ロースロ化計画

2006年2月18日
前回の小岩署講習はラジエタ・リタイアしたものの、パイスラが全く出来ていない事を改めて痛感していた。
これは腕が鈍ったとかではなく5年前からの課題であり、今だ未解決のテクニックなのだ。

1速1mmの開け方が全く判らない。
どうやってもガクンガクン。
k.spencerさんに相談してみると
「それは当たり前。いちさんはパワーがあるんだから。だから1速の回転を上げてもコースアウトしないラインを研究する必要あり。これが判れば全く問題にならない」
との事。
確かにパイスラの通過速度はk.spencerさんに比べると極端に遅い。
開けられるラインを通っていないからだ。

うん。判る。
しかしそれとは別にどうしてもあのガクンが気に入らない!
普段の公道では全く気にならないのに、ジムカーナになると途端にイラつくあの格差。
もっとフラットに開閉が出来ないのだろうか?

ハイスロってのが世の中にはあるけど、あの逆ってないのなかぁ・・・・。
なんて考えながらビッグマシン(雑誌)を見ていたらアクティブというメーカーのハイスロキットが目に付いた。
なになに?径が選択出来ます?
φ28、φ32、φ36、φ40、から選択できる。なるほど。
なになに?CBの標準はφ34・・・・・えっ?・・・・φ34って事は、φ28とφ32はロースロじゃん!!
これだ!!

ちょっと計算してみよ!
ノーマルは「半径34mmで70度」だから巻き取るワイヤーの長さは
(34*2*3.1415)/(360/70)=213.662/5.14285=41.5454mm
さてこの値を基に「半径40mmで60度」を検証してみると、
(40*2*3.1415)/(360/x)=41.5454
x=360/(40*2*3.1415/41.5454)=59.511度
と、まぁまぁ正しいようだ。
これを基にφ28の開度を計算してみると、
(28*2*3.1415)/(360/x)=41.5454
x=360/(28*2*3.1415/41.5454)=85.0159度
となる。
ちなみにφ32では、
x=360/(32*2*3.1415/41.5454)=74.3893度
となる。

う〜ん・・・・・。
確かにロースロだが、全開の開度差が15度もあるのはちょっとなぁ・・・・。
全開角度は問題ないし・・・・・。

つまり全域同角だからいけないんだよな。
開始の2〜3mmだけ小径であればいいんだから、開度にスプライン曲線を引いた製品ってないのかな?
大体13k円もするし・・・・・。

でも理屈は判った。
要するにスロットルのワイヤードラム径を小さくすればいいんだ。
どうせプラスチックだろうからヤスリってみるか!(削ってみるかの意!)
でも念のためにスロットルの新品を買っておいて、万一失敗したら取り替えよう。
早速注文980円也。

いきなり外してみた。
ドラムにワイヤの痕がある。
どこから始まるのよ?を調べる必要がある事に気づき、再度組み付ける。
んで開始位置をマーキング。

こじってワイヤを外したが、バイク屋さんに話すと、
「そのワイヤの曲がりがまた遊びを与えてしまう。だからキャブ側から外してワイヤは曲げないように!」
とありがたい忠告。

今回は引き側だけを注目しているが、戻り側はどうなのかな?
戻りの径が変わらなかったら意味ないのなかな?
今は余り考えずに進めてみよう。

取りあえず削る部分をマーキングしてみる。
しかしよく考えてみたら最初に当たってる部分以前の部分は、幾ら削っても単にワイヤの長さが短くて済むだけじゃない?
要は、
スロットル開度ゼロ度の地点から数ミリの部分までが如何にワイヤを引かないか?
だよな?

でもそんなマニシングマシン持っている訳じゃないので実際には、
数ミリ引いた地点からタイコまでの部分を正円から楕円に削る。
でいいんじゃない?

んで、なんとなく削ってみる。
適当にラインを引いて厚みを計りながら。
んで、1から13までのドラム径をこうしてみた。

5.70(ノーマル)
5.60
5.45
5.10
4.95
4.90
4.90(開度ゼロ地点)
4.90
4.90
4.95
5.10
5.20
5.50
5.55
5.60
5.70(ノーマル)

一応上記の計算に当てはめてみると、
((34-5.7+4.9)*2*3.1415)/360/x=41.5454
x=360/(208.5956/41.5454)=71.7度
と1.7度分だけロースロになった。

試運転でバイク屋さんへ。
やっぱり公道では全く判らない。

ついでにバーエンドのネジがバカになっているのをタップを借りて修正。

と!ここで問題発生!
スロットルが戻らない!!
あれ〜?
さっきまでは何でもなかったのに・・・・・。

しかたなくもう一度バラしに入る。
ワイヤの詰まりではなくバーとドラムの間がギクシャク。
何で?ハンドル曲がってる?

原因はさっきのタップのキリコが入り込んでいました。
些細な事だけど、やっぱり整備は丁寧に、且つあらゆる可能性を考えるべきなんだな・・・・。
このまま走ってたら危なかったよ・・・・。
またまた反省。

さぁて!
早速明日は小岩署講習会だ!
インプレはその時。

2006年2月19日
小岩署講習会終了。
ロースロ化計画中止!
なんと言うか・・・・・意味ない・・・。
テクニックがいっちょ前になったらまた考えます!