燃料タンク錆び除去&コーティング&キャブ・オーバーホール

燃料タンク内の錆び。これらを徹底的に除去していく。

【2009年5月16日】

約一ヶ月前からエンジンを掛ける度に気になっていた。
アイドリングが不安定だ・・・・ちょうどこれと同じ症状。

しかも今回は「安定した不安定」ではない。
時々ガクンと落ちてまた戻り、ゴゴゴッと落ちてまた戻る。
一気筒だけがたまに死ぬ感じ。

気になりつつも、回転を上げると出力の落ち込みは感じられなかったので放って置いたがGRMの帰りに1目盛(250回転)分がガクンと落ちるようになり、
「もうダメだ・・・・見てもらおう・・・」
とそのままバイク屋さんに直行。

経緯を話すと、
・タンクの錆びからくるキャブの目詰まり
・点火コイルかダイナモの電気系統の不具合
のどちらかだと言う。

メカさんが全域を回していて、初めて気が付いた。
あれ?アイドリングだけじゃない!全域で不安定だぞ!

自分では玄関先で高回転で調べるなんて出来ないからやってない。
だからアイドリングだけだと思い込んでいた。

また、タンクの錆び?の疑問に、
「どんなに丁寧に扱っていてもタンクの錆びは避けられないよ。経年だから仕方が無い事」
との事。また、
「リザーブなんて使ったらタンク内のゴミをそのまま吸い込んじゃうし」
に、ハッ!と思い当たった。

ここ数年の間に付いてしまったクセだが、燃料が無くなるギリギリまでガマンしている。
理由は地元のスタンドで給油して燃費を測りたいからだが、その為にリザーブをよく使っている。
それに慣れてしまってからは、高速でも「+40kmは大丈夫!」の考えの基で結構ガス欠をやっている。
・・・・そっか・・・リザーブは緊急時以外は触らない方がいいのかぁ・・・・・。

試しに4つのキャブのチャンバーからガソリンを抜いてみると結構なスラッジが出てきた。
ちょっと驚くくらいの量だったが、それを除去しても症状は変わらず。

次にタイミングライトで点火状況を見てみると、2番3番(点火コイル2)はパッパッパッと綺麗に光っていたが、
1番4番(点火コイル1)がパッ・・・パッパッ・・・パッと如何にも(一気筒死んでますよぉ〜)ってな光り方。
試しに双方のプラグを替えてみたが症状は同じ。

う〜ん・・・・電気系統かなぁ・・・・不安のまま入院を告げられる。
電気系統だとしたら、とにかく順番に替えて様子を見るしか方法が無いので、先ずは点火コイルの交換かなぁ・・・・。

GRM帰りでジャケットと革パンツの姿で奥さんのアドレスに2人乗りで帰宅。(ちょっとハズカシ!)

その晩にバイク屋さんから「あらかたメドがついたので明日来て!」とメール。
翌日(日曜日)にバイク屋さんに行くと、昨日よりは振れの少ない状態を見せてくれた。

キャブをオーバーホールしないまま洗浄と調整だけしてみた結果だとの事。
「やっぱり錆び詰りの可能性が高いかもしれない」
だから順序として、
@燃料タンクの錆び除去+錆び止めコーティング
Aキャブのオーバーホール+調整
Bプラグ+プラグコード交換
--------------------------
C上記がダメなら点火コイル交換
DCがダメならダイナモ交換
でいきましょう!に決定。

今週の土曜日はベストライダーコンテスト(エントリー済み!)なんで金曜日までにお願い!と伝えて帰る。

5月20日(木)
メカさんからメール。
「悲しいお知らせがあります。サブエアクリーナーのフィルター交換が必要だが欠品により金曜日仕上げは難しいです」
サブエアフィルター?何それ?・・・・ってな会話をメールしながら、土曜日のベストライダーコンテスト出場を断念する。
まぁ・・・・愛しのいちさんが元気になって帰ってくる方が嬉しいよ・・・・(泣)

5月23日(土)
仕方なく仕事に励んだAM。
PMにいちさんを取りに行く。
インプレは後述するとして、この一週間でメカさんが整備をしながら撮り溜めてくれた写真を基に紹介していこう。
画像はメールで貰ったが、全部に解説を付けてくれたので判り易かった!ありがとうです!


【キャブレータの分解整備】

自分のモノでありながら、
キャブをバラした事が無い。

考えてみれば社会人になってから
今日(こんにち)まで時間が必要な
工程には手を出せないでいるものなぁ〜

こんな事自分で始めたら復旧するのに
数ヶ月は乗れないと思うよ・・・・。


フロートチャンバーを開けた図。
一見綺麗なのだが・・・・。


腐ったガソリンが緑色になってこびりついています。
これまでに半年以上エンジンを始動しない事なんて何度もありますから、
その時々でこうした状態が蓄積されていったのでしょう。


各チャンバー内にはこのような金属スラッジが・・・・。

点検も含めて二度の洗浄をしたにも関わらず・・・・です。


フロート系とニードル系を分解掃除。
特に問題はなかったそうです。

しかしこうして見ると、
写真の右側にあるジェットの穴って小さい!

上の写真のスラッジの一粒が入り込んだだけで、もう目詰まりを起す事は容易に想像できますね!

しかし丁寧に並べて写真撮ってくれたなぁ・・・・。(感激)


バキュームピストンの「擦れ加減」もこれぐらいであれば問題無いそうです。

「年式・距離的に考えても状態は良い方!」とお墨付きを頂きました♪

ラバー廻りも不具合なし!との事で。


洗浄前と洗浄後。

ベットリと張り付いていたワニス色というか、
茶色の付着物がだいぶ落ちてます。

流体力学を学んでいた学生時代、
ちょっとした付着物によりホットスポット現象(高温の場合)が起きて、そこから流体の乱れ→気流による付着形状の増大→固着→形状崩壊なんて連鎖を学んだ事があるな。

そういえばガソリンは何故ピンク色なんだろう?
あの色がいけないんじゃないの?(なんちって!)

何にしてもメンテナンスが一番です。


【ガソリンタンクの錆び除去&コーティング】

何故キャブの分解掃除が必要か?
タンクのせいなんだな。

しかし、
「どんなに丁寧に扱っても10年もすれば錆は必ず発生する。だから仕方が無い事としてキッチリと整備する事が重要!」

と言われていたので、今後の10年を考えてしっかりとコーティングする事にしました。

先ずは現状(→)
リザーブから抜いただけでこのスラッジ!

フューエルストレーナを抜くとさらにスゴい事に!(巻頭の画像参照)


油面センサー(タンク内部)に錆の発生は無くホッとします。


フューエルコック周りは全体的に若干の錆の発生あり。

薬液で錆の除去を行います。

今回タンクと共に使用したのは、ワコーズの「ピカタン」
これ1本だけで7千円弱ですから結構高価です。


コーティング剤も同じくワコーズの「タンクライナー」
これも1本で6千円強です。

厚めに綺麗にコーティングされてます。

両方とも乾燥時間がキモになるので、片手間でチョイと・・・ってのも無理ですなぁ〜。
サラリーマンだとこの工程だけで2週間作業です。


【サブエアクリーナーの分解】

サブエアークリーナーを取り出した処。

そもそも、この存在を知りませんでした。
キャブのピストン上部のバキュームコントロール分のクリーナーだそうで。


開けてビックリ!
すごい事になってます・・・・・。

下は新品のフィルター。
この欠品により、金曜納車が間に合わなかった・・・・。


なるほど・・・・。
本当はこんなにダイレクトに見えるんだ。

これじゃスポンジが劣化する訳だ・・・。

【ブリーザーホース修正】

点検・整備中に、ヘッドカバーからクリーナーボックスへ繋がるブリーザーホースが潰れていたとの報告を受けました。

ここが遮断されると内圧が高くなり、
内部抵抗が増えてエンジンの回りが悪くなり、
最悪の場合、オイルの覗き窓(透明窓)が吹き飛ぶらしいです!!

今までにCBでは無いそうですが、別の車種で数台あったそうです。
こわっ!

曲げ半径を変えて調整してもらいました。

【キャブ同調】

全てを組み込み、最終段階の調整に入ります。

キャブの同調を行う為に、負圧計測用のポートからバキュームゲージのホースを取り付けます。

なんか懐かしいなぁ〜・・・・。
25年前にキャブの設計屋(四輪)をやっていた時分に、毎日やっていた作業でした。

ただ四輪は一部の車種を除いて、1バレル1ステージのダウンドラフト・ストロンバーグ型なので、同調作業はやった事ないのよね。


4連バキュームメーターってヤフオクとかで1万円くらいで売ってるのよね。

自分で使おうとは思わないけど・・・。

調整後にピッタリと合っている図!
4番がちょっと外れていたとの事。

【その他】

1番の点火状態が良くなかった原因は、どうやらプラグコードらしい・・・・との事で、プラグとプラグコードを交換。
交換後にイグニッションコイルとCDIを点検してもらった結果、正常作動との事だったので、そのままにする事としました。



こうして土曜日の夕刻に無事引渡しが済みました。
帰ってきたいちさんは絶好調!
低回転も全く問題なく動作してくれています!

ただ、自分の思い違いなのか?
アイドリング時の針は、ピタッと固定したまま微動だにしなかった感覚なのですが、多少ながらもプルンプルンと動いています。
本当はどうだっけ?

またこの後の給油時に、いつものセルフで(センタースタンド状態で)入れていたのですが、
いつもは蓋を開けた中に見える口一杯まで入れると、そこからスーっと5〜8mm程下がって安定してました。
逆に何回繰り返しても同じなので「今入れた燃料はどこに消えて行くのだろう?」なんて思っていましたのですが、
今日は口一杯まで入れても下がらないで止まっていたんです。
だから蓋を閉めると溢れてホースから地面にドバドバッと流れました。
これが本当だとしたら、今までは何だったんだろう?・・・と。
(今度聞いてみよう・・・・)

満タンにして岐路へ。
ようやく戻ってきたいちさんが傍に居るだけで幸せ!

次は電気系統がむずがるかもしれないけど、また一緒に走っておくれ!

おしまい!