大型二輪免許を取るぞ!!

By chikako oikawa




の昔。 1975年に法改正があり、二輪の中型免許制度が出来ました。
まだ免許取得年齢に達してなかった私はあと少しで大排を逃した訳です。

1977年16歳で原付免許を取得し、翌78年に試験場で中免を取得。(3度目の正直でしたよ!)
HONDAのHAWKUに夢中になる。360度クランクの同時排気は夜にミスファイヤを発生させるととても綺麗だったなぁ!?

18歳で四輪取得。
それから四輪にハマり27歳で引退するまでサーキットが遊び場。
(800万円は貢いだかしら・・・)

同時にバイクチーム(RS125/250)の整備も担当。

注:写真は01年モデルです。
注:写真の著作権は株式会社ホンダレーシングにあります。

しかしレーサーマシンは恐いです!!
あれはスムーズとかデリカシーと言った言葉がまるで通用しない凶器ですね。
(逆にクラッチワークとかアクセルワークといった操作には最高のデリケートさが要求されるのだから難しい!)

私は暖気場内ですら怖くてスロットルを開けられませんでした。
だから四輪ドライバーはやっても、二輪のライダーをやるつもりは毛頭ありませんでしたね。

きっと奴ら(二輪ライダー)はタイヤが2つしか付いていない事を知らないんですよっ!
だって2つとも滑らしたら死ぬでしょ!普通!!

それをコーナー立ち上がりまで引きずり、ゼブラで引っ掛けて立て直す勇気なんてありませんよね。
四輪なら、四輪ともドリフトさせてもゼブラでグリップする際にロールバーにヘルメットを叩き突けるだけで済みますから・・・。





退後、結婚/子供/住宅購入とふつーのお父さんを10年勤める!?

車もレース仕様ではなく(!!)、ワンが乗って暴れても・ニャンがシートで爪を磨いでも・子供がドロ付きのまま乗っても気にならないツーリングワゴンと言う名のバンである。(それでもミッション車である事だけは絶対に譲れない!!)

故に改造する気も起こらないまま現在に至る。
(ベタ踏みでもホイールスピンすらしない車に感動したものです)

もう20年以上も忘れていたかな?バイクなんて・・・。

それが、四十(シジュウ)に手が届く段になって大排もないだろう・・・って思うでしょ?
でもやっぱり基本的には好きなんですわ。きっと。
若い時分の気持ちに比べると
「四十の趣味で大排」
がなんとなく納得できる年頃かしらねぇ。
教習所でも取れるご時勢だし・・・。

キャブレターの設計屋からSE(システムエンジニア)に転身して15年程経つ私としては「HP(ホームページ)で一発稼ごう」なんて始めたバイクポータル(特別な動機はないんですよ。しかも現在休止中!)でバイク屋回りをしている内になんだかムクムクと・・・。

そして運悪く(?)身近に【V−MAX】乗ってる奴がいた事が決定打になってしまった様です。
しかも細々と貯めたお小遣いがちょうど教習所通いを可能にする額だったりして・・・。

レースを始める時もそう。
「とにかく気になるんだったらやってみよう!!」
です。
悶々と・・・と言うわけではなくても、時たま
「あったらいいなぁ/面白しろそうだなぁ」
なんて思うんだったら「今すぐ出来るところまでやってみよう!」
とにかく行動ですよね。

そんな訳でとりあえず免許だけでも取る事にしました。(きっとウソです!)
そんな奴が(若い人や時間が余っている人はともかく)働き盛り/中間管理職の皆々様にお贈りする「シジュウでも出来るからやってみようよ」日誌です。






/2(日)

教習所で料金等を確認してから早速TELです。
今ならキャンペーンで103k円が来週までに申し込むと97k円(コミコミパック料金)だと!
事前調査でおおよその価格帯を把握していたので「10万円を切るとは安い!!」とパンフをもらう予定が、いきなり申し込みへ!!

手持ちのお金がちょっと足りなかったので再びTELし、「カードは使えますか?」はNG。
でも「残金は来週の入校式の時まででいいですよ」
「?」
「来週の入校式?
入校は土曜日の14時のみです
なぁ〜んだ!来週になっちゃうんだ。
でも自宅からスクーターで行ける距離なので、なけなしのお小遣い85k円を握り締めて手続きへ。





7/8(土)

今日は技能はないと言うので、Tシャツに半ズボン・サンダルで入校式へ。残金12k円を支払う。この週の入校は中排10人/大排5人くらいが来ていました。

14:00:教習課程の説明。
中免所持者は学科なしの技能教習12時間(第一段階5時間/第二段階7時間)で、出来るだけ連続2時間/日で予約する様に告げられる。
第二段階からは非連続3時間予約(2+1)が可能。(後記:でもキャンセル待ちだと後で知る)

15:00:写真撮影。その後、技能教習の心得の説明。

1)服装について

  1. 長袖/長ズボン
    (暑そうですな!)

  2. ヘルメット
    (スクーターで使っているババヘルでいいや!)
    規格A種は認めません
    ゲッ!A種だっ!3,980円だもんな
    「まぁ、大型受けようとする人でそんなもんかぶっている人はいないでしょうが・・
    (・・か・・・買ってこよう・・)

  3. 手袋
    (軍手でいいじゃん)
    軍手は不可です
    ウソ!
    「ただしイボイボのついたやつなら可です・・・・しかし大型受けようとする人でそんな・・(省略)・・・・」
    (はいはい・・・買って来ますよ・・・)


  4. (まさか・・・ズックじゃダメなんて・・・)
    ブーツがベストです
    ゲゲッ!!
    「まぁ、スニーカーでもいいですが・・・しかし大型受けようと・・(省略)・・・」
    (こ、今度買いますから・・・今は勘弁してくださいよ・・・)

2)コースの説明
自動二輪車コース図


ジムカーナを思い出す。
でも当日発表の一発勝負じゃなから安心ですね!

    基本的には赤のイベントを番号順にクリアしてきいきます。
    以下の番号は赤の番号と合致しています。

  1. 乗車手順(後述)に則り、右確認後車道に乗る。
    2速30km/hまで加速。

  2. 右ウィンカーを出してから3秒後(ここでは第一パイロンで出して第二パイロンで)後方確認を行い、右に寄って障害をパス。すぐに左ウィンカーを出し、後方確認しながら車線復帰。

  3. 反対側のストレートは3速40km/hをキープ。外周を一周後、信号のある交差点を右折(青@)、信号をクリアしたら突き当たりを左折(青A)。すぐに左ウィンカーを出しながら左折して坂道発進へ(青B)坂道の途中、パイロンの位置で停車し、左右/左後方を確認後発進。頂上で2速/左ウィンカーを出しながら下る。

  4. 左右確認して横断してから信号を左折(青C)、すぐに右ウィンカーを出しながら右端に寄る(青D)。一時停止後、内側を通りながら8の字手前を右折(青E)。前に居なければそのまま8の字へ(青F)
    バランスを崩さない事。速度は関係ない。
    ちょうど1周した当たりから左ウィンカーを出して、あと半周したら出口へ。(検定時はS字に回るだけでOK)。出口は出来るだけ小さく左折(青G)し、一時停止する。左右を確認後、ウィンカーはそのままに左折する。(青H)

  5. ストレートは3速40km/h。一本橋手前から左ウィンカーを出す。前後共ポンピングブレーキで2速に落してカーブしながらスラロームへ。(青I)
    スラロームはとにかくパイロンに当てない事が重要。タイムは目標7秒以下。
    抜けたら左右を確認後ウィンカーは左に出したままで左折。(青J)

  6. 左折(青K)して一本橋へ。パイロン手前で停止。右後ろ確認後スタート。「腕ブラ前グラ」(後述)でタイムを稼ぐ(目標10秒以上)が、落下しない事が重要。落下するくらいならタイムは気にしない。(後述)
    降りたら停止し、左ウィンカーを出す。車道に乗る為、右後ろ確認後左折(青L)

  7. 外周に乗りストレートは3速30km/h。
    信号のある交差点を越えた当たりで左ウィンカーを出して1速まで落し、波状路に進入する。(青M)
    進入時にはすでにタンク乗り(後述)の姿勢が出来ている事。目標は7秒以上。
    抜けたら一時停止し、ウィンカーはそのままで、左右確認後左折(青N)し、外周を1周する。(そのままクランクに入るミスが多い)
    1周後「8の字」に差し掛かる時点で左ウィンカーをだし、クランクに備える。

  8. クランクは2速で入る。(青O)
    パイロンを倒さない事が重要。速度は関係ない。
    出口付近で左確認したらそのまま左折(青P)し、ブラインドコーナーで一時停止。

  9. 踏み切り手前で一時停止。左右確認後、右ウィンカーを出しながら横断し、さらに右後ろ確認後、右に寄って一時停止。左右確認後右折。(青Q)

  10. 外周に乗ったらまた(赤A)の障害を越えて反対のストレートへ。ストレートは3速45km/h(後述)から急制動に入る。
    停車後、左後ろ確認。すぐに2速に上げ、同時にまた左後ろを確認してゆっくりとスタート地点に戻る。(青R)
    停車後、降車手順(後述)に則り終了。

このコースの解説は後に記述したものですが、文章にすると何だかとっても難しそうですね。
でも大丈夫!!4時間も走れば体が覚えてしまいます!!
どこの教習所でも似たようなコースですので、きっと参考になると思いますよ!!

3)予約の取り方/時間等
「突然ですが、今日乗ってみたい人いますか?4人までです」
(!!)
手を挙げたいが挙げられない。こんな恰好で来ちゃったから・・・。
だって今日は乗らないって言ったじゃん!!
即座に埋まる。ちょっと悔しい。

練習を兼ねて実際に予約をする。
時間割は以下の通り。

区分 時限 配車券受付時間 教習時間
午前 1時限目 08:40-09:00 09:10-10:00
2時限目 09:40-10:00 10:10-11:00
3時限目 10:40-11:00 11:10-12:00
4時限目 11:40-12:00 12:10-13:00
午後 5時限目 13:40-14:00 14:10-15:00
6時限目 14:40-15:00 15:10-16:00
7時限目 15:40-16:00 16:10-17:00
8時限目 16:40-17:00 17:10-18:00
夜間 9時限目 17:40-18:00 18:10-19:00
10時限目 18:40-19:00 19:10-20:00


配車券受付時間内に済ませないとキャンセル扱いになってしまう!これは大変だ!常に乗車30分前には来ている必要がありそうだ。
そして実際に予約する画面はコレ。


予約画面


先ず、個別に渡されたカードをコンピュータ脇のカードリーダーに通して個人を認識させる。
次にちょっと見づらいが、「予約画面」がコンピュータの画面に出て、希望日時の「空車」の処を指でタッチする。
このタッチパネルで明日2時間分を予約。
コンピュータ予約は理解するまで大変だ!(ホントにSEか?)

4)適性検査
選択式のマークシート。懐かしい。
大学入試以来か・・・いや情報処理でやったな・・・いやマルチメディア検定でもCG検定でもやったな・・・なんだ最近までやってるな。

え〜と・・・
・自分の意見が通らないと腹が立つ:NO
・スピードを出してブッ飛ばしてみたい事がある:NO
・自分は謙虚だ:YES
・部下には厳しい:NO(こんなの無いって!)
(以下延々と)
う〜ん・・・こうしてみると私は完璧な人間だぁ!

帰宅後、家族に話すと同時に沈黙が広がった情景が理解できない・・・。






7/9(日)

車受付後、長袖+ゼッケン着用。
ちょっと緊張が走る。

1時間目の教習開始。

先ずはバイクの引き起こしとスタンド掛け、そして「8の字」歩行。
確か20年前、試験場で取るしかなかった時分に事前審査であるこの「8の字」で、「足が線を出た出ない」で喧嘩になり、それで試験場に行くのを止めたんだよなぁ〜。

イヤフォーンを渡される。
なんだこれ?
耳に掛けると「おお!教官の声が鮮明に聞こえる!」
いいなぁ〜コレ!!
将来ツーリングのお供に欲しいなぁ〜。
いくらするんだろう?

それにしてもやはりデカイなぁナナハンは!!
緊張と暑さではやくもタンクに汗がボタボタ落ちる。

しかし憧れの CB750だぁ!
(考えてみたら今まで乗ったバイクって全部CBだったなぁ)
でもこの銀色より向こうの美味しそうなワイン色の方が好きだな・・。

注:写真の著作権は本田技研工業株式会社にあります)


走行前に早くも2箇所の注意。

フロントブレーキレバーの握り方が2本指になっているので4本で握る事
今まで全然気がつかなかった。これは当時からのクセかも。
ブレーキが甘くなるならともかくこれは直らないかもしれない・・・。
でも今は試験で落ちるくらいなら・・・。

右足は着かない事
これは反対!何故かはのちに判るが。
でも今は試験で落ちるくらいなら・・・。

左右の指差し確認後乗車。
え?指差し確認?
それは現実的ではないと思うのですが・・・。
でも今は試験で落ちるくらいなら・・・。

コースに初めて出る。
先ずは教官の後ろについて・・・って、オイオイ!!
なんで教官がスクーターなんだ?
しかもケムリはいてるって・・・。
ナナハンから見た、前を走るスクーターは、とても小さく頼りなく見えました。

最初は外周を5周する。ストレートは時速40kmまで加速。
カパッと開けるとガクンと加速する。
ひえ〜!!嬉しい〜!!

あっと言う間に前のスクーターを轢きそうになる。
あわててブレーキ。
しかし最近のマシンはタッチが良い。
レバーもフットペダルもジワーっと、しかし確実に効く。
それとも余程整備が良いのだろうか?

次に単独ブレーキの練習。
要するに前輪だけ/後輪だけの感じを掴んで、同時ブレーキの重要性を説くもの。

・・・って、そんな急に止まんないで!!
思わず後輪ロック!!キャー(スキル音)

教官びっくり。
轢き殺すつもりかぁ!!
「・・・すんません・・・」
・・と、早々と路面にブラックマークを付けてしまったのでした。

次、いきなり1本橋。
とにかく走ってみろと言う。

一発目。1mで脱輪!!
二発目。ピヤーっと走って3秒4!!
さ、さんびょう・・ってマズイんじゃない!?

10回程度まで6秒にとどかない・・・。
「もっと肩の力を抜いて手をブラブラと、ハンドルを左右にグラグラ揺すりながら渡ってみて下さい」

おおっ!!いきなり2秒更新の8秒台!!
やっぱ教え方って重要なのね。
これが後に有名な!?ブラグラ走法!!

10分程で次、スラローム。
あの〜・・・教官のスクーター、ステップ削りながら走ってますけど・・・そんなんアリ?

んじゃ、自分も・・・わ!!ハンドル曲げてる!!車体がバンクしてないっ!!
体がハンドルでクリアーしようとしているぅぅ!!

頭と身体がバラバラなんです。
やはりデカさへの恐怖みたいなもんがあるんでしょうね。

でも5回も走るとそんな恐怖心も無くなります。
そして自然とバンクも深くなっていきます。
でも、
「そう!そこでちょこっとアクセルを開けて立ち上がる!!」
まだ・・・出来ません・・・そんな事怖くて。

次、8の字コース。
さっきのスラロームでコツを掴んだのでバンクしっぱなしの8の字は気持ちいい!!
頭も一緒にバンクしていたら
頭は水平!!
と怒られた。

と、ここで注意その3。
左足がチェンジペダルの下に入っていると注意された。

あっ、本当だ。でもなんでいけないの?
そのままコケたら折れます!!
な〜るほど!!

この時点ですでに左手の感覚が薄れてきました。
と言うのは、教習では右足は基本的には着いてはいけない事になっています。
これは「ブレーキは停止するまで掛ける」と「停止中はブレーキを掛ける」理由から「右足は常にブレーキペダルに掛かっているハズ」なんですね。

という事は、停車中・・・例えば交差点やコースの待ち時間、教官の説明時など、クラッチを握ったままでニュートラルに入れる事は無いんです。
普通、停車時はニュートラルですよねぇ・・・。

ギヤが入っているので放す訳にもいかず、余りの苦痛にしかたなく左手の上から右手で抑えていると、
「そんなんじゃ・・・先は長いよ!!」
と一喝!!
いくら軽く出来ているとはいえ、1時間握りっぱなしでは筋肉だって引き攣りますよ!!

次、S字とクランク。
クランクをその名の通りにカクンカクンと曲がったら
「S字の感じで膨らんでスムーズにクリアする事!!」
な〜るほど!!

気持ちよく膨らんで3回連続パイロンを倒した。
教官が呆れている!!
今度やったら自分で直してね!!
「すんません・・・・」・・・愛想笑い。

と、ここで終了時間。
「えっ?もう?」
ってくらい時間が経つのが早く感じられました。

汗でグチャグチャの状態で5分後。すでに2時間目に向けてスタンバッています。
でもクーラーの効いた二輪教習生専用の部屋で冷たいオシボリが使いたい放題なので助かります!
ホント親切!!(麦茶もあるともっと嬉しい・・!?)


2時間目開始

1時間目の復習を連続した走りで練習します。
よほど良いメニューなのか、自分に合っているのか、20年前の感覚が徐々に蘇って来ました。

今の自分ってどんな感じなのかなぁ・・・って、教官いないじゃん!!
あれ!?車庫の日陰で汗拭いている人って・・・・。
なるほど!!自分で感覚を掴むまで自主トレしろって事だな。

最近こんなに懸命になった事ってないよなぁ・・。
なんかハマッてるなぁ・・・
部下怒鳴っているより楽しいなぁ・・・。
なんて思っているうちにいつしか夢中で走っていたのでした。

再び一本橋をみっちり教わります。
最後の最後で9秒7!!
もうちょっとだぁ!!

また、あっと言う間に終了時間です。
ホント、こんな時間感覚ならあと5時間は乗っていたいと思いました。
でももう左手が使えません。ちょっと鍛えなきゃダメかぁ?

最後に教官からのアドバイス。
「はやく卒業して下さいね!!」
そ、それだけ・・・ですかぁ?

来週の予約を取りこの日は終了です。
帰り道、自分のスクーターの怖い事怖い事!!
2時間ニーグリップを効かせていただけなのに、こんなに不安定な乗り物だと思うのかと実感しました。
普段は当たり前にやっている、車の横をすり抜ける事が怖くて出来ませんでした。
ビックリです!!

この時何故か思い出した事:学生時代に輸出車(主に米国向け)の船積みドライバーのバイトをやっていた時分、バイト後、自分の車に乗る際に左から乗ってしまい、それでも気づかずに「ハンドルが無い!」とアセッた事が多々ありました・・・「人間の慣れ」ってスゴイですよね!)






7/14(金)

腕の湿布がようやく取れ、左手の水脹れが潰れて少し硬くなり、ニー(knee:でもこの場合は膝と言うより内股)の震えがやっと収まってから、トレーニングをする間も(その気も)なく、3時間目の教習です。

えっ?何故社会人が金曜日なのかって?
そりゃぁ、たまには仕事より楽しい時間を優先させる時だってありますわな。

前回の教官さんが居たので挨拶した(担当制なのかと思っていました)ら、四輪に乗り込んでいました。
へぇ〜!指導員って仕事は、二輪も四輪もこなすんだ。すげぇ〜。

さすがに平日の午後、しかも一番暑い時間のコース上には2台しかいない。
だからだろうか?
最初の3周は交通法規を無視して下さい
「えっ?」
ストレートで対向車線も一杯々に使って蛇行運転。
な〜るほど。なんか気持ちいい。
後記:最初に慣れる為のウォーミングアップで毎回行う

その後、後ろについて2周コースを回る。
この場合のコースとは「検定に向けて設定した走る順序」という意味です。(以下、検定コースとでもしましょうか)
今度は教官が後ろになって帆走してくれる。

いきなりコースミス!!
法規ではウィンカーは30m手前から出す(・・らしい)ので、いくつもの交差点を跨いで出します。だからね・・・どこの交差点か忘れちゃったのよ。
実際には、これ・・・危ないよね!・・・。後ろの車に勘違いされちゃうよね。

もう最初から最後まで検定コースの練習です。
ただ、まだ第一段階なので波状路と急制動はやりません。

乗車/発進手順
1:左右の指差し確認をする
2:フロントブレーキを掛けながら車体を起こす
3:サイドスタンドを跳ねる
4:跨る
5:リヤブレーキを掛ける
6:ミラーの調整
7:メインキーを入れる
8:ニュートラルを確認
(もしギヤが入っていたらフロントブレーキに変え、
ギヤをニュートラルに入れる)
9:ブレーキを掛けたまま始動
10:ギヤを1速に入れる
11:ウィンカーを出す
12:左後ろ、右後ろを確認して発進
13:発進後コースに乗る為にまた右後ろ確認

っと・・・ふぅ・・・。

外周後、坂道発進。そして8の字コース。
また「頭を起こす」と注意されてしまった。

スラローム。ゆっくりクリアしたらタイムオーバーだと!!
なるほど。ここも速めにか・・。

一本橋。
前回の「ブラグラ」姿勢を頭に入れ挑戦。
いきなり9秒4!!

クランク。
また接触してしまう。
そんなに膨らまなくてもいいんだよなぁ。
検定ではパイロンを倒したら即中止ですからね
「えっ!!そうなの!!」
もっとか〜るく済まそう。
しかも、2速から1速にシフトダウンしたつもりがニュートラルに。
「ぶわ〜ん」と空ぶかししたままコケそうになる。
「そうしたミスがあるのでホールドしたまま抜ける事。ここでの足つきも検定中止ですよ!!
「げっ!!結構大変かも・・・」

交差点等の停止線毎なのだが、
1:停止線は絶対に跨がない事。即検定中止。
2:停止直前のスピードでフロントブレーキだけで止まっている。リヤを使わないとカクンと停止し、印象が悪い。(ヘタクソだと思われる)
と注意される。

それだ!!
だからブレーキペダルを最後まで踏み続けるんだ。
同時に右足の足つきも無くなる訳だ!!
なんか拓(ひら)けた。

それと停止からの発進では曲がる方向の後ろを確認すること。
例えば、交差点で停車し、左に曲がる時は発進時に左後ろを確認しないとダメ。
ふつ〜ミラーだよね

外周後戻る。

停車/降車手順
1: 停止線を(前輪の先が)跨がないで停止する。
停止は降りる時に歩道に乗らない様に少し間隔を開けて止める事
2:ウィンカーを切る
3:ニュートラルに入れる
4:メインキーを切る
5:左後ろ、右後ろの確認
6:フロントブレーキを掛けたまま降りる
7:そのまま「右足で」サイドスタンドを降ろす
8:ハンドルを左一杯に切る

ふぅ・・・この手順も疲れる・・・。

さぁ、この繰り返しだ!!

一本橋でリヤブレーキとクラッチのみで頑張ってみた。
なんと!!11秒7!!
初めて10秒を超えた!!
でもその後、9秒台前半ばかり。アセると後半に脱輪してしまう。

それを見ていた教官からアドバイス。
「フロントタイヤを固定しようとする必要はない。橋の幅は30cmあるんだから、その幅を使って走ればいいでしょ!!」

あっ!!それだ!!
本日2度目のウロコ!!(3枚落ちた)
それからの一本橋は9秒後半〜10秒前半に落ち着く。

ただ、欲を出してブレーキを多用すると堪えられずに脱輪し、その回避でクラッチを繋ぐ時間を長くするとタイムアウトになる。
う〜ん・・・結構難しいなぁ・・・。

スラロームでタイムを計ってもらったら7秒2。
0.2秒タイムオーバーしていた。
ちょっと突っ込んでみる。
タイムは5秒8になったが、リヤガードがパイロンに接触。
「これも即検定中止だよ!!

・・・だって・・・ポールには肩で当たれって・・・スキーの先生に習ったんだもんね・・。(関係ないか!?)
敵はポールだと思って突っ込めって・・・ラグビーのコーチに教わったもんね・・(これも関係ないか!?)

ここで3時間目終了。
前回ほど左手が痛くない。
筋肉が慣れたのかなぁ。
おっ!!水分補給する余裕もタバコする余裕もあるぞ!!
なんか精神的にも慣れてきたみたいです。


4時間目開始

今回はイヤフォーンはいらないと言われ、勝手に練習に入る。
ただ必ず何処からか見ていて、失敗すると飛んでくる教官・・・。

坂道発進用の坂道はブラインドコーナー入り口にある。
前にバイクがいた事がなかったのでそのまま進入したら、目の前に1台・・・。
あわててブレーキ!
2速停止可能速度だったが、フロントブレーキ&右足つきをやってしまう。
いつのまにか横にいた教官がニヤッ!としながら脇を通り過ぎる・・・。
て・・・手強い・・・。

前回はあれほどしびれたストレートの加速が、今回は「もっとかそくぅ〜」を求めている。やはり慣れなのだろうか。
つい回転計を見てしまい、40km/hをはるかにオーバーしてしまう事があった。
注意はされなかったが、きっと怒られるんだろうな。

また、あれだけデカいと思った車体が一回り小さく感じました。
いや、決して小さくはないが、なんと言うか・・・フィットする様に思えました。

検定コースを6〜7回程度で終了時間。
それでもこんなに空(すい)ていているから回れるのだろう。

教官にしても、昔の試験場で出会った「落とす事ばかり考えているイヤな大人」とはイメージが随分違うので精神的に心地よい。(自分もそれだけ歳をとったと言う事か)
ほんといい教習所だこと!





7/15(土)

5時間目。

からフリーで検定コースを回る。

昨日の「慣れた左手」はウソだった事が判明する。
今日のバイクはやたらクラッチが重い。
しかも、おもいっきり遠い。
握り始め1cmで繋がってしまう。な〜んだ個別に状態が違うんだ。いや、まいったな。このバイク嫌い!!
スタートでタイミングが合わず、バウバウいわせながら発進する。

今日は一本橋がぜっ不調だ。
ことごとく落ちる。アセる程落ちる。
でも原因は判っているのだ。

アセる程、腕は突っ張り、膝はタンクから離れて、無理矢理手足でバランスを取ろうとしている。
腕の力を抜いて前輪を振りながら抜ける(ブラグラ走法!)。
これが出来ればきっちり渡れるハズなのだ。

今日の教官は何も言わない。っつーか、コースを覚える時間割の女の子に張り付いている。
う〜ん・・・あんま放って置かれると、か〜るくセクシャルハラスメントを感じるわ!?

と、思いがバレたのか急に呼ばれる。
何を注意されるのかドキドキする。
しかし、波状路の走り方の個人授業だった。
(えっ?って事は、2段階行けるの?うれしい!!)

中腰状態でタンクの上に跨り、腕で支えないようにニーを効かす。
傍(ハタ)で見ていたよりもかなりタンクの中央まで膝を持ってくる。
そして、乗り上げる寸前に軽くアクセルを開けて半クラッチで調整する。
出来るだけゆっくりと通過するのがポイント。

そのままダァーっと走ってしまえば何でもない路面だが、7秒も掛けてクリアするのは苦しい。
大体、乗り上げのタイミングとアクセルワークがバラバラじゃん!!
なんか恰好悪い・・・

次に急制動。
メインスタンド前のストレート(スタンドなんか無いって!)入り口で前方にバイクが居ないか確認。もし居たらそこで停止、居なくなるのを待つ。居なければそのまま加速。
「制動開始位置でアクセルを戻すよりも手前で戻して40km/hに調整する」と教えられ実践するも、そのタイミングが判らずアンダースピードになってしまう。

進入時のスピード不足は2回で検定中止だ。
思い切って50km/hまで加速してみる。
制動開始位置で45km/hだったが、キチッと停止できた。

ただし、これもクセであろう。
散々「停止するまでギヤは触らない」と忠告をされるのに、無意識でシフトダウンしてしまう。困った。
これを5本続ける。
ここで時間終了。


6時間目(2段階1時間目)。

そわそわ・・・。
だって、1段階終了のハズだもんね。断られたらどうしよう・・・

休憩中、教官に「次の配車を取り直して下さい。」と言われる。
よく判らず指示に従う。
戻ると、
「ではゼッケンを赤にして下さい」
やったぁ〜!!1段階の見極めOKなんだ!!)
なんでも2段階に進む為にコンピュータの記録を入れ替えるのだそうだ。

ああっ、あこがれの赤ゼッケン・・・!!
ひよこ色の黄色ゼッケンよ・・さようなら・・・!!

んで、完全な検定コースの練習開始!!
とにかく回る。

一本橋にて・・・あっ、教官を奪われたあの女の子だ。見てよ〜っと・・。

状態が振れない。
えっ?・・う、うまいな・・・。
最後までピタッと決まってる。
う、うそ・・時間も完璧だ・・・。
負けずに頑張ろうとしてスグ脱輪・・・情けない・・・

乗っては降り、降りては乗って・・・。
乗車時の指差し確認も板についてきた。
なんか車掌さんみたいでカッコいいとさえ思えてきた?

8周程の周回で時間終了。
相変わらず一本橋が8秒後半〜9秒前半。

終了後あの女の子に聞いてみる。
「一本橋うまいですね。どの位のタイムですか?」
13秒くらいです」
ぐわ〜ん・・・段々心細くなっていく・・・。

夜、インターネットの、[大自二] 虎の巻で検定の勉強。

運転姿勢不良:前輪ブレーキレバーを常時二本以上の指で操作しているとき
うぅっ!マズイ!教習中は完全に無意識なので判らない。
やはり日常のスクーターで4本指を完成させねば!

一本橋での脱輪は検定中止(尚且つ7秒以下も)だが、タイムは1秒に付き5点減点だと知る。
な〜るほど。
もうタイムは無視しよう。(才能ないかも・・)
それよりも

1:スピードを付けてでも乗り上げ時の安定を図る。
2:中間地点では出来るだけフットブレーキを使うが、もし、不安定になったら即スピードを上げる。
3:後半はパイロン前停止に集中する。

よし、これだ!!
明日は一本橋の集中練習だ!!
後記:この考え方は間違ってます!後に修正!

そうだ!次回から3回/日の教習が受けられるんだ!
と、予約画面を操作しても受け付けてくれない。
事務のおね〜さん聞くと
「3回目はキャンセル待ちのみです」
ええぇ〜・・そうなの?
なあ〜んだ・・・。
わざわざキャンセル待ちする程燃えてない!?
とか言いながら、昼休みを挟んでのキャンセル待ちに備え、しっかり午前中に予約した。





7/16(日)

7時間目(2段階2時間目)。

日も暑いっ!!
それに日曜日だから人数多いな。(でも3人/教官だったりする)

2人をさっさとコースに送り出して、1人残す教官。
なぜ?
「2段階2時間目はハーレーに乗ってもらいます」
「うそ!ほんと!?キャー嬉しい〜!!
なんでもバイクによる特性の違いを体験する時間なのだそうだ。

でもそこにあったハーレーは私の知っているハーレーではなかった。
ハーレーって・・・こう、デカくて、カウルが付いていて、足乗せるステップがあって、後ろにBOXが一杯付いていて、アンテナも付いていて・・・・のハズ・・。

なんか小ちゃいよ!
貫禄ないよ・・・。

後で調べたら想像していたのは「エレクトラグライド」というシリーズらしいのだが、乗ったのは「スポーツスター」シリーズらしい(注:違うかもしれません)。

ウインカーが左右についていて戸惑うは、トルクありそ〜ってな感じで、ブチャブチャいいながら走るクセに、低速でノッキング起こすは・・・
とっても扱いにくいです。これ嫌い

体験なので数周走るも、スグに車庫に戻してしまった。
でも今後ハーレーに乗るなんて事も無いだろうから、その意味では貴重な体験でした。

さて、一本橋です。
1:腕ブラブラ(ブラ
2:前輪グラグラ(グラ
だけを心がけ挑戦。
終始9秒後半でクリア出来ました。
しかしまだ脱輪が克服出来ていません!
2割の確率で落ちるんですよ!!
やっぱり頭のどこかに「タイム」があるんですね。きっと。

スラロームは多少腕でハンドルを押さえ込んだ方が速くクリア出来る事が判ったのだが、これっていいのかなぁ?(最近教官はこの辺の事は何も言ってくれないし・・)

ハーレーと一本橋で、コースは2周程で時間終了。


8時間目(2段階3時間目)。

高速コーナー体験特性別制動体験を行う。
乗車前の説明で。

「コーナーを4回まわってもらいます。
1回目は20km/h
2回目は40km/h
3回目は80km/h
4回目は120km/h
で回って下さい」

う〜ん・・・これは大変だ・・・って、死んじゃうでしょ!!

おちゃめな教官が居るものだ・・・

1回目20km/h
2回目25km/h
3/4回目30km/h
で回る。

これでは「高速」の意味がないと思われるだろうが、しかし通過してよい範囲はラインを引いた数十cmのみ
つまり物理的に低速でも狭路をカクッと曲がるのは至難の業なのだ。

3回目、出口でちょっとハズしたかなぁ〜・・・なんて思いながら4回目。
なんと!いつの間にか出口にパイロンが・・・
・・・跳ねた・・・・。

「ねっ!!あれが子供だったらどうします・・・・?」
どうやら教官の思惑を、しかも期待通りに実践してしまった様だ・・。

ここでちょっと教官の談義。
バイクによって全て特性が違う。
前のバイクがクリアできたコーナーでも、自分のバイクがクリア出来るとは限らない。
自分のバイクの特性をよく知り、決して実力以上の度胸試しはしない事。
もっと言えば、コーナーは実力の6割でクリアする事。
突然の回避行動や判断が必要になる可能性だってあるからだ。

それと、もし転倒したらバイクはそのままにしてすぐに路肩に避難する事。
そして落ち着いたら自分がばら撒いた大切なパーツは(他人にとっては只のゴミであるから)持って帰る事。

カウルなんかボコッと落っこっちゃったら担いて帰れないから、取り合えず脇に置いておいても可です!!
やっぱり、おちゃめな教官だ・・・
また、逆にいくら小さな物まで拾うと言ってもピンセットで拾う必要はありません
・・・ど、どこまでもおちゃめな教官だこと・・・

次、特性別急制動体験。
特性別とは重量による制動の違い。
最初はナナハンで普通の急制動。
11m手前(2番目のライン)でキッチリ止まれる。なんかこれ得意みたい。

次に400ccに乗り換えてトライ。(わ!!ちっちぇ!!
おおっ!8m(最初のライン)で止まれた!
同じ動作で同じタイミングであるにも拘わらず、車重(約240kgと180kg)によってこれだけ差があるとあらためてビックリする。

いや〜、今日はいい経験をしてるなぁ〜。

この後、引き続いて検定コースの練習。
波状路が速すぎと注意される。
特に苦しい訳ではなく、単に忘れていた!!
入り口でキッチリ速度を落としてクリアー。
「なんだ出来るんじゃん!」
そうなんです・・・。

この時間もコースは数周で終了。

終了後、次の2時間分を予約しようとしたが出来ない。
また、おね〜さんに聞くと、
2段階5時間目はシミュレータなんだそうだ。(知らなかった!)
その時間に掛かっているので、実車は1時間しか予約出来ないようだ。





7/20(木)海の日

9時間目(2段階4時間目)。

おっ!またあのおちゃめな教官だ!
面白い経験が出来るかも・・・。

「この時間は危険回避体験をしてもらいます」

時速40km/hから指示された方向に回避(或いは急停車)する事で、どのくらいの制動距離が必要かを確認するというものだ。

「どのくらいで避けられると思います?」
「う〜ん、7mくらいでしょうか?」
「それでは、どくらいで止まれると思います?」
「(急制動が11mだから・・・)11mですね」
「それでは3回やってみましょう」

ストレートで40km/hに達した時点で教官の上げる旗の色で左右或いは直線停止に回避する。

1回目:赤と白の旗が両方上がる。
おっ!直線停止だ!
しかし、40km/hのまま正面に居る教官に向かって急停車するのはさすがに怖い

思わず力が入ってしまった。
「キャァーー」(スキル音)
ほ〜ら・・・後輪がロックしちゃった。
わっ!みんな見てる・・・ちがうんだってば・・・そういう練習なんだってばぁ・・・。(それも違うな!)

2回目:白旗、右だ!
カクンと避ける。
うまくいったな。フッ!5m位じゃないの?

3回目:白旗、また右だ!
同じだな。う〜ん完璧だ!

停止後、教官の談義。
「だいたいこの辺で避けられましたね」
と教官が立った位置からはパイロンがやたら遠く見えた。
ちょっと呆然と立ちすくんでいる処に追い討ちのお言葉・・
「だいたい30m位ですね」

ガ〜ン!!ウッソ〜!!

目に入った情報が脳にとどくまでに約コンマ5秒。
そして如何したら良いかを判断して手足に伝達するのにコンマ5秒。
さらにオートバイの場合、車と違ってハンドルを切れば曲がるものでは無く、コース変更するには一度体を振ってそれから車体を倒す行動が必要でそれにコンマ2秒。
もうこれだけで13m
そして車体が実際に停止するまでの距離は、急制動でもおなじみの11m

合計で24m。ただしこれは寸分の狂いも無い完璧な条件が揃っての話で、実際には30m必要なんですよ!!

そう言えばそんな事、大昔に車の教習で習った記憶があるな〜・・・。
いや〜ビックリしました。これでは事故になるわけだわ・・・。止まれないもの・・・。またまた「目からウロコ」状態でした。

「さっき何メートルって言いましたっけ?」
わ・・忘れました・・・

この後、通常の周回を重ねる。
スラロームをアクセルワークで抜けてみた。
パイロンをボコボコ倒す!!
止まって直しに行く。
恰好悪い・・・

最後に教官がぴったりと後ろを付いてくれて検定コースを1周する。
なんか緊張して、いきなりウィンカーの消し忘れ!
一本橋は例の「ブラグラ走法」で9秒8。まぁ、いいか・・。
「ちょっと指示(ウィンカー)の出し遅れがあるが、まぁ、良いでしょう」と誉められる!!嬉しい!!


10時間目(2段階5時間目)。

シミュレータの時間です。
クーラーの効いた部屋で教習出来るのが嬉しい!

「わぁ〜!ゲームセンターみたい!!
そこにはCB750の前後をぶった切った恰好の、しかし間違いなく実車がロデオ状態でスクリーンの前にありました。
この時間も危険回避の時間なのだそうです。

コンピュータでムチャクチャな人間や車やバイクを想定してその対処を体験する。
バイクに乗車。
「お!!本物みたい!」(本物だって!!
通常の手順でスタート!
でもスクリーンの動きはちょっと違和感があって、なかなか慣れませんでした。

ガチャッ!!
いきなり左から車にぶつけられて
「衝突しました」
と冷たくコンピュータの声。

縁石に乗り上げ、反対車線を走り・・・そして。
ガチャッ!!
「追突しました」

もういや!・・・こんなゲーム(?)嫌い・・・。

エンジンを再スタートしながら、そ〜っと教官の顔を伺う。
(まさか「もう一回この教習を受けなさい」なんて言わないよね!?

なんでも、コンピュータでぶつかるタイミングを計算しているので、よほど低速で停止を繰り返さない限りは、ぶつかる様に設定されているのだと・・・。
ちょっとホットする。
コンピュータってスゲ〜!・・・(だからほんとにSEか?って!!)

しかしうまいカリキュラムだと思う。
前(2段階4時間目)の実車で回避制動の現実を体験し、続けてこのシミュレータで「衝突しました」とか言われると、お笑いで済ます気にはなれないのだ。

この9時間目と10時間目は是非セットで教習を受けるべきですよ。

終了後、明日の予約を取りに行く。
1時間涼んじゃったから元気だ!

明日は午前中に2時間終わって全工程を終了しないと土曜日の検定が予約出来ない。
もちろん見極めをクリアすればの話だが・・・。
と言う訳で午前中を予約完了!

そういえば、希望日時に予約が取れなかった事は一度もなかったな。
予定通りに進むと楽しいですな!





7/21(金)

11時間目(2段階6時間目)。

っ?何故また平日に教習してるのかって?
だからぁ・・・勢いってものがあるじゃないですか。
この十数年間、粉骨砕身・身を粉にして会社に貢献してきたんだから(そこまで言うか!!)許してよ・・・。

初日のスクーターの教官だ。
この時間は低速での姿勢保持を学ぶ。

「ちょっとキツイかもしれませんが、付いてきて下さい」
「S字」をスクーターの後ろに付いて繰り返す。
その速い事々・・・

なんでスクーターでそんなにクルクル回れるの?ってくらい速い!!
これでもかってくらいにバンクさせ、もう視界にはスクーターのテールしか入らない
それでも、とても付いていけない・・・。

と、急にスローダウン。今度は超低速で回る。
その遅い事々・・・。
なんでスクーターでそんなに・・・・ってくらい遅い!!
とても後ろは付けない。

「どちらが走りやすいですか?」
「速い方です」
「そうですね。ではどちらが余裕ありましたか?」
「遅い方です」

バイクはスピードを出した方が走りやすい。
何故ならその方が安定するからだ。
しかしその分だけ人間の視野や判断力は狭まる。
だから理想は低速で安定して走れる事
それを学習する訳だ。

そして次に、自分(教習生側)が、いかにコントロール技術が無いかを思い知らされます。
1本のパイロンをハンドルを一杯に切った状態で半クラッチだけで回る練習です。

最初は教官のデモです。
教官は解説をしながらゆっくりと回っています。
時々停止して解説が入ります・・・って、足付いてないじゃん!!

そうなんです!教官は750ccでハンドルを一杯に切ったまま、その場で停止してるんです!!
しかもトライアルの様に、「立ち上がって」ではなく座ったまま・・・
何という人達なのでしょう・・・

「じゃぁやってみて」
って、これがそうそう出来るものでは無い!!

「フラフラしながらも低速」は結局ハンドルでバランスを取っている訳で、一杯に切った状態では「フラフラ」すら出来ないんです。
どうしても内側に足を付いてしまう。
結局、その状態ではパイロンを一周も出来ませんでした。

「例えば、交差点から右折後、すぐ車線右よりにしたい場合、バンクさせるとどうしても膨らむでしょ?」
(その通りだ!)
「今度は今の感覚でやって見て下さい」

あれ!キチッと内側に沿って曲がれる!!
ハンドルを切っているから当たり前なのかもしれないが、今まで気が付かなかった!!
バンクさせる事しか考えていなかったのだ!!

この後、「8の字」やクランクからの出口は面白い様に内側に付けるようになったのだからビックリである!!

そのあと、教官に後ろを付いて貰って検定コースを一周した後、時間までコース周回でおしまい。


12時間目(2段階7時間目)。

さぁ、最後の時間です!(たぶん!?)
見極めを行う為、20分間フリー練習。
その後、教官に後ろに付いて貰って、見極め開始!!
久しぶりの緊張感!!

今までは教えて貰うのが楽しくて・・・自分がどんどん吸収できている様で、「次は何を教えてくれるのだろう!」とむしろワクワクしていたのですが、この時間そして検定と、ここからは教えて貰うのではなく、反対にその成果物を提出しなければならないからです!!

一本橋8秒8。(マズイ!)
右足着き無し。(OK!)
最後の急制動で注意。(マ、マズイ!!)
「下(停止ライン)を見ていませんか?」
「は、はい」
「減点ではありませんが、背中が丸まってしまいます。停止線を気にせずに正面を向いてもう一度やって見て下さい」

そのままもう一度トライ!わずかに後輪がロックしたが、停止線で止まれたようだ!(下を見ていないから判らない)
「こちらのほうが安定するでしょ?」
(・・・実はよく判らなかった・・・)

停止手順を踏まえて降りようとすると、
「そのまま練習を続けていいですよ!見極めは合格です!!
きゃぁ〜!!やったぁ〜!!(小躍り)

「最後ですが何か質問がありますか?」
「あの〜・・・一本橋がニガテなんですが・・・」

そうなんです!この期に及んで、まだ一本橋の成功確率が8割なんです。

脱輪覚悟でゆっくり進めばタイムは出るのですが、実際にはそうはいきません。
脱輪したらおしまいですから・・・。
それを考えると結局基準ギリギリのタイムになってしまうんですわ。

「それでは見てみましょう」
8秒4。
8秒9。

「前輪が橋に乗る時の速度が速いですね。この辺で乗るつもりでやって見て下さい」

停車位置から橋の始点まで3mあります。
「橋の1mくらい前から橋のつもりでバランスを取り始める」と言う事なのだ。

なるほど、今までは後輪が橋に乗るまでは速い速度で、それからバランスを取り始めていたのかもしれない。
そしてあっさり10秒2。
それからは脱輪危険速度でなくても10秒台がコンスタントに出始めたのでした。

このあと、日が暮れるまで時間まで、その練習を続けました。(遊び場か!!)

あとは卒業検定のみ!!
さっそく明日(土曜日)の検定を申し込みました。





7/22(土)

よいよ卒業検定です。

朝9:00に集合。
コースやポイントの講習の後、全員が一度検定用のバイクに乗ってみる。(何でも法規で100mの練習と決まっているらしい)

その後、検定スタート。
3組に分かれて3台でコースを回る。
私は1組の一番最後。
40分ほどしてやっと順番がまわって来ました。

ちょっと緊張です。
しかし、ここまで散々練習をして来たんだ
まして、検定に挑む人達は若い人が殆ど。
彼らの緊張に比べれば歳の分だけ余裕かな!!
(結局の処、趣味の一環と考えれば落ち着くものです!)

乗車手順:OK!
障害物:OK!
直線速度:OK!
坂道発進:OK!
「8の字」:OK!
スラローム:普段は果敢に攻めるも、パイロンに当たる確立も高くなるので、目一杯ではなくいつもの7割程度のバンクでクリア:OK!

(ここまでよしよし!!)

一本橋:「ブラグラ」を心の中でつぶやいてスタート。ん!ちょっと速い!
でもここで調節する危険性よりもキープを選択。:NGに近いOKのような気がする!

検定では自動測定装置を切っている(後ろに付く車の助手席に乗っている教官がストップウォッチで計測する)ので正確なタイムは判らない。2秒10点減点が頭をよぎる。

だがすぐに忘れる様に努める。

波状路:OK!
(直線速度に気をつけながら)一周回って、
クランク:OK!
踏み切り:OK!
2度目の障害物:OK!

急制動:無意識のシフトダウンと右足付きを念頭に45km/hまで加速。
普段より5km/h遅くキープする事に成功!これなら停止線オーバーは無い!(今までも一度も無いが!)
急ブレーキ!・・・シフトダウンしないように気持ちを入れる。:OK!

が、しかし、停止直前にわずかに右に振れた。
懸命に左足を着く。しかし左足が着いた瞬間に右へ傾いて思わず右足を出してしまった!

が、そこは年輪!いかにも「素早くシフトダウンする動作に移った」かの様に見せかける!?
でも絶対バレれてる・・・よな!!):NG!

降車手順:OK!

「お疲れ様でした!休んで下さい」と、教官。
「有難う御座いました」
休憩室に戻りながら「15点は確実に減点だったよなぁ」と振り返る。

電光掲示板にて合格発表。
自分の番号しか目に入らない

「番号が光からなければ、補習と次の検定料で1万円は飛ぶ!お願い!!
と、空飛ぶお札が頭をよぎる。

一瞬の静寂後、
光ったぁ〜!!
どよめきの中、心の中でガッツポーズ!!

教室に戻り、今日の担当の教官から一人づつ意見を貰う。
「安定していてとても良かったですよ!ただ、一本橋がちょっと速かったですね!」
・・・自覚しています!・・・

聞きながら教官のファイルをそっと覗く。
教官の持つ採点用のコース図の中で赤が入っている個所は一本橋だけだった。
(そっかぁ・・急制動の足つきは大丈夫だったんだぁ・・・)

卒業証明書の発行。
嬉しい!!

こうして長い教習の日々が終了したのでした!!(って、正味たった8日間や!!)



<おしまい>







(付録の追記)

7/28(金)

していよいよ免許の書き換えです。

今日は・・・ほれ・・・お役所仕事は土日際なんてやってないし・・・。
休まにゃぁ、しょうがないじゃん・・・。

ここの運転免許センターの受付時間は午後13:00〜13:30なのでそれに合わせて向かいます。
1人で行くのは寂しいので、夏休みで暇してる子供2人を連れてお出かけ。

電車の一番前で運転手さんの後ろに張り付く子供達の横で一緒に「電車でGo!」の勉強をしながら(!?)、バスとを乗り継いで1時間の、のんびり散歩です。

12:30到着
早くもすごい行列です!!
しかし免許更新の人が殆どなので、あまり心配ないようです。

13:00受付け
申請書が無い添付してくれる教習所もある様です)ので、それを作成し、適性検査の列に並びます。(10人程度の混雑)
視力検査〜写真撮影まで30分程度。

13:30終了
しかし14:30に免許交付と言う事なので、1時間程時間が空いてしまいました。

食堂のテーブルで子供と一緒にジュース飲んでお菓子食べて・・・・。
おっ!窓の外にある建物に「二輪試験場」の文字が!

「バイク見に行こうか?」と試験コースに向かう。
そこでは実技試験を受ける若人が順番待ちをしている。

(ええのぉ〜、時間のある若者は!)  <== (お前も同じじゃないかって?)

数人の試験風景を見ていましたが、
停止線を跨いだり、一本橋で(手が突っ張っている為に)ふらついたり、波状路で(ニーが甘い為に)不安定だったり・・・。

そうかぁ〜、やっぱり(自分に)投資してでも教えてもらう事って大事なんだなぁ〜。
一つ一つのポイントをキッチリと習得する意味でも教習所ってタメになるなぁ〜・・・・と実感しました。

もし、それらをまるで理解してない自分が「一発」に挑戦してみても、やっぱり10万円は試験場に貢いでいた上に誤魔化しの技能しか残らなかったと思いますよ。

何事も「その世界の師」について学ぶ事は「上達する為の第一歩」だと納得した頃(且つ子供が飽きはじめた頃)にちょうど時間です。

14:30免許交付
デカサイズの免許からカードサイズに小さくなった免許をまじまじと眺める。
そこには見慣れない「大自二」の文字(古い免許にはない項目)があるのを、嬉しく思いながら確認する。

さらに、
「おおっ!また5年間有効だ!
来年が書き換え予定だったのでそれが省略された事もすんごく嬉しい!

「折角取得した免許です。大事にして下さいね」
「違反するな」の意を好意的に受け止めて(!?)センターを後に。

言われなくてもゴールド免許は維持するつもりですよ!



教習所申込み〜免許交付までの全日程
7月
            1
申込み 3 4 5 6 7 入校式
1/2時間 10 11 12 13 3/4時間 5/6時間
7/8時間 17 18 19 9/10時間 11/12時間 卒業検定
23 24 25 26 27 免許交付 29
30 31          




<ほんとにおしまい>