なんとなく当て方が判ってくる。
要は自分が処理過程を把握し易い位置と角度を保てばいいだけの話だ。

一番自信が付いたのが、傷の箇所を研磨した時。
幾らやっても消えない。
つまりチタンは、傷=特に指で触って判るくらいの傷なら、#80程度で削り取れる程の金属ではない事が判った時だ。
つまり、もっと積極的にガーッやっても全然OK!が判ったのだ。

傷はもっと荒いバフ・・・いや、バフじゃなくて真鍮ブラシかなんかが必要なのかもしれない。(後でやってみよ!)

上が二股を除いて研磨した図。
下が全部研磨した図。

二股の奥の結合部は、さすがに小さいビットが必要だね。

ここまで約30分。
初めてにしちゃぁ〜良いタイムかも!?

しかしここまできてチラッと不安がよぎる。
本当にまともな研面が出るのかを、今一度確認してからのよさげ?
って事は、まずこの集合管だけでフェルトまでやってみたくね?
やっぱ工具は全部揃えてからやろう!

って事で、あちこちのホームセンターをググってみる。
なんてこったい!元旦吉日は全部のお店が休みジャン!
しかたがない・・・・明日にしよう・・・・。


サイレンサーの様子を見に行く。
チンチンに熱くなっているが、重量は変わらない。
ダメだ・・・やっぱ外に立て掛けて排水しよう。
ベランダに立て掛けると、ポテポテとカーボン色の水が垂れてきた。
やっぱな・・・・こりゃ一週間コースかもしれんぞ!(←甘い!と後で知る!)

結論!
サイレンサーのドブ漬けはやめましょう!
サイレンサーは水に漬けちゃいけません!(あとが面倒です・・・)

気を取り直して、真鍮ブラシを持ってくる。
(←)これはスチールのガンコな錆対策用に前から持っていたもの。

傷の箇所をガーッやってみる。
おりょ!?こんなスゴそうなのでも簡単にはいかないようだ。
(どんだけ硬いんじゃ!チタン!)

しかし、この傷は爪が引っかかる程の深い傷だったのだが、ものの数分でこんなに目立たなくなった。
勝利!!

でももうこのくらいにしておく。
なんか・・・・穴が開きそうな予感・・・・・。

そうそうメモメモ・・・・っと。
ボール盤は3000回転からスタートして、2100rpm、1500rpmと落としてみた。
その結果判った事。

先ず、凹凸という意味で綺麗な表面を単に皮むきをするなら1500rpmでゆっくりやれば、押し当てる力も強めに出来て失敗がない。
反面、凹凸や傷には殆ど反応しないようだ。

だから凹凸や傷を無くすには、高回転でガーッやった方が正解のようだ。
つまり結果が容易に出にくい金属なので、高速で丁度良いくらい。
尤も、高速と言っても発熱を考えるとグラインダーの1万rpmまではいらないと思う。

バフ掛けにはこのくらいの回転数が丁度よいのかも?


【1月3日】

昨日は年始の挨拶回り。
大人なんだから・・・。

さっそく買い込んできた。
冒頭で「オフセットじゃないと熱で変色する」との心配は、積層バフで全く問題無し!の結果が出ているので気にしない。
で、最初に買った縁で、積層バフの商品シリーズでいってみる事にする。
改めて、
2:サイザルバフ(+サイザー)
3:堅バフ(+ライム)
4:フェルトバフ(+青棒)
5:細部用に小型ビット
だ。

バフはそれぞれ2個買ってきた。
積層(サンダー)バフは、傷消し用にそのまま使うとして、サイザルバフと堅バフで磨き上げるとしよう。
フェルトの他にメタルコンパウンド用としてネルバフも買ってみた。
また赤棒は必要無かったが、どうせなら真鍮磨き用にと。


同時にトーチも。
1300℃もあればOKだろう。







ところで、外に立て掛けて干しておいた?サイレンサーの重さを計ってみる。3.0kg。

500gの水が抜けたが、もともとが2.3kgなので、まだ700gの水が抜けてない・・・・。


早速サイザルにサイザーを付けて研磨してみる。
積層に比べると柔らかいので押し付け易い。
火花も出ないぞ!

説明書に少しでいいと書いてあったので、余り付けないで始めてみる。
どの程度がOKなのか?が全く判らないので適当に全部を掛けてから次の工程へ。




う〜ん・・・シマシマになってるぞ・・・・。
まぁ・・・まだサイザル(全工程の2/6)の段階だから・・・。


堅バフ。
サイザルよりももっと柔らかい。
これも程度がよく判らないのだが・・・まぁ、最後までやってみよう。



サイザルの目が消えた。
全体にシットリとしてくる。

しかし逆にところどころで鏡面っぽくなっている箇所があった。
それってどういう事?

もしかしてこの時点で鏡面に近い具合にならないとおかしいんじゃない?
・・・という事は・・・サイザルと堅バフの仕上げが甘いのか?

と言うことで、ここまできて最初からやり直してみる事にした。
ただ、黙々と作業しているうちに、サイザルや堅バフといった材質よりも、研磨剤の方が重要なのだと気付いてきた。

そこで、堅バフのままサイザーをたっぷりと塗りたくって研磨してみる。
すると曇ったままではあるが、全体の表面が均一になってきた気がする。

次にその上からライムをたっぷりと塗って再開。
見る見る表面が明るくなってくる!
これだ!こんな小ちゃい研磨剤じゃ全然足りないって事だ!(少量でOKとか言ってた説明書のウソつき!)

そしてフェルトに替えて青棒を試みたが、全く変化がない。
実際に当ててみて感じたのだが、チタンという金属にフェルトは柔らかすぎるのかもしれない。

そこでまた堅バフに戻して、これに仕上げ用の青棒を塗りたくってみた。
すると表面が一気に明るく・・・・・そして・・・・鏡面が出てきた!!!!

忘れないうちにここで一回整理しよう。

傷や極端な汚れなどは、積層⇒サイザル+サイザーの順で均す。
とにかく面を平らに均す事だけに集中する。

次に堅バフ+サイザーで徹底的に面を平らにする。
ここまでは光沢だの艶だの余計な事は一切考えない。
とにかく面を平らにさえすれば、あとは勝手に光ってくるのだ。

次に堅バフ+ライムで偏りのある面の曇りを均一になるように心がける。
光に当てると曇りがまだらに見えるのでそれらを出来るだけ均一にするのだ。

そして最後に堅バフ+青棒で磨き上げる。
ここで今までと同様に押し付けていたら、逆に曇ってしまった・・・何故?・・・作業を中断して考えてみる。

堅バフをよく見ると研磨剤の色が見えないくらいに黒くなっている。
もしかしたら青棒は細かく柔らかいので?すぐに使い切ってしまい、下のライムやサイザーで研磨しているのと同じ状態なのかもしれない。

そこまで考えると、もう一度青棒をたっぷりと塗り、表面が緑色を確認しながら、そっと研磨を始める。
力を入れずにそっと・・・・・緑色が黒色になってきたら、すぐに青棒を足す。

その結果がこれだ!(→)

研磨剤毎のバフを用意する必要があるとここで気づく。

本当はさらにフェルトで磨きだせばいいのかもしれない。

しかし!
ここでバフ掛けの最大にして最強な敵が現れた!

・・・・飽きちゃったよ・・・・。

だから部屋に持ち込んでメタル・コンパウンド攻撃に作戦変更。

シコシコと手で磨き始める。
光に当てるとまだまだ曇りがまだらだが・・・もういいや・・・これも飽きてきちゃった・・・。


ところで、折角トーチも買い込んだんだから、使ってみよう!・・・・って、なにで?
まだヤフオクでジャンクチタン買ってないし・・・・あれ?持ってるじゃん!?

装着してからたった5ヶ月で潰してしまったサイレンサーが!(泣)
守り神の如く部屋の隅で休んでいたチタンサインサーに再度陽の目を見て頂く。

取り敢えず、なんも考えないでボーッ!と焼いてみる。
真っ赤になるまで焼いてみた。

1300℃の炎を当てて10秒で全体が金色に変わっていく。
しかし瞬時にオレンジ⇒赤⇒水色⇒青とパッパッパッと変わっていき、2秒後には中心が灰色に。
それ以上はもう色が変わらない。

冷ましてみると灰色というか下地色が焦げた色っぽくて、何ともつまらない模様だ。


堅バフを当ててみる。
すんなりと綺麗に落ちた。

なんだ!
焼きを失敗してもすぐに戻せるじゃん!

ちょっと安心!と再び挑戦!


今度は端っこで中心が青くなった瞬間に止めてみる。

うん。このタイミングだな。

しっかし、バフを掛ける前と後では発色もまるで違う!
上のボワッとした色にくらべて、このクッキリ色は何!
全然違うじゃん!

やっぱ下地作りは大事だなぁ〜!


再び研磨して更地に戻してから、今度は中心に当ててみる。

う〜ん・・・こんな感じだけど・・・

これでも変色が始まってから2秒後くらいに離したんだけど、
すでに中心が白くなり始めてるし・・・・。

それに、ちょっと範囲が狭いよな?

そうだ!
青くなったら中心をずらして行けばいいんだ!


ダメだぁ〜!
中心の温度が高いままだから、結局白くなっちゃった・・・・。

そうだ!
一度温度を下げてから再び横を加熱すればいいんだ!


ダメだぁ〜!
訳が判らない色になってきた・・・・。

しかしここまで研磨と加熱を続けていると、だんだん面が粗くなってくるようだ。
やっぱり何度もやり直しは効かないのかも・・・・。


プロにやってもらった、せいじさん(改名:青ボルさん)の画像を眺める。(→)
何故こんなに大きな青が出来るんだろう?もしかしたら、巨大なバーナーで一発でやるんだろうか?

だいたい円の直径が、自分の場合は3cm程。これはどう見ても30cmはあるよな。(→)
ん?青が淡いぞ?と言う事は、それほど温度を上げてない・・・って事か?
広範囲で淡く・・・・かな。
・もっと離して
・もうちょっと変色開始までの時間を掛けて
・変色が始まったらすぐに止めて
みる事にしよう。

しかし一方で「真っ赤になるまで焼くと綺麗な青が出る」とHPにもある。
これがウソ臭く思えないのは、そもそもパイプを曲げる過程で熱処処理をした結果があの綺麗な色な訳だ。
チタンは1668℃で融解するらしいので、おそらく1500℃前後には達してるハズ。
当然パイプは真っ赤になっているに決まっている。
わざわざ着色した訳ではない「手曲げ色」があれなのだから理に適っているのだ。
もういちど真っ赤攻撃もしてみるか。

【1月4日】

今日は、全部のサイザル終了と1本の青棒終了を目指す。

しかし、改めて考えてみると、この焼けは着色じゃないんだよな。(→)
自然に出来た色だ。
で、これだけボワッとしているって事は、散々ぱら酸化皮膜で黄色が付いた後で、時々高温色が付いたって事?

という事は、前のオーナーは殆ど街乗りで装着後かなり時間が経ってから、峠行ったりした・・・・って事かな?

逆に言うと、新たに研磨した状態で、出来るだけ早いうちに峠で回せば、鏡面に綺麗な焼色が移るかもしれない。

う〜ん・・・着色するより、こっちをテストした方が面白いかもな・・・・。

とにかく研磨する。
見た目は綺麗になるが、(→)
よく見るとまだらの斑点が出来ている。サイザルで研磨してもなかなか消えない。
やっぱり「一度焼色が付いたら元には戻せない」は本当なのか?
でもしつこく研磨していくとだんだん消えていく。


全部をサイザルし終えた頃にはもう陽が傾いてきた。

しかたなくエキゾースト2本だけを堅バフ+ライム仕上げし、そのうちの1本だけを堅バフ+青棒仕上げする。

この頃にはもう手馴れたもんで、後は最強の敵!「飽きちゃった」との戦い。

この敵の術にはまると、どうしても作業が雑になって、”やったつもりにしちゃえ!”罠が待っているのよね。
だから敵が現れたら、早々に退散するのがキモ。

最後の青棒やってる時はもう限界。
疲労と退屈でボ〜ッとしてくる。

こりゃ、HPネタとの意識さえ無ければ、2万円出してもプロに頼んだ方が楽だワイ!・・・・と思う。
(実際工具だけでもう1万円越えてるし・・・・)

(←)でもこの鏡面の変化を見るのが楽しい!のは事実。
何か・・・自分でやった!感だよね。


サイザル+サイザー終了までの図。(→)

最終的に工程の手順を、
1:積層バフ(傷修復のみ)
2:サイザル+サイザー
3:堅バフ+ライム
4:堅バフ+青棒
5:メタル・コンパウンド磨き出し
とした為、これでまだ全工程の2/5だ。
(排管2本+集合部を除く)

取り外した直後の状態と比べると、
さぁ、がんばるぞ!って気になるな。

ここまでの延べ工数は、
知識習得:約3時間
ペーパーテスト:約2時間
カーボン除去:約1時間(漬け込み1日)
焼き入れテスト:約1時間
研磨作業:約10時間

う〜ん・・・研磨作業だけでもプロならとっくに3セットは仕上げてるんだろうな・・・・。
(こっちはまだ2/5だっちゅーに・・・・)


【1月9日】

サイレンサー乾燥8日目で2.9kg。
6日間で100gしか乾いてない。あと600g・・・・大変だな・・・・・こりゃ・・・・・。

サイザルと堅バフを洗ってみた。

学生時代(四半世紀ほど前!)にホンダ・ディーラーで自動車整備のアルバイトをしていた際によく使っていた工業用手洗い粉末剤(通称:ピンク石鹸)が、先日行ったホームセンターに売っていて「おっ!懐かしい!」とつい買ってしまった。

これを黒くなった面に擦りつけるようにお湯洗い。
数回繰り返せばごらんの通り。
ただこれも乾かすのがねぇ〜・・・・・。


研磨剤を買い足しに行くと、いいもの見っけ!
取り付け部の下がボルトではなく平らになってストッパーになっているアタッチメント。
下の角で研磨する際にガガガッ!ってボルト当たってしまい、何箇所傷つけた事か・・・・最初からこれを使えば良かった。

また「仕上げバフ」というフェルトよりちょっと堅いバフも見つけた。

それからフェルトは押し付けるとフニャっとなってしまうので半分の半径を押さえる金属ないかなぁ・・・と探していたんだけど、似たようなプラスチック見っけ。
割れないかな?まぁ、使ってみよう。

しっかし、なんやかんやで、ここまででもう2万円近く使っている気がする・・・。
(合計金額は巻末に掲載)

【1月10日】

「今日も今日とてバフ研磨」・・・・なんのこっちゃ・・・・・もう・・・・完全に飽きた・・・・これ強制だったらかなり重い刑罰だな・・・・・。

今日は5時間掛けて、堅バフ+青棒まで完成。
しかし完全に”敵”の術中に嵌っているので、”なんちゃって完成!”になる事は間違いない・・・・と思う。

しかし気力を振り絞ってフェルト+青棒に挑戦してみる。
やっぱり変化が判らない・・・・やめた・・・・メタル・コンパウンド攻撃に切り替えよう。

(←)ところで余りに飽きてしまったので途中でこんなものを削ってみた。

捨てあったアルミのヤカン・・・・ではない。
うちの現役のヤカン。
何故こんな哀れな姿なのか?・・・・というと、過去にあたしが空焚きしてしまったから!
でも破れている訳ではないので・・・・使えてる・・・・って事だ。

サイザル+サイザーでガーッやってみる。
汚れが伸びただけだった。

ん?手強い!?

積層バフに変えてみる。
下地は見えてきたが、汚れがさらに伸びてベッタリ状態。
ここでやっと気づく。

「この汚れ・・・・油じゃん!」

そりゃそうだ!台所用品なんだから・・・・・。
しまった!先に油分を落としておかないと目詰まりするだけじゃん!
もう遅い・・・・。

黒いカスはウェスで拭いても全く落ちない。
チタンにも同じ黒いカスは付いたが、ウェスでキュッキュッやるとすぐに拭き取れたのだが、模様の様にへばりついている。

真鍮ブラシに替えて「関係あるかぁ!」モードでバリバリ削る。
さすがに油もなんもぶっ飛んだ!

サイザルに戻してサイザーを付けると、また黒いカスが出るがこれも取れない。
もしかして油というよりは、アルミはこの研磨剤のカスが張り付くのかもしれない。

試しにブレーキクリーナーを吹いてみるとサーッ!と流れ落ちた。

堅バフ+ライムで一気に明るくなるが、下の研磨傷が目立つ。何で?
サイザルでやり直し。でも気になる。

積層まで戻って傷を確認する。明らかに積層が作った傷だ。
というより、積層を丹念に掛けたらそこだけ凹んできた!

ヤベッ!もしかしてアルミって柔らかい!?
(チタンばっかやってっから感覚が無くなるんだよ!>おれ!)

もう日も暮れてきたので、本体は諦めて蓋だけ頑張ってみる。
堅バフ+青棒までやった処で蓋の鏡面仕上げ完成!

しかしアルミはちょっとした事で傷が付く柔らかい金属なので(今更!)細かい傷はライムと青棒で丹念に消すことが必要だ。
もう時間が無いので適当に切り上げる。

本体は・・・・サイザル状態!・・・ちょっとワイルドなヤカンの出来上がり!?

さ〜て・・・・また全部のバフを洗わなきゃ・・・・・ゲッソリ・・・・。


【1月11日】

ここまでの研磨時間は15時間・・・・もうボール盤見たくない・・・・。
だからメタル・コンパウンド手磨き攻撃に入る。

30年近くコンパウンドは使ってきたハズなのに、ここへ来てやっとその使い方が判ってきたよ・・・。
今までチョロっと付けてはツルツルになる感覚まで擦り続けていたのだが、これはNG!
これでは青棒の目が殆ど消えないのだ。

最初にチョロっと付けてツルツルになったら、さらにその上から今度はたっぷりと塗る。
そしてクリームの抵抗を感じながら磨く。
さらにその上からもう一度。
これで目が綺麗に消えるのだ!
要は「惜しまないでジャンジャン使え!」って事だな。

その結果。(→)
まぁ・・・こんなもんでしょう。

ところで焼き入れの件だが、ここまで迷っていたが遂に決断!
「自然焼き付け」で行こう!と決めた。
その理由として(↓)

[ネガティブ編]
・集中火炎トーチ程度じゃ半径が
 小さくて断念せざるを得ない!
・だからこれを利用した試行錯誤
 自体が面倒になってきた。
・草焼用の大型バーナーも考えたが、
 最低50mm口径の棒状火炎は必要と
 思われる。熱量が安定するプロパン用
 のハンドルを見つけたが2万円。
 またプロパン自体も2kgで1万円と
 財布へのダメージが大きい!

[ポジティブ編]
・鏡面からどんな色付きになっていくのか?
 ちょっと興味が沸いてきた。
・鏡面も意外といいかも?って思えてきた。
 第一俺って派手なのは好みじゃなくね?


さて、明日は取り付けるとするか!

って事で、
組み立てた状態でエアコンに引っ掛けて、
今宵一晩のメタルオブジェの完成!

そう言えば来週はバンドの練習日だ。
覚えられないんだよなぁ〜・・・歳かなぁ・・・。

家中のネットワーク配線も終わっちゃったし。
通線ワイヤー仕舞わないと・・・・。

それより早くHP完成させねば・・・・。


【1月12日】

例によって例の如く分解&組み立て開始!

ラジエータホースがバンドで固着していたのでプライヤーでグリッってやったら水が漏れてきた。
何で?・・・と、ホースを外してみると、口が楕円になってる!

やっぱアルミはこうだよ・・・・プライヤー程度でちょっと力を加えると変形してしまう。

慎重に作業を進めて約2時間で終了。

う〜ん!やっぱやって正解!
嬉しい!


(←)こうしてみると違いが際立って嬉しいですなぁ〜。
・・・・と目を細める。

ところが!
このあと想定外の事態が発生!

ラジエータ装着後、LLCを交換して
エンジンを掛けながら細かな増し締めをすること約5分。

何気にマフラーを見ると、金色に変色している!

え〜っ!????
アイドリングだよ?
しかも5分間だよ?

さっきの鏡面は何処いっちゃったのよ?

一瞬にして眩しいステンレス調が焼け色になってしまった・・・・。

俺の15時間は・・・・これでいいのか?

今後の予定・・・というか、想定が全く判らなくなってしまった。
これからどうすればいいんだろう?

何処をどう走らせれば「焼き付け」が出来るんだろう?

たった5分で金色って事は回したらすぐに赤⇒青?
でもアイドルで送風ゼロだからそれも違うのか?

だってこれじゃ「峠行って回すか!」の手前でどんな色になっちゃうのか?
その色ってその後の高回転で変わるのだろうか?

判らん・・・・とりあえず、いちさん倶楽部の皆にこの状況を見てもらって知識を貰うとするか・・・。


ってな訳で、取り敢えず装着まで完了!
色付きに関してはメーカーによって焼け方が随分違うと2chでも言っていたので、ちょっと知識を吸収する時間を取る事にする。
(要は寒いから乗りたくない・・・・って事なんだけど・・・・)

そうそう・・・サイレンサーなんだけど、2.9kgから変わらず・・・・んで、そのまま装着しちゃった!たまに外して計ってみるか・・・・・

この後は後記予定の「自然焼付け編」でレポートする事にして、今回投資したお金について明細しながらお終いとしたい。
品名 単価 個数 合計 今回の研磨で
実際に使用し
た個数と金額
最低限これだけ
あれば出来ると
思う個数と金額
メタルクリーン・α 1,575円 1 1,575円 1 1,575円 -- --
変換治具 450円 4 1,800円 4 1,800円 1 450円
押さえ板 150円 1 150円 -- -- -- --
積層バフ 870円 1 870円 1 870円 -- --
サイザルバフ 550円 2 1,100円 1 550円 1 550円
堅バフ 780円 3 2,340円 2 1,560円 2 1,560円
仕上げバフ 780円 1 780円 -- -- -- --
フェルトバフ 500円 2 1,000円 1 500円 -- --
ネルバフ 580円 1 580円 -- -- -- --
サイザー 650円 2 1,300円 1 650円 1 650円
ライム 650円 2 1,300円 1 650円 1 650円
青棒 650円 2 1,300円 1 650円 1 650円
赤棒 580円 1 580円 -- -- -- --
小型研磨棒#1000 650円 1 650円 -- -- -- --
小型研磨棒#400 650円 1 650円 -- -- -- --
防塵メガネ 298円 1 298円 1 298円 -- --
防塵マスク 198円 1 198円 1 198円 -- --
トーチ(ボンベ付き) 1,480円 1 1,480円 -- -- -- --
合計 29 17,951円 16 9,301円 7 4,510円
その他使用したが最初から持っていたもの
ボール盤 10,000円 (←)単価はおおよそ 1 10,000円
真鍮ブラシ 700円 -- --
メタル・コンパウンド 1,500円 1 1,500円
ピカール 400円 -- --
EXガスケット 780円 1 780円
クーラント 700円 1 700円
合計   17,951円   9,301円 11 17,490円

まぁ、結果的に使わないものや役に立たない事が判ったものなども含めると2万円近い出費をしてしまったが、
今回はそれ以上にいろいろと勉強になったし経験になったな!いろんな意味も含めてだけど、とっても面白かった!
実際には1万円弱で同じ事が出来る事が判ったし、治具の付け替えを面倒がらないなど工夫すれば5千円くらいで出来そうだ。

焼き入れを断念したのはちょっと悔しかったけど、そういうものだと学習しただけでも良しとしよう。
テスト段階とはいえ、自分でチタンカラーを作り出せたのは貴重な経験だったし。
リード100のマフラー(小径パイプ)をチタンに替えたらこれでやってみるか!?(替えないって!)

最後に、HP掲載記事作りなど全く興味がない人の為の結論!
2万円出費してでもプロに任せましょう!

(ひとまず完!)


【自然焼き付け編】

2月11日(祝)

まったくひどい話だよ・・・・。
バフ掛け後初めてのツーだってのに・・・・・雨だよ・・・・。
帰って泣きそうになったよ・・・・・泥んこマフラー・・・・。

でも、ま、これを毎回ピカピカにする程、精神状態悪化してないし、こんなもんでしょ!

で、今回は下道ツーだったので3千回転前後のみ。
帰りの給油時に5千回転程度。
しかも雨だから気温9度の水温74度。
これじゃ〜焼けるもんも焼けないわなぁ〜・・・・。

で、こんな感じ(→)