りゃぁレンタルなんだからもっといろんな車種乗れよ! ってのアリなんだと思いますよ。
でもこの二ヶ月なにもしていなかった訳ではなく、セッセと跨りつづけた訳。
レッドバロンに並んでる新車/中古車とか、上野のバイク街の中古車とか・・・。
(跨っただけで走ってないけど・・・)
メーカー |
車種 |
乗れそう? |
乗りたい? |
感想 |
SUZUKI |
GSX1300R (ハヤブサ) |
× |
× |
こんな恐そうなん絶対乗れない! |
YAMAHA |
V−MAX |
○ |
△ |
ちょっと関心薄れてきちゃったかなぁ |
HONDA |
CBR1100XX (スーパーブラックバード) |
× |
△ |
オジサンが乗れるのかなぁ |
KAWASAKI |
ZZ−R1100 |
○ |
○ |
これはいいかも!でもまだ前傾だなぁ |
HONDA |
CBR900RR (ファイヤーブレード) |
× |
× |
なになに?このタンクのデカさ! |
HONDA |
X11 |
○ |
X |
マッチョなカタチ・・・ |
KAWASAKI |
ZRX1100 |
○ |
× |
ビキニカウルが・・・ |
SUZUKI |
イナズマ1200 |
○ |
× |
鉄棒を握っている様な・・・ |
KAWASAKI |
ゼファー1100 |
○ |
○ |
これ結構いいっす! |
HONDA |
X4LD |
○ |
X |
V−MAXみたい |
KAWASAKI |
GPZ900R (ニンジャ) |
○ |
× |
ちょっと小振り |
結局、カウル付きの前傾バイクは馴染めませんでした。
「ハヤブサ」なんて跨っただけで震えちゃいましたよ。
こんなヤツ喜ばせるにゃぁ、どこ連れていけばいいのよ!・・・ドイツにでも引っ越すんかい・・・って感じ!
「最近スーパーブラックバードを駆るオジサンが増えている」と聞いたんだけど、ちょっと不思議。
身近ではそんな元気なオジサン見たことないもんね。
HONDAの中ではCB1300SFがベスト!
YAMAHAの中ではXJR1300がベスト!
あと対抗馬はKAWASAKIのゼファー1100だけ。
んで、この中では?と言うと・・・・やっぱCBかぁ!!
なんですよね。
最近、すごい集団でのツーリングに憧れています。
雑誌で数十台でのツーリングレポートなんてやってると「ええなぁ〜」なんて。
BIG1オーナーズクラブに「レンタルバイクでも入会できるかしらん?」って聞いたら「ちょっと・・・」もらっちゃたし、
「CBいちさん倶楽部」のメーリングリストに登録もしたけど、なんか持ってないのがコンプレックスになっちゃってずっとROMだし・・・・。(オーナーさんはとっても優しいメールくれました)
やっぱ持ってないと始まらないわよね!って思う日々です・・・。
でも、メーリングリストの中で「盗難」に遭った方がいて(早く再会される事を心よりお祈り致します)、それをきっかけに「盗難」のHPを廻っているうちに
バイク盗難撲滅計画
バイク盗難防止を考える
なんか見てゲンナリしちゃったり、
上野バイク街のパーツショップでゴツイ鎖を見つけるも
「プロに狙われたら30mmのワイヤーでも簡単に切断されますけどね」
に、なんか購買意欲も萎えてきちゃったり・・・。
これとこれと・・・盗難予防品を買ったとすると・・・5万円くらい・・・!?
そこで中古車雑誌なんかも買い始めて、一時期、
「どうせ盗まれるんなら安けりゃいいや」みたいな感覚に陥ってしまったのです。
確かにナナハンとか10年選手とかは安い!
すぐ買える!
でも・・・
何の為にバイクを買うのだろうか?
買って何の利益があるのだろうか?
の途中経過、
何でもいいから乗れればいいのか?
それで満足なのか?
の結果、
ちがぁ〜う!!
バイクはムダなモノだ!!
少なくとも家族の為の利益にはならない!
(そのお金で家族旅行したらどんなに喜ばれる事か・・・)
自分の為だけのモノだ!
だったら自分が満足しないでどうする!
自分が「宝物」と思えないシロモノにお金をつぎ込む事は出来ない!
(そんな余裕は無い)
だったら自分が一番満足するカタチで実現させるべきだ!!
(う〜ん・・・正論だ・・・しかし・・・CBの新車は高価だぞ・・・)
でもやっぱり乗りたいの!!
んでまたSCSにお助け願いました。
11/19(日)
「CB1300SFありますか?」
「ちょうど売れちゃって、今登録中なんですよ。水曜日の夜には登録が終わっていると思いますよ!」
(も、もしかして・・・パリパリの新車だったりして・・・それも恐いが・・・)
「そ、それお願いします・・・。」
11/23(木:勤労感謝の日)
自宅から電車で1時間半。
9:40に到着するも「10:00から!」と入れてくれなかった。
なんと20分も朝礼やってる。なんて几帳面なバイク屋さん。
10時になって2階で受け付けしている間に一階に用意されていた青のCB。
すんごいキレイだったけどオド11,100Kmの中古車だった。(何期待してんだ!?)
本日の目的は「(技術的に)本当にCBに乗れるのか?」を確かめる事。
そこで、たまたま当日近くで開催されていたライディングスクールに参加して、(CBを)使いこなせるのか否かの検討材料にする事にしたのです。
10:15
南千住の東京ガス株式会社千住整圧所敷地内で行われる特設会場へ出発。
(東京ガスさんのHPでは特に宣伝はしていないけど、こうしたオートバイ講習会みたいなイベントに理解を示してくれる企業は大いに宣伝したいと思いますよ)
それと主催者は本富士警察署(HPが無いのが残念!)で講師は雑誌等でもお馴染みのオートバイジャーナリスト柏秀樹氏です。
免許を取得した時に、練習がしたくて地元の警察に
「練習出来る仕組みはありませんか?」
のTELをした処、
「そんなもんありません。教習所にでも聞いて下さい」
と腹の立つ回答でした。
国家(警察)が「上手くなりたいと願う初心者」に対してそう言うなら
「だったらスラローム(蛇行運転)だの、急停車(高速からのフルブレーキング)だのといった練習を公道でするからな!」
と言いたくなります。
ですから、会場から講師の手配までを殆ど無料でやってくれる、こうした一部の警察署には感謝したくなります。
(お昼のお弁当の運搬やビニールシートを広げている警察官を見てると「ご苦労様」と言いたくなりますよ!)
10:40
到着。すでに講習は始まっている。
講習会というと教習所でやるような一般的なメニューかと思ったのですが、今回は「より実践的な技術向上」と言うテーマだそうで、内容は
「安定したフルブレーキングテクニック」
と
「ブレーキングターンテクニック」
でした。
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柏氏の説明を聞く
午前中はストレートをひたすら「加速/フルブレーキ」の練習です。
ブレーキングの際に後輪が「ダッダッダッ」と浮いてしまう現象が起こるのは
「中途半端なブレーキング」が原因と聞いてビックリ!!
過激なブレーキングのときに起こると信じていたので、
「足をペダルに叩きつけるつもりで思いっきりのブレーキングではスムーズにロックする」
の事実は非常に新鮮でした。
ただ、この場合は「スムーズにロックする」だけで決して安定はしません。
そこで、
「フロントブレーキの使い方で、いわゆるケツが流れる現象を防ぐ」
にもビックリです。
レースでは通常7:3でフロントが常識だったし、リヤをメインにコンマ数秒の時間差でフロントを抑える事でとても安定したロックが出来る様になった事実は驚きです。
そう言われてみると確かに、フロントブレーキはノーズダイブが終了してから効き始める訳で、レース車のフロントは殆どダイブしない位に硬くなっています。
これを市販車でやったらブレーキが効き始める前に事故になってしまいますね。
何故ロックに拘るかと言うと、通常の公道では、ロックは「するもの」ではなく「止むを得ずしてしまうもの」、つまり「パニクッた時に発生する」と言う事が重要なのです。
その際にケツが流れたりしたら余計にパニクる。
もう真っ白になってしまう。
その結果大惨事になってしまう可能性もある訳です。
そこで「ニッコリ笑いながらフルロック!!」
が出来る技術と心の余裕を持つ事を身につける必要がある訳なんですね。
そこで問題なのがライディングフォーム。
ハンドルは常にタマゴを掴む感覚で握っている事。
体はニーグリップと背筋で支える姿勢が身に付いていないとブレーキそのものが不安定になってしまいます。
さらに視線が上を向かないので視界が狭く、不安定^2になります。
当然自分も指摘されたのですが、どうしても大型バイクだとしがみ付いてしまう傾向があり、この姿勢から不安定要素が大きくなるのだそうです!
(もちろん上記は全て講師の受け売りですよ!)
なるほどなぁ〜・・・。
やっぱりバイクってただの鉄の塊で、操作は機械が代わってやってくれる訳じゃないんだよなぁ〜・・・。(ABS付きのBMWにしようかな・・・!?)
12:00
午前中終了。
お弁当を食べながら警察官と対話。
前述の警察のあり方の不満をぶつけてみました。
「そうですね〜、でもこうした会場なんてそうそうあるものではないんですよ」
「まぁ、全体的にバイクに好意的でない雰囲気もあるのは事実ですけどねぇ〜」
12:40
午後は「ブレーキングターン」の練習です。
ブレーキングターンとは、セルフステアでコーナリングするテクニックです。
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緊張の順番待ち
セルフステアとは、コーナリングで車体を傾けた時に自然にハンドルが切れ込む現象の事で、これを保つ事により最小減の半径でコーナリングするテクニックです。
そしてこれを実現する為にブレーキングターンを使います。
バイクは速度が無くなると倒れます。
まして傾いている場合はあっさり倒れます!
270kgもの鉄が倒れたら・・・・起こせないです・・・。
倒れそうな時にスピードを上げてやると、バイクは直進性を取り戻してスッと立ち上がります。
それをアクセルワークではなくブレーキで行うテクニックです。
何故、ブレーキかと言うと超低速時からのアクセル開閉は姿勢が急激な変化を起こしやすく、より不安定になる可能性があるからです。
つまり、ブレーキはアクセルの一部なんですね。
(これも全て講師の受け売りですが)
最初はストレートで「アクセル一定のままブレーキ、エンスト寸前でブレーキ解除」の繰り返しです。
次に、アクセルを約2000rpmに固定したまま且つブレーキを掛けたままでエンスト寸前の状態でグルグルと円を描きます。
危なくなるとちょっとブレーキを開放してやるだけで安定します。
慣れてくるとリーンアウトの姿勢を保ったままセルフステア状態(ハンドルロック状態)に持っていけるようになります。
あれ?これってこれじゃないの?
結局一回も出来なかったアレだ!!
でも半クラッチを使うよりブレーキングターンの方が小回りが効きます。
しかし問題が2つありました。
1つ目は色々な走行状態からターンの際にすぐに一定のスロットル状態に持っていくのが難しい。
これが合ってないと、切れ込んだ時に「あっ!(パワーが足りない!)」と思った時点で倒れているでしょう。
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結構むづかしい・・・
2つ目はブレーキへの負担が非常に大きい事です。
左右で30周程回ったくらいでしょうか?
アスベストの焼けるイヤな臭いがしました。
電車がホームに入線する際のあのきな臭い匂いです。
「ちょっとブレーキ酷使してるかなぁ・・・」
と思った途端!!
スポーンと急加速したのです。
ブレーキが完全に抜けてしまいました!
ベーパロックです。
余りの酷使にフルードが沸騰していしまい、気泡が発生してしまったのです!
今まで自分が操作してきたマシン(レース車も含む)でベーパロックによるリタイヤ(!?)は初めての事です。
(最近の警察はエライ際どい処まで講習するなぁ・・・でも他には3台程度だったから・・・CB・・・マズイんじゃない?)
日陰で風通しの良い場所にバイクを押して行き、スカスカになったペダルを踏みながら自主休憩タイムになってしまいました。
その間約30分。
やっとペダルが元に戻ってきた時分には、もう最終段階のタイムトライヤルに入っています。
もうちょっと基礎練習したかったんだけど列の最後に加わります。
スタート!
「ゲッ!スロットルの位置が判らない!」
自然とIN−OUT−OUTという最悪のコース取りになってしまい、立ち上がりで待つ時間を惜しんで加速するとケツがズルズルに滑るという・・・・。
自分にはまだムリと判断せざるを得ませんでした。
もう少し、アクセル開度/蛇角/傾斜角/最低安定速度、そして立ち上がりの加速能力を体感しないとブレーキングターンは出来ません。
まぁ「バイクが自分のものじゃない」ってぇ〜のを大目に差し引いても、まだまだ訓練が必要です。
自分の訳の判らない自信が徐々に崩れていきましたが、でもここで思い知ったのだから、まだ望みはあるかな?
やっぱ、(転倒を気にしなくていい)自分のマシンが欲しいっ!!!
15:00
最後にファーストエイド(First-Aid)のお話です。
事故発生後、まずどうする?って聞かれても・・・。
仲間が事故った時を想定すると、
二次災害を防ぐ手立てとして、最初にやるべき事は後続への警告です。
どうやって?
自分のバイクを進行方向の後ろに斜めに向けて、ライトはハイビームにしてハンドルを後方に真っ直ぐに向ける。
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ファーストエイドとは・・・
つまり後続車が発見し易い様に、バイクの厚みを見せながら、ライトは真っ直ぐ向ける。出来ればハザードや発煙筒も欲しい処だそうです。
そして冬場では保温シートなどで怪我人を包み、側にいて励ます。それから止血方法などを知っていれば処置をして、救急を待つ・・・・といった処だそうです。
素人はどうせ外傷の処置など出来ないのだから、二次災害と怪我人の心の乱れを防ぐ事が最大の処置なのだそうです。
う〜ん・・・・真理だ・・・・でも出来るかなぁ・・・・。
15:30
こうして無事講習会も終了し、無傷で生還出来たのでした。
ンプレッション。
2回目の乗車なので割りと最初から落ち着く事が出来ました。
ミラーも速度計も見る余裕があったし・・・!?(前は無かったんか!!)
ただマシンの状態を知らないというのは恐ろしいモノで、レーン変更のまま加速したらズルズルっと後輪が流れました。(タイヤ新品だったんだ!!)
さぞかし後続の車は驚いた事でしょう。(慌てて離れていった・・・)
講習会に入ってからは、いろいろな挙動を把握する事が出来ました。
とても素直に従ってくれるし、難しいテクニックにも「トルクのネバリ」でおおかた何とか応えてくれる様です。
逆に言うと、ヘタクソな操作もこのパワーで大抵フォローしてしまうのでしょう。
その意味で最大の収穫は「まだこのバイクは恐い・・・」でした・・・・・。
前回は98年式でしたが今回は99年式です。
センタースタンドが付いて、気持ち安心です。
やはりハンドルがグリップ1個分遠くて長距離では疲れそうです。
(01年モデルに乗ってみたい!)
前回XJR1300で極低速エンストこいたので、改めてCBでトルクを試したのですが「絶対にエンストしない」事が判りました。これはとても安心出来る材料です。
馬力は今更言う事はありません。
アホです、以上!・・・・ですわ。
今回の目的、「乗りこなせるか?」は高速編に移る必要もなく、低速編であえなく玉砕してしましたが、これはバイクには関係ない「己のテクニック」の問題であり、まだまだ先は長そうです。
こんなんで(購入したら)・・・家族や仕事に対する責任を追ってですよ・・・、
本当にツーリングなんか行けるンですかねぇ〜・・・・。
<おしまい>
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