CB1300SFに乗ったぞ!!




まりね。お金がないんだな!!これが・・・。

だから免許取って2週間経つのに1度も大型バイクに乗ってないんだな!!これが・・・。
若い時分ならきっと免許取る前に購入予約なんかしちゃったりしたんだろうけど、今はそうそう大きなお金を動かせるものではないからね。

現状を認識する為にバイク雑誌の全種類を買い込み、なんとなく「今のバイクの世界」が見えてくると
「あ〜、XJR1300ってかっこいいなぁ〜」
とか、
「V−MAXなんかも面白そうだなぁ〜」
とかとか・・・。

でもやっぱりCBが気になる訳で
「あ〜、やっぱりCBだなぁ〜」
「1300SFってかっこいいなぁ〜」

「おっ!CB1000SFなんてのもあるのか!何々・・・既に絶版かぁ」とか、「あ〜、BIG1オーナーズクラブなんて入会出来たら楽しいだろうなぁ」とかとか・・・。

なんだか欲求不満状態で、雑誌だけではなくインターネットでバイクに関するいろいろな情報を検索する日々でした。

注:写真の著作権は本田技研工業株式会社にあります)


そんな中、たまたま近所のRedBaronにあったCB1000SF(BIG1)を、モノ欲しそうに眺めていて、ある日気が付きました。

「あっ!マフラーが1個しかない!」

なぜここを強調するかというと、
「そう言えば、自分の求めるバイクスタイルってどんな感じなんだろう?」
と言う事。
そこでちょっと挙げて見ました。

こだわり 理由
前傾姿勢はイヤ! お腹がつかえるから(!!)
踏ん反り形のアップハンもイヤ! お尻が痛くなるから
馬力よりもトルク! 渋滞も覚悟する必要があるから
空冷はイヤ! 夏の熱ダレに懲りた記憶があるから
センタースタンドは必須! 小さい子供が居るから
排気音が静かな事! 住宅街なので出力を犠牲にしてでも必須!
集合マフラーはイヤ! 左右に分配しているのが好き!
本当は4本出しが好き
デカイのが好き! 技と体力に酔いしれたい自己満足の世界!!
多少取り回しが重くてもOK! お買い物に使う訳でもコーナーを攻める訳でもなく
一般的なツーリングが目的だから
改造は嫌い!(注1) 出来るだけ改造をしないで上記該当する事!
注1
・制動強化の為のブレーキ関係の変更は可。
・水温計や油温計といったシステムチェック部品の追加は可。


な〜んだ!結局HAWKUの大型版(の雰囲気)が好きなんじゃん!!

と言う訳でBIG1XJR対象外になってしまったのです。






んな机上の空想を組み立てるしかない日々の中でレンタルバイクなるHPを見つけました。

SCSという都下に6店舗あるお店でした。
料金表のページを見てちょっと驚きました。

「安い!!」
相場を知らないのでSCSが安いのか否かは知りませんが、自分の感覚では
「リッターバイクが1万円/8時間で借りられる」という事実は安いという感覚でしたらから。

今(8月お盆直前)は最盛期だという事など露知らずTELしてみると・・・なんと!
「CB1300SFなら今度の土曜日だけは(手違いにより)1台空いてますよ!
との事。偶然の重なりらしい・・・。あとは9月一杯まで埋まっているそうだ!

当然の事ながら申し込む。
オレンジだけどいいですか?」
「えっ!?オレンジなんて色があるんですか?・・・いえ構いません・・・」

8/10(金)

早速お買い物です。
だって教習前に買ったヘルメットは(急遽必要だったので選べなかったから)小さくて辛いし、ブーツ持ってないし・・・。

上野の「バイク街」にお出かけ。
それまで何回か下見していたので、探す必要の無い(探すだけムダな)事を知っています。

だって、
ヘルメットは「XXXLサイズ」しか被れない!!
ブーツは「ふくらはぎワイドタイプ」を更にコテで広げないと履けない!!
のだから・・・。

さっさと買い物して10分で終了。
でもブーツを加工したから40分で終了。

8/11(土)

自宅からSCSまで電車で1時間。
免許証とヘルメットと(台風が近づいているので)カッパと傘と地図とタオルと・・・・。
ブーツは仕方なく履いていきました。(暑い!!)

11:00
SCSに到着。
すでにオレンジ色のCB1300SFがスタンバッていました!!
オレンジといってもメタリックオレンジでちょっとキレイかも!

そしてなんと!!走行距離570kmの新車でした!!
きゃぁ〜!!13,700円(5万円免責の保険料込み)で新車に乗れるわよ!!

目的が、
T:自分とバイクとの相性を確かめる
U:自宅の車庫に車と同居できるか?
の確認でしたので、

11:10
自宅に向けて出発。
一般道なのでGO/STOPの連続でした。
ここで判った事。

「渋滞ではブラグラ走法は必須!!」

覚えて良かった!!

最初の10kmほどはバイクの大きさに慣れていない為、「すり抜け」は恐くて出来ませんでした。
でも慣れてくると感覚で走れます。

「重くて鈍重」とか言われているみたいだけど、走り出してしまったら250ccクラスと同じ操作感じゃないかしらん・・・。
いや、ニーグリップが効く分だけむしろ安定しているかも。
この素直さがとっても好きです。

でもカパッと開けたらパニックになりました!!
突然エンジンが吠え出したんです!!
強烈なGで前を見るのが一瞬疎かになりました。

・・・す・・・スゲェ〜・・・(冷や汗)・・・。
こりゃ迂闊にオモチャには出来ないな・・・。
初めて体験したリッターバイクの力でした・・。


置いて見ると確かにデカイ!!
13:00
自宅到着。
なんと2時間掛かっている!
渋滞キライ!!

車庫に入れてみる。
う〜ん・・・デカイ・・・
こりゃ車と同居は無理かなぁ・・・。

ご近所のオバサマが何事かと避けて通る
そうだよなぁ〜・・・この辺でこんなバカでかいバイク乗ってる人なんて誰もいないもんなぁ〜・・・。

14:20
うちの奥さんが「(後ろに)乗ってみたい」と言うので二人乗りで近所を1周する。
リクエストにより1回だけフル加速したら「首が痛くなった」と訴えてました!!

14:30
帰路につく。
都内に入ると二輪車専用と書かれたバイクレーンや停止線など、バイクに優しい道路である事に気づきました。
(往路はそんなもん感じる余裕無かったから!)
う〜ん・・・近所にはないもんなぁ・・・。

加速にも慣れた(ウソウソ!!慣れてません!!心構えが出来ただけ!!)処で、1回だけイエロゾーン近辺まで回してみました。
1速4000rpmから(コーナーだったもんで)一瞬緩めて、6500rpmまで加速した瞬間・・・。

ゲッ!!浮いた!!

一瞬フォークを沈めてしまったので、ほんの数cmでしたがフロントが浮いてしまった様です。

こんなデカイのが浮くんかい!!
本気でやるならこんなマシンでも可能なのかもしれない・・・!
もうビックリです・・・。

こりゃぁ相当慣れるまで6000rpm以上は回さない方が無難だな・・・。

スピードを出すつもりはなく、回転を楽しもうとしているだけなのに、前が危なくて出来ないんですわ。
余程ガランとした道路でもない限り、加速のGの対処と前を確認しながら速度を抑える事は現時点では一辺には出来ない事を知りました。

16:00
2度程道を間違えながら帰りは1時間半。
ガソリン代400円を支払って電車で帰途へ。






ンプレッション

と言っても「大型に乗り慣れた人の詳細なインプレッション」ではなく、「大型ってすげ〜」っていう意味でのインプレッションですので誤解しない(怒らない)で下さいね!!

とても素直でクセの無いバイクです。
「クセを堪能するバイクの楽しみ方」とは別の「バイクって面白い!」を初めての人でもすぐに実感させてくれるバイクです。

リュックを背負って復路出発の図
見た目はデカくて迫力ありますが、乗車してみるとそれほど大きさは感じません

(っつ〜か、傍から見たこの写真ではむしろ小さく見える!!)

ブーツを履いてでも「足の指の裏が地面に付く人」なら「立ちゴケ」など有り得ない程バランスが取れていると思います。

全くの爪先立ちなら、(道路は中心から路肩に向かって傾斜しているのでいるので)「停車時は右足」(つまり山側になる中心側)を守れば大丈夫だと思うのですが・・・。

都内の一般道路だったので、ワインディングのような高速でのコーナリングはしませんでしたが、バンク角は割と浅く蛇行させるとすぐにステップが当たります。

そのせいなのかステップが可動式なのが気になりました。
渋滞などで足を上げ下げする際に間違って、ステップを上げてしまう事がありました。

トルクが十分にあるのでUターンはとても楽です。
道を間違えた際に、小さな駐輪場や6m道路などでも、全く安定してハンドルをロック(目一杯切った状態に)したままターンできました。
ニーグリップさえキッチリしていれば小回りは全く問題ありません

そしてそれを証明したのが車庫入れでした。
自宅の車庫はちょっと勾配があるので、(重たくて)押して入れる事は出来ません。
しかも車庫前が4m道路なので勢いをつける余裕もありません。
大体、4mに垂直にする事が不可能(住宅街の生活空間だからいろんなモノが置いてある)なので、曲がりながら車庫入れする必要があります。

当然切り返しも出来ず、しかも車との間のスペースは1m強程しかなく狭いので、乗ったまま(ちょうど波状路のような姿勢で)一発で位置を決めなくてはなりません。

でも全く問題ありませんでした。
クラッチだけで姿勢を保ったまま縁石に乗りそのまま登れます。
慣れるとマフラーキリギリまで寄せる事が可能でしょう。

しかしなんと言っても最大の魅力はそのパワーです。

(「腐っても鯛」改め?)「重くても1300!

まぁ、「ファイヤーブレード」や「ハヤブサ」みたいなスーパースポーツタイプに乗っている人には笑われるかもしれませんが、強烈なパワーを体感しました。

高速道路は走ってないので速度の限界など知りませんし知る気もありませんが、一般道路ではもう、
力が有り余っている」のがビンビン伝わります

一般走行回転域であろう3000rpmとか4000rpmなどでは、こう・・・
ギヤのバックラッシュがゼロで噛み合ってるぜ!
みたいな・・・、(理屈上の整合性とは違います!感覚です!感覚!!)
ちょっとでもスロットル動かしたらすぐにギヤに伝えてやるぜ!
みたいな感じで、
何時でもフル加速OK!
ってな感じ・・・う〜ん・・・何と言うか・・・、

エンジンが「こんなもんでいいのかよ!」って訴えながら待機している感じ・・・。

もっと低い回転域で3速40km/hからでも「吹っ飛ばされる加速」が経験できます。

だから逆に言うとこれ以上瞬発力のあるマシンは恐くて乗れませんわ!!
手がハンドルから離れちゃうよ!

しかし、もちろんそれらは、スロットルを「カパッ」ってやった場合のみの話!

通常はトルクだけでスムースに発進/走行が可能ですから、逆に小排気量の「クラッチ繋ぐぞ!」や「加速するぞ!」みたいな感覚はないんですわ。(オートマみたいな気分)

西郷隆盛ドンじゃないけど「ジワッと開ければジワッと加速」し「カパッと開ければドカッと応える」そんな懐の広さを感じました。

う〜ん・・・。しかし確かに日常生活上ではこんなパワーはいらない。
しかも荷物も運べないし、通常1人しか乗れない。
だから日本の道路事情からすれば全く必要のない存在ですね。
完璧な「趣味の世界の象徴」だと実感しました!

だから余計に楽しめるんでしょうね!!

果たしてこんな楽しい時間を過ごせる、バイクのオーナーになれる日は来るのでしょうか・・・・?

<おしまい>